2020.01.14 コラム
再配達削減の大本命?19年一大物流業界ニュースは「置き配」
EC(Eコマース)・通販業界において依然として課題となっている「再配達問題」の解決に向けて、2019年の物流業界ニュースは「置き配」の話題が目立った1年だった。宅配事業者・EC事業者そして行政側も「置き配」の定着へ大きく舵を切った年だったと言えよう。
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https://www.tsuhannews.jp/documents/search/?cid[]=17
▽「物流」関連記事の一覧はこちら
https://www.tsuhannews.jp/shopblogs/tags/32
▽「再配達問題」関連記事の一覧はこちら
https://www.tsuhannews.jp/shopblogs/tags/117
今年こそ「置き配」定着なるか?
宅配クライシスが叫ばれる中、再配達問題の解決に向けた策で最有力候補「置き配」といえるだろう。2019年の早い段階から行政と民間による議論が進んだ。
・再配達防止へ、経産省が「置き配検討会」開催…ヤマト運輸は不参加
https://www.tsuhannews.jp/shopblogs/detail/62442
経産省が18年から開催している「宅配事業とEC事業の生産性向上連絡会」においても「多様な受取方法の推進」の一つとして「置き配」は広がりつつあると議論された。このことから、経産省が音頭を取り、検討会を開くに至った。検討会は、置き配実施企業などによる取組事例や検討結果を取りまとめなどを通し、関係業界や消費者の意識醸成に繋げることを目的にしている。
▽参考記事
・再配達削減へ、「宅配事業とEC事業の生産性向上連絡会」が始動
https://www.tsuhannews.jp/shopblogs/detail/60910
・国交省と経産省、再配達防止の議論とりまとめを公表
https://www.tsuhannews.jp/shopblogs/detail/61758
Amazon置き配に面舵いっぱい
定着に向け、Amazonが置き配の標準化へ大きく舵をきったことも2019年を通して注目のニュースとなった。日本郵便とタッグを組んだ実証実験のニュースは通販通信ECMOでも多くのアクセスを集めた。
・Amazon、「置き配」を標準配送にした実証実験開始
https://www.tsuhannews.jp/shopblogs/detail/63355
・アマゾン、「置き配サービス」の対象エリア拡大…都市圏を中心に
https://www.tsuhannews.jp/shopblogs/detail/62988
・日本郵便、広島県廿日市でAmazonと置き配の実証実験開始
https://www.tsuhannews.jp/shopblogs/detail/63776
なおAmazonの再配達問題への取り組みは「置き配」に止まらない。宅配ロッカー施策にも乗り出しており、2軸で再配達削減を進めている。
・宅配ロッカーでの受取りサービス「Amazon Hub」がスタート
https://www.tsuhannews.jp/shopblogs/detail/63388
OKKIPAの挑戦広がる
「置き配」の定着に向け、大きな役割を担っているのが置き配バッグ「OKIPPA(オキッパ)」だろう。同バッグを提供する物流系ITベンチャーのYper(株)は日本郵便と実証実験→バッグの大規模無料配布などを行い定着に向けたPDCAを爆速で回している。特に2019年はニュースが多く動きが大きかった。
・置き配バック「オキッパ」、再配達率を61%削減…JPと実証実験
https://www.tsuhannews.jp/shopblogs/detail/62215
・置き配で再配達防止へ…JP、宅配バッグ「オキッパ」10万個を無料配布
https://www.tsuhannews.jp/shopblogs/detail/62899
・オキッパ、再配達抑止活動への賛同企業を募集…無料でアプリ連携提供
https://www.tsuhannews.jp/shopblogs/detail/63034
・再配達問題を解決…置き配バッグ「OKIPPA」がグッドデザイン賞
https://www.tsuhannews.jp/shopblogs/detail/63491
・置き配バッグ「OKIPPA」が新モデルに、防水機能を向上
https://www.tsuhannews.jp/shopblogs/detail/63892
・置き配バッグ「OKIPPA」、オートロック付アパートで実証実験
https://www.tsuhannews.jp/shopblogs/detail/63904
・OKIPPA、八尾市で再配達防止+CO2排出量削減の実証実験
https://www.tsuhannews.jp/shopblogs/detail/63997
一方で、定着に向けた課題もある。受け取り側である消費者の安心・安全をいかに担保していくかも重要だ。通販通信ECMO関係者も「置き配」利用を進めているが、2019年には身近な関係者が受け取りトラブルに見舞われるということもあった。
実際に消費者の意識調査の結果を見ると、置き配の推進への理解は高いものの「不安感」をもつ層も一定数いる。2020年はさらに置き配の普及への次なるフェーズを迎えている。定着に向け、関連企業一丸となって安心・安全を醸成する施策が求められると言えるだろう。
・置き配利用者の9割超が便利さ実感、受取場所によって不安感も
https://www.tsuhannews.jp/shopblogs/detail/63651
EC・通販業界関係者にとって再配達削減・置き配は2020年も引き続き注視が必要な一大トピックだ。通販通信ECMOでは随時ニュースを掲載するほか、物流関連のお役立ち資料や書籍紹介、まとめ記事も多数用意している。ぜひ、これらもあわせてチェックして欲しい。
◎物流関連のお役立ちPDF
・オンデマンド物流アウトソーシングサービス「オープンロジ」
https://www.tsuhannews.jp/documents/detail/94
・新規獲得、CRM、決済、物流まですべて対応!ニッセンの通販支援サービスガイド!
https://www.tsuhannews.jp/documents/detail/246
・ニッセンの通販物流代行サービス
https://www.tsuhannews.jp/documents/detail/148
◎いまさら人に聞けない物流基礎はこちら
・EC企業が付き合うべき物流・フルフィル・ロジ支援企業とは?
https://www.tsuhannews.jp/shopblogs/detail/61521
・ECに最適な物流代行とは?物流企業の19年春の最新動向は!?
https://www.tsuhannews.jp/shopblogs/detail/62727
・ネットショップの物流をアウトソーシングする3つのメリット
https://www.tsuhannews.jp/shopblogs/detail/64045
◎書籍で学ぶ物流の基礎知識
・ザ・通販フルフィルメント―収益低迷企業の再生セオリー
https://www.tsuhannews.jp/shopblogs/detail/63683
・ネット通販は「物流」が決め手!
https://www.tsuhannews.jp/shopblogs/detail/63704
・仁義なき宅配 ヤマトVS佐川 日本郵便VSアマゾン仁義なき宅配
https://www.tsuhannews.jp/shopblogs/detail/63708
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