GMOペパボ(株)が運営するハンドメイドマーケット「minne(ミンネ)」は3月18日、コメ・野菜・フルーツなどの農産物の登録・販売を解禁した。
加工食品のみから農産物も拡充
「minne」では16年から、商品カテゴリー『食べ物』を用意し加工食品の販売の場を提供してきていた。パンやジャム、コーヒー、チョコレートといった商品が女性を中心にminneユーザーから人気を集めてきた。
これまで『食べ物』カテゴリーには生産食品などは含まれていなかったが、3月18日からコメ・野菜・フルーツと言った食品の販売も可能にした。拡充された「食べ物」内の全9つのカテゴリーは「野菜・フルーツ」「お米・餅・パスタ」「クッキー・焼き菓子」「ケーキ」「コーヒー」「お茶・ジュース」「精肉・肉加工品」「魚介類・水産加工品」「おつまみ・惣菜」となっている。
カラーミーショップ大賞の受賞店も
コメ・野菜・フルーツなどの販売解禁に伴って、第1弾オープンとして21ブランドのショップがオープンとなった。GMOペパボが展開する別のカートサービス「カラーミーショップ」を使ってすでにECに取り組むショップもminneで販売するという。中には「カラーミーショップ大賞」で過去に優秀賞などを受賞している「中出農園」などアワード受賞歴のある2ショップも含まれている。
【今回オープンとなった21ショップ】(生田米店/金崎さん家のお米/株式会社お米のたかさか/株式会社ウェボ/つじ農園/百匠屋/めしゆたかファーム/うさみファーム/愛媛のみかん夢果実/さいたま榎本農園/崎永海運株式会社/たかしま農園中出農園/おんじ屋/株式会社しもむら農園/株式会社ゼロプラス/株式会社ナチュラル・ハーモニー/志和の盆地野菜ふもとや/株式会社アロバー/香福屋/有限会社小早川商事/株式会社悠愉自適)
農家/生産者の販路拡大を支援!
GMOペパボのminne事業部・新井正樹部長は「生産の背景にストーリー性を持った農産物を扱っている方などに、『minne』を利用して販路を広げてもらいたい」と話す。minneユーザーには「こだわりのライフスタイルをお持ちの方も多い。例えばオーガニックをキーワードとした食品や、地域の特色が色濃く出ているような個性のとがった食品は人気が高いと思う」(新井部長)とも話す。「ネット販売をしたことがない農家さん・生産者さんも大歓迎。ぜひ利用してもらいたい」(同)としている。
加えて「ギフト需要も高まっている。ギフト対応なども工夫してもらえればさらに販売効率を上げられるのでは」(新井部長)ともしている。minneの作家/ブランドは「カラーミーショップ」による独自ECサイトと併用など、多店舗展開するケースも多い。「すでに自社ECやモール店を運営されている方も、minneに出品していただき露出面を増やしてもらえれば」(同)。
minneユーザー同士の交流が盛ん
「minne」は、現在約62万件の作家/ブランド(=出品者)により1099万点の作品(=販売アイテム)が販売展示されている。アプリは今年月時点で1138万以上ダウンロードされており、20~40代の女性を中心に老若男女問わず幅広いユーザーを持つ。同社によると、「minne」はユーザー同士によるコミュニティー形成に強みがあり「ユーザー発信でminneに関連するSNSタグが生まれ作家さんの応援につながるような現象が度々起きる」(新井部長)そうだ。3月にも、新型コロナウイルスの影響で中止になってしまったリアルイベントをウェブ上で開催しようと「『#エアハンマケ』(※)というタグがユーザー発信で生まれた」と言う。
※ハンマケ=イベント名「minneのハンドメイドマーケット」の略称
■「minne」の食べ物特集▽関連資料
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