(株)ストリームがこのほど発表した2020年1月期(19年2月~20年1月)連結決算は、売上高が前年同期比3.5%増の234億900万円、営業利益が同830.7%増の1億6200万円、純利益は7100万円(前年同期は1億2000万円の純損失)となった。
ECは営業利益を大幅改善
主力の「インターネット通販事業」は、売上高が208億9600万円(同5.7%増)、営業利益2億600万円 (前年同期は9000万円の営業損失)だった。
Win7サポート終了の駆け込み需要も
商品別では、Windows7のサポー ト終了に伴う駆け込み需要などもあり、パソコンは好調に推移。市場低迷が続いてきたテレビは、買い替え需要や18年12月の新4K8K衛星放送の開始に伴い、4Kテレビや有機ELテレビなどの高単価商品を中心に好調に推移した。
モール店の売上高は堅調推移
一方、消費税増税に伴う駆け込み需要の反動などで、冷蔵庫や洗濯機、エアコンなどの需要が低迷。こうした中、出店する「楽天市場」「Yahoo!ショッピング」「Amazonマーケットプレイス」などの外部サイトの売上高は引き続き、掃除機やプリンター、洗濯機などを中心に堅調に推移した。パソコン、タブレットなどのOA機器も前年同期比で大きく伸長した。
サイト別では、「Amazonマーケットプレイス」では、在庫保管・商品配送代行サービス「フルフィルメント by Amazon」により業務効率の改善を図り、取扱いアイテムも広げて売上高は好調に推移した。19年10月に、ヤフー(株)が運営する新オンラインショッピングモール「PayPayモール」に、自社のネット通販サイト「ecカレント」「イーベスト」を出店した。
自社ECは設置家電に伸び
オリジナルサイト「ecカレント」は、WEB接客ツールのチャット機能で、顧客が希望する配送場所に応じた最短納期のスムーズな案内などが可能となり、在庫施策と連動させたプロモーションを展開し、設置サービスが必要な冷蔵庫、洗濯機などの売上高が伸び、好調に推移した。「ecカレント」「イーベスト」は、19年12月にフリマアプリ「メルカリ」のスマホ決済サービス「メルペイ」のを導入。さらに、20年3月に、「Amazon Pay」の導入を予定している。
各カテゴリにおける前年同期比では家電10.0%増、パソコン31.1%増、周辺機器・デジタルカメラ3.4%減となった。
エックスワンは新商品好調も減収
同社グループの(株)エックスワンが展開する「ビューティー&ヘルスケア事業」は、売上高が20億3800万円(同9.0%減)、営業利益1億2000万円(同27.6%減)となった。会員向け新ビジネスプランは好調を維持したが、卸販売先の店舗展開などの影響もあり、想定より売上高の伸びが少なかったため、全体として前年同期を下回った。利益面では、売上高減少及び卸販売先の価格競争により、前年を下回る結果となった。
21年1月期は既存事業のさらなる展開を図るとともに、ネット通販サイト運営で培ったノウハウを基に、物流倉庫・受注管理・出荷の包括的な物流支援サービスを事業の柱にするため、組織体制の変更などを行い本格的事業化に向け強化を図る。これら将来の収益拡大を見据えた施策のための費用増加により、売上高 244億3000万円(前年同期比4.4%増)、営業利益1億1600万円(同28.1%減)、純利益2300万円(同66.9%減)を見込んだ。
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