緊急事態宣言が延長された新型コロナウイルス対策。「時期を明確に言えるウイルスではない」(政府の専門家会議)と、長丁場の様相を見せる中、EC事業者による支援表明は大型連休中も相次いだ。オンラインサポートなど、ノウハウを活かした広範な営業活動支援の数々。事態の長期化を見据えてか、始動した支援策はいずれも期限を設けていない。
トランスコスがオンラインセールス支援サービス
トランスコスモス(株)と(株)Jストリームは、BtoB企業向け『オンラインセールス支援サービス』を始めた。新型コロナウイルスの感染拡大が続き、ネットの活用によるオンラインでの営業活動が注目される中、利用企業の良質なリード獲得をワンストップで支援する。
ウェビナー(オンラインセミナー)の実施と、それに伴う集客から受付、アフターサポートまでを担うサービスだ。獲得したリードは、見込み度合いによる振り分けを行った上で担当部署や担当者別に渡し、効率のいい営業活動を強力にサポートするという。
ビジネスプロセスをコストの最適化と売上拡大の両面から支援するトランスコスモスの幅広いノウハウと、Jストリームによる企業向け動画配信プラットフォーム「J-Stream Equipmedia」を活用。多様な働き方の推進や慢性的な人手不足をはじめ、オンラインでの営業活動への転換と効率化への期待に、柔軟なサービスの提供を通じて貢献したい考えだ。
アフィリエイトASPの「A8」は即時支払いの上限を引き上げ
インターネット広告事業を展開する(株)ファンコミュニケーションズは、成果報酬を通常のASP「A8.net」の支払いよりも早く受け取れる、『即時支払』の月間上限金額を、5万円から20万円に引き上げた。「急な出費が」「生活費として」「アフィリエイトの運用に」など、自分の好きなタイミングで利用できるサービスだ。
『即時支払』は、通常のサイクルよりも早く、希望の口座に振込むことができる機能だ。通常は成果報酬が確定されてから翌々月の15日に振り込まれるが、即時支払機能を使うと、成果が確定して最短で振込申請当日、もしくは翌銀行営業日に振り込まれる。
新型コロナウイルスの感染拡大が長期化しつつある中、先行きの見えない状況に不安を抱える人は少なくない。「A8.net」でも、メディア会員へ少しでも早く成果報酬を還元したいと考え、月間上限金額を引き上げる対応を決めた。
Candeeとサムライパートナーズが『EC with』開始
ライブ配信や動画制作を中心にデジタルマーケティングを手がける(株)Candeeと、プロモーション事業を展開する(株)サムライパートナーズは、これからネット販売を始める事業者向けに、EC化支援をワンストップで実施するサービス『EC With』の提供を開始した。
両社はすでに、YouTuber・ヒカルがクリエイティブディレクターを務めるアパレルブランド「ReZARD」の立ち上げとECサイト構築、集客・マーケティングで協業している。
このスキームを活かした『EC With』の第1号として、花卸(株)フラワーデリバリーサービスのECサイト「ROSE BATON」を構築。「母の日」に向け、カーネーションの鉢植えのオンライン販売を始めている。クライアント企業は、商品の企画や生産、販売を行うだけで、サイト構築や集客、プロモーションなどのEC化支援サービスを受けることが可能だ。
GMOくまポンが自宅でコロナ支援プロジェクト開始
GMOインターネットグループのGMOくまポン(株)が運営するクーポンサイト「くまポンbyGMO」はこのほど、「コロナ禍」の影響を受けている食品・飲料事業者を支援する『自宅でコロナ支援!おトクに食べて応援!美味しい商品で助け合いプロジェクト』の取組を始めた。
在庫を抱えた食品・飲料事業者に向け、販売できる場を「くまポン」のサイト上に用意し、収益化を支援する「在庫特価品の購入支援企画」だ。事業者の参加条件は、通常価格よりも安い特価で販売することだけ。販売手数料や決済手数料、システム利用料などの固定費は、GMOくまポンが負担する。
GMOくまポンは、2010年から運営しているクーポンサイト「くまポン」を通じ、実店舗への送客支援と、オンライン上での販売支援(EC支援)を行っている。そのノウハウを活かし、食品ロスの削減と収益化支援による経済負担の軽減をめざす「事業者支援プロジェクト」だ。
利用する会員ユーザーにとっても、特別価格で食品・飲料を購入できる上、購入を通じて食品ロスの削減と、食品・飲料事業者の支援につなげることができる。
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