「団らん消費」「応援・支援消費」――。楽天(株)が16日発表した『2020年上半期 ヒット番付』で東西の横綱になった、ショッピングモール「楽天市場」の消費トレンド。在宅時間の増加など、新型コロナウイルスの感染拡大による消費生活の影響と変化が色濃く反映された。大関以下の三役陣や、ほかのサービスの番付でも同様の結果がみられた。
「買って応援」という消費がトレンドに
『2020年上半期 ヒット番付』は、「楽天市場」をはじめ、フリマアプリの楽天「ラクマ」、ショッピングSNS「ROOM」、ふるさと納税ポータルサイト「楽天ふるさと納税」を対象とし、検索や購買データ、出品数をもとにトレンドを分析、番付形式で発表する企画だ。
「団らん消費」の代表的な商品は『たこ焼き器』『ボードゲーム』。3~5月の売上は、『たこ焼き器』が前年同期比+152%、『ボードゲーム』が+254%だった。「応援・支援消費」では『ふっこう復袋』。実店舗で売れ残ったり、イベントの中止などで行き場を失った商品が、訳あり商品や福袋などに変身して流通。「買って応援」という消費がトレンドとなった。昨年実績はないが、「在庫処分商品(食品関連)」からの伸びでは+4205%に達した。
「巣ごもりアウトドア」で家の中をレジャーに
東の大関は「巣ごもりアウトドア」。『ハンモック』や『ガーデンパラソル』で、「家の中でレジャー気分を味わいたい」という工夫の表れ? 同じ比較で、『ハンモック』は+107%、『ガーデンパラソル』は+86%。西の大関は「おうちフィットネス」で、売れたのは運動不足解消グッズの『ダンベル』(+256%)、『フォームローラー』(+240%)だった。
東西の関脇は、名付けて「在宅時産需要」と「手間ひま消費」。家事を効率化するためのキッチン家電や冷凍食品の売上が拡大し、『電気圧力鍋』が+236%、『冷凍食品』が+141%。モノを作る過程を楽しんだりして生活を充実させる消費が活発化し、『しいたけ栽培キット』(+150%)、『刺繍キット』(+162%)が好調な売れ行きを示した。
小結は「リモート映え消費」と「光熱水費のずぼら節約」
同じく小結は「リモート映え消費」と「光熱水費のずぼら節約」。経験しましたか? リモートでのミーティングや飲み会。ちょっとでも映りを良くしたい、快適に会議をしたいというニーズから、『高画質ウェブカメラ』が+10719%、『女優ミラー』が+106%。西のトレンドは、取り付けるだけで簡単に節約できるグッズ『節水シャワーヘッド』(+136%)が人気だった。
「期待株」として番付に載ったのが「密避け猛暑対策」「シン・防災グッズ」。売れた商品は『ベビーカー扇風機』(+147%)や『防災関連グッズ』(+513%)などだが、今後は夏休みの短縮に向けた暑さ対策や、大雨警戒などで密を避けられるような避難グッズなどへの注目度が高まると予想している。
ラクマ横綱は「シニアお片付け出品」「リモートオタ活」
楽天「ラクマ」では、東の横綱が「シニアお片付け出品」、西は「リモートオタ活」だった。2月以降、60歳以上の「ラクマ」利用登録者数は約2倍に伸長。昨年同期比でも+94%となった。一方、『アイドルグッズ』や『ライブDVD』の取引が急増した。
また、ショッピングSNS「ROOM」の東西の横綱は「すっきりインテリア」と「食卓ランクアップ消費」。自宅をスッキリと見せられる掃除グッズやインテリアに支持が集まり、『ティッシュケース』(+134%)や、『洗濯 マグネシウム』(+182%)などが注目された。時短をしながら、いつもの食卓をランクアップできるような消費も生まれ、『ひば まな板』(+615%)、『ホットプレート』(+171%)、『卓上フライヤー』(+383%)などがヒットした。
この夏、どう過ごす? 「楽天市場」では現在、暑い夏を快適に過ごすためのアイテムを集めた『満喫・快適サマー2020」の特集ページを開設している。夏グルメや暑さ対策グッズ、アウトドアグッズなどの紹介に加え、「おうちBBQ」や「おうち縁日」といった、今年ならではのニーズに合わせた夏の楽しみ方も提案している。
■楽天市場 満喫・快適サマー2020
https://event.rakuten.co.jp/genre/season
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