アプリプラットフォーム「Yappli」を提供する(株)ヤプリは29日、EC事業者へ向けたEC特化型ソリューション『Yappli for EC』」をスタートさせた。ECアプリを成功に導く機能群を大幅にアップデートしたのが特徴だ。
EC事業者のアプリ導入が最短1カ月で可能に
Yappliは、モバイルテクノロジーで企業の課題解決を行うクラウド型のアプリプラットフォームだ。ノーコードによりアプリ開発のハードルを下げることで、さまざまな業界での活用が広がり、400社以上の自社アプリがプラットフォーム「Yappli」の上で運営されている。
新型コロナウイルス感染拡大の影響で、オフラインでの顧客との接点が制限される中、アプリを活用したEC集客の強化が進み、ECアプリにおけるアクティブユーザー数は自社調べで1.2倍と増加。消費者側の行動も大きく変化している。
提供を開始した『Yappli for EC』 は、そうした状況を見据え、EC事業者のアプリ導入をスピーディに実現し、その先の成功まで支援することを目的とする。これまでの導入実績から、ECの売上強化につながる機能を大幅にアップデート。iOS、Android両OSに対応したネイティブアプリを、最短約1か月でのリリースが可能という。
また、これまでEC事業者にとってアプリ導入のハードルとなっていた、新しいツールの操作習得や日々の更新作業の負荷、OSバージョンアップへの対応といった手間も『Yappli for EC』が軽減する。直感的に操作できる管理画面で、誰でも簡単にアプリの運用が可能で、専門知識は不要。OSのアップデートにも無償で対応する。
Webビュー機能かEC API連携で早期のアプリ導入を可能に
Yappli for ECでは、ECサイトをアプリ化する手段として、2つの選択肢を用意している。1つは「ECウェブ連携」で、既存ECサイトをアプリ内に最適化して表示させるWebビュー機能を活用し、スピーディにアプリを構築する。EC集客のために、いますぐアプリが必要な方におすすめだという。
2つ目は「EC API連携」。商品情報とのAPI連携をすることで、商品ページを高速表示させるYappli for ECの独自機能だ。Webビューとは一線を画する、ユーザーの快適な購買体験を実現するという。
「DB連携セグメントプッシュ」機能も
ECの購入体験を向上し、顧客のロイヤル化を支援する機能群も豊富だ。代表的機能としては、ID・パスワード情報を保持し、2回目以降は自動でログイン可能なワンタッチログインや、Face ID、Touch IDなどの生体認証など、ログインの入力の手間を削減する「ログイン保持機能」。購入履歴など、データベース(DB)に蓄積された情報をもとに、パーソナライズされたプッシュ通知を配信できる「DB連携セグメントプッシュ」。
さらに、クロスセル・アップセルに有効なメルマガのフォローメールを、アプリのプッシュ通知でも実現。顧客シナリオに合わせて自動的にプッシュ通知の配信を可能にする「オートプッシュ」、画像やテキストの配置が自由自在。幅広いデザインで、ブランドの世界観を自由に表現し、他社ECと差別化できる「フリーレイアウト機能」など。
モバイルコマースの新機能を多数開発
ほかにも、SNS上でアプリの認知度を拡大する「フォトフレーム機能」や、「チャット機能」「フリーワード検索窓」「ログインスタンプ」などの機能を兼ね備える。ヤプリでは、これまで年間100回以上の機能改善を実施してきたが、今回の『Yappli for EC』のスタートで、モバイルコマースの新機能開発をさらに強化していくとしている。
同社では7月3日に「自社EC強化オンラインセミナー」を計画している。『Yappli for EC』に、特にマッチしたサービスといえる、メーカー直販ECや単品通販・定期購入型EC、D2C型ECの業界を牽引し、大きな成果を出している企業をゲストに招き、EC強化のポイントとアプリの可能性を解説する。
■セミナーページ
この続きは、通販通信ECMO会員の方のみお読みいただけます。(登録無料)
※「資料掲載企業アカウント」の会員情報では「通販通信ECMO会員」としてログイン出来ません。