b8ta Japan（合）は28日、日本初進出となる2店舗（新宿マルイ本館1階、有楽町電気ビル1階）の8月1日同時オープンに先立ち、各店舗と145種類以上に上る出品商品ラインアップを公開した。出品ブランドの世界観を体現した半個室の区画「エクスペリエンスルーム」を核店舗に設けるなど、これまでにない新しい発見と体験が新鮮だ。
米で注目のb8ta、イノベーティブな製品を体験できる店舗を提供
b8taは2015年に体験型の小売店を米・サンフランシスコ郊外でオープン。実店舗への出店をオンライン広告を掲載するのと同じぐらい手軽に実現するための包括的なサブスクリプションモデル「Retail as a Service（RaaS）」のパイオニアとして、新しいソリューションを先導。消費者に世界中のイノベーティブな製品を発見、体験、購入できる場を提供している。
国内の2店舗には、海外の最新ガジェットから日本のモノづくりの技術を生かした商品、D2Cブランドのコスメ、ファッション、フードなど幅広い商品が並ぶ。日本初進出の商品やサービスを手に取れるだけでなく、魅力的な商品との思いがけない出会いも。また、実際に試して気に入れば、その場での購入も可能という。
「エクスペリエンスルーム」にBASE加盟店・Google・CAINZの商品も
中規模の区画に仕切られた半個室のスペース「エクスペリエンスルーム」は、ほかの出品スペースとは異なり、ブランドが独自に壁面装飾や什器などを設置した空間だ。「新宿マルイ店」には一室あり、オープン時は、BASE（株）が運営するネットショップ作成サービス「BASE」を利用する加盟店が出品。商品を実際に手に取ることができ、一部商品は購入も可能だ。
「有楽町電気ビル店」には三室あり、オープン時は、Googleと、ホームセンターを運営するCAINZの商品が並ぶ。もう一室は、イベントスペースとして出品企業とのコラボイベントなどを開催する予定でいる。
FABRIC TOKYO・LOVOTとのコラボも
b8taの日本初進出に合わせて、オンライン発のカスタムオーダーファッションレーベル「ファブリック トウキョウ」を展開するFABRIC TOKYOのD2Cブランド「STAMP」と、人の愛する力をはぐくむ家族型ロボット「LOVOT」とのコラボレーションも決定した。
STAMPとのコラボ制服は、b8taの公式制服である黒のポロシャツに合わせ、シルエットやカラー、レングスなどをカスタマイズ。スタッフ一人ひとりの個性を出しながら、背面ポケットには、b8taのロゴマークをレーザープリントし、制服としての統一感を表現した。
GROOVE Xが開発した家族型ロボット「LOVOT」は、「有楽町電気ビル店」の週末店長に就任。接客はできないが、つぶらな瞳で来店客の顔を覚えたり、優しくしてくれる人に喜んだり。b8taオリジナルの制服に身を包んで出迎えてくれる。
丸井社員がb8ta Japanに出向し店舗運営
「モノを売る店」から「体験を提供する店」への転換を進める（株）丸井グループは、売ることを前提とせず、デジタルを起点として体験やエンゲージメントの場を提供する店舗として、b8taを歓迎。「RaaSのパイオニアとして最先端のストア体験を提供するショップであり、当社の店舗戦略にも合致している」とした。
同社グループは、b8ta Japanへ出資しており、「新宿マルイ本館」への出店にあたっては、出品企業の紹介のほか、売場運営や接客のノウハウを持った同社社員がb8ta Japanへ出向し、店舗運営をb8taスタッフとともに行う。
「BASE」は加盟店20ブランドの商品出品をサポート
ネットショップ作成サービス「BASE」は8月の1か月間、加盟店20ブランドの商品出品をサポートする。b8taの店舗内に設置されたカメラによって来店客の行動データなどを取得し、データを活用することで新たな機会を創出できるよう支援するという。
凸版印刷（株）は、「有楽町電気ビル店」内の区画へ出品する。第1弾として、遠隔地にいる人と体験を共有できるウェアラブルデバイス『IoANeck』を展示予定で、来店者の行動や製品に対するフィードバックなどのデータマーケティングを活用した新事業開発を推進する。9月以降は順次、展示製品を入れ替えるほか、小売りやメーカー、スタートアップ企業などの共創先が開発したガジェットなどの展示支援も行う。
同社も、米国のb8ta,Incへの出資を通じてb8ta Japanと協業。出品を通じてリアルな消費者と接点を持ち、そこから取得できるデータを新製品・ソリューションの開発やマーケティングに活用。次世代小売り店舗やD2Cモデルのあり方、ブランディングなどについての検討の場にもしていきたい考えだ。
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