日本好きコミュニティサイト「FUN! JAPAN」を運営する(株)Fun Japan Communicationsが、アジア7か国・地域で実施した「日本製品の購入に関する調査」によると、家電や食品カテゴリーを中心に日本製品・商品の人気の高さが改めて証明された形となり、ブランドや技術力、品質への信頼がその裏付けとなっていることが明らかになった。
利用率は家電が50%超、菓子類・調味料なども人気に
新型コロナウイルスの感染拡大で生活や価値観が変わったいま、過去のデータは必ずしも正確な参考材料とならなくなっている。各国ユーザーのいまを知り、各業者のプロモーションの一助にと、オンラインアンケートを試みた。対象は台湾、香港、タイ、マレーシア、インドネシア、ベトナム、インドに住む10~60代の男女1216人。調査日は6月26日~7月30日。
まず、ファッション、家電、美容、食などの9つのカテゴリーに分けて、利用したことがある日本製品・商品を聞いた。結果をみると、利用率の高い商品や人気の高いカテゴリーには共通する項目が多いことが分かった。
各国とも家電や食品の割合が高く、特にカメラ機材、冷蔵庫・洗濯機・掃除機などの生活家電は50%超えとなり、調理家電類も数値が高かった。食に関しても、訪日旅行のお土産で定番の菓子類をはじめ、調味料や健康食品などが人気。「日本食」「Made in Japan」 など、Japanブランドがしっかりと認知されており、人気も高いことが浮き彫りになった。
美容と文化カテゴリ―では各国で人気商品が異なる結果に
差が出たのが美容と文化カテゴリー。台湾や香港、タイでは美容家電やコスメの利用が高かったが、インドでは美容家電26%、化粧品11%など、他国比でも割合は低かった。ベトナムでは文房具や漫画・アニメ関連商品、アイドル・俳優関連のグッズ。車社会のタイやマレーシア、インドネシアでは日本車を利用したことのある人が約50%と高い数値だった。
購入理由に関しては、それぞれに特徴。台湾や香港ではブランドを重視する傾向があり、タイやマレーシア、インドネシア、ベトナム、インドでは技術力と品質。特にインドネシアやベトナムは、製品の耐久性などを重視する割合も高かった。マレーシアやインドでは日本商品=高級品のイメージが高く、訪日旅行のお土産などでも日本限定の商品人気が高い。
今後購入したい日本商品1位は電子機器類
今後購入したい日本製品は、生活家電やカメラなどの電子機器類、化粧品などの美容カテゴリーの商品の数値が高かった。特に人気が高かったのは、台湾は洋服や生活家電、医薬品、お菓子、カメラ。香港は洋服や化粧品、カメラ、生活家電など。タイでも、化粧品や洋服、靴などファッション商品の購入希望者が多かった。マレーシアは洋服や車の割合が高いほか、生活家電やボディソープ、おもちゃや調味料など日用品全般。
特徴的なのはインドネシア。車やオートバイなどの乗り物、生活家電やカメラ、パソコンなどデジタル機器類の数値が高かった。ベトナムは、カメラや生活家電のほか、医薬品やスマホ、文房具などが人気。インドは車などの乗り物、スマホをはじめとするデジタル機器類などが人気のほか、電動歯ブラシや体重計などの健康家電、バッグ類などの数値も高いのが、他の国にはない特徴だった。
訪日旅行減も越境ECの需要は拡大
「自分へのご褒美」「個人の趣味」との回答が多かったが、台湾やベトナム、インドでは「家族へのプレゼント」が約20%、さらに共通して「生活の質の向上」を選択した人が10%前後おり、日本製品のブランド力と品質への信頼性が高いことが分かる。
Fun Japan Communicationsでは、コロナ禍で訪日旅行などへ大きな影響が出ているが、ECや越境ECを利用した買い物需要は増加しており、各国ユーザーに需要の高い商品や、魅力的な製品であれば、より販路を広げるチャンスの時期でもあるとしている。
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