(株)大丸松坂屋百貨店は26日、大丸東京店と松坂屋上野店での2021年のおせちのオンライン注文を9月24日からスタートすると発表した。新型コロナウイルス感染拡大の影響に伴い、例年以上の需要増が見込まれるという。店頭での承り開始は10月7日となる。
コロナ禍で「おせち需要」が拡大か
大丸・松坂屋によると、「恵方巻」や「土用の丑」といった食イベントと同様に、「おせちマーケット」も活況を呈しており、直営9店舗の集計では、ここ10年で約2割増と確実に売上げを伸ばしている。近年は、年末年始の楽しみ方の多様化から「食」への需要も多様化。定番のおせちにとどまらず、おつまみ風おせちや、肉、鍋料理など、年末年始のご馳走ニーズに幅広く対応し、マーケットを拡大させているという。
特に21年については、コロナ禍の影響による「おうち時間」の増に伴い、お取り寄せグルメが好調なことや、デパ地下の客単価増からもうかがえる「高価な食へのニーズ」の高まりから、デパートのおせち需要はさらに高まると見ている。
オンラインショッピングはお取り寄せグルメが前年比2.3倍に
5月7日の営業再開後、大丸東京店のデパ地下総菜弁当は、利用者一人当たりの購入単価が前年比で10%以上アップ。外食が控えられている中、デパ地下では贅沢で高価なものを求める傾向にある。また、オンラインショッピングはお取り寄せグルメが好調で、同2.3倍に。自身では調理できない、美味しい料理を自宅で手軽に楽しむ傾向が増えているという。
「大丸・松坂屋特別企画」が並んだおすすめのおせちは盛りだくさん。料理研究家・大原千鶴さん監修の「おせち&お鍋」は、一の重におせちの定番。二の重には「あなご蒸し寿司」など魚介料理を中心に、「どんこ椎茸煮」など野菜を使ったやさしいおいしさも。三の重は「和風ローストビーフ」など、お肉がメインとなっている。和風三段の『口福おせち』は、2万7000円(20.2×20.2×6.5㎝/4人用)40品。
水菜ともち豚のはりはり鍋・イタリアンおせちなどをラインアップ
+αの「和みなべ」は、水菜ともち豚のはりはり鍋で9899円(4人用)。京都の冬のごちそう、ハリハリとした水菜の食感とだしの旨みを堪能できる。もち豚のほか、あわとごまの生麩、焼き湯葉、お揚げさんなど、こだわりの具材もたっぷり。自慢のおだしは茶碗蒸しやだし巻きなどに使えるよう、多めに用意している
リストランテ アクアパッツァファミリー監修のイタリアンおせちは、洋風三段で3万5640円(21.5×21.5×5.7㎝/4人用)18品。創立30周年を迎えた同店の日髙シェフら、イタリア料理界を牽引する5人の実力派シェフが織りなす美食の世界――。
一の重は魚介たっぷりのサラダ、和牛の煮込み、黒豆を使ったデザートなど洗練されたメニューが多彩に並ぶ。二の重はナポリやベネチアの郷土料理や、お酒に合うイタリア風田作りなど。そして、三の重は「天然真鯛のアクアパッツァ」。店名にもなっている看板メニューだ。
外出自粛で、おうち飲みをする方も増えている中、お酒とのマリアージュを楽しみながらの「おつまみ風おせち」も。料理評論家の山本益博さんが初監修し、豊富な知識と独自の視点で、おせちの枠を大胆に取り払った珠玉の美味をお届け。一段で、1万6200円(30.6×30.6×6.5㎝/2人用)36品。蓋を開けるとビールや日本酒、白・赤ワイン、老酒などのお酒のイラストを描いた透明なシート。25マスの料理に合うお酒が分かる仕掛けだ。
オンラインの受付は60%増の見込み
そのほか、SNS世代に人気ブロガーが監修した子どもから大人まで家族で楽しめる和・洋・中華風三段、2万1600円(20.2×20.2×5.7㎝/3人用)30品や、単身赴任のお父さんや実家の父母など離れた家族にも配送可能なおせち特集など、掲載点数は全261点。
21年大丸・松坂屋のおせちのインターネット受付は、9月24日14:00~。店頭受付は10月7日~12月23日で、大丸東京店11階のおせち料理承り特設コーナーと、松坂屋上野店本館6階のおせち料理承りコーナーで。売上目標は対前年4.3%増、うち、オンラインでの受付については同60%増を見込んでいる。
■大丸・松坂屋のおせちサイト
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