(株)oricon MEは1日、オリコン顧客満足度調査 2020年9月発表ランキングを公開した。
調査は多岐にわたっており、9月は10ランキングを発表。EC通販関連では、「ふるさと納税サイト」で『ANAのふるさと納税』、「スマホ決済サービス」で『メルペイ』、「通信講座」ではFPと簿記で『ユーキャン』が、それぞれ総合1位を獲得した。
ふるさと納税サイトは「ANAのふるさと納税」が初の1位
19年調査に続いて2回目。今回は総合得点74.44点を獲得した全日本空輸(株)の「ANAのふるさと納税」が初の総合1位を獲得。前回の総合順位2位、得点72.56点をともに上回った。6つの評価項目では、「サイトの使いやすさ」、マイル付与連携に関連した「手続きのしやすさ」「キャンペーンの充実さ」、そして「コンテンツの充実さ」「地域振興への貢献」でも1位に。なお、「サイトの使いやすさ」と「地域振興への貢献」では2年連続の1位となった。
2位は「ふるさとチョイス」、3位は「さとふる」、4位は「楽天ふるさと納税」、5位は「ふるなび」だった。19年にふるさと納税サイトを利用して各自治体に寄付をし、返礼品を申し込んだことのある全国18歳以上の男女を対象に、「ふるさと納税サイト」16社の満足度について調査。サンプル数は2113人だった。
スマホ決済サービス1位は「メルペイ」、サービスごとの利用者層に隔たりも
調査は今回が初めて。メルペイ(株)のメルペイが70.42点で総合1位となった。フリマアプリ「メルカリ」との連携による高評価とみられる。評価項目別の「アプリの使いやすさ」、決済種別の「コード決済」で1位となった。調査企業数は14社、サンプル数は4402人。さまざまな決済サービスがある中、年代や男女別でランキングが大きく分かれていることも判明した。
総合評価では、2位が楽天ペイ(70.33)、3位が楽天Edy(70.29)、4位がd払い(70.27)、5位がモバイルWAON(70.21)、6位がPayPay(70.14)、7位がファミペイ(69.99)、8位がLINE Pay(69.78)、9位がnanacoモバイル(69.62)、10位がモバイルSuica(69.49)。
この中で、10~20代の1位はLINE Pay、30代はPayPay、40代はd払い、50代は楽天Edy、60代以上はPayPayと、各年代の1位はすべて異なっていた。利用頻度が多い店舗との連携とともに、機能や利便性、ポイント、加盟店の多さ、友達とのつながりなどの点がランキングに表れているようだ。
男女別ランキングでは、男性の1位はd払い、2位はメルペイ、3位は楽天Edy.。女性はモバイルWAON、楽天Edy、楽天ペイの順だった。男性は「キャンペーン・ポイント」、女性は「買い物や生活に紐づいたサービス」が高評価を受けていた。
通信講座は「ユーキャン」が3度目のトップ
「FP」「医療事務」「宅建」「簿記」「社会保険労務士」の講座ごとに分けて、ランキング結果を発表。「FP」「簿記」では、(株)ユーキャンの「ユーキャン」が調査開始以来3度目の総合1位に。
「医療事務」では(株)日本教育クリエイトの「日本医療事務協会」が、発表開始から4年連続の総合1位。また、「宅建」は3年連続で(株)フォーサイトの「フォーサイト」が総合1位になったほか、今回初の発表となった「社会保険労務士」でも総合1位を獲得している。
評価項目別では、「フォーサイト」がランクインしている3ランキング(「FP」「宅建」「社会保険労務士」)で、すべての「教材・テキスト」で1位を獲得。さらに得点だけみると、「FP」ランキングの「教材・テキスト」で74.48点と、 全評価項目中で最高得点を獲得しており、「教材・テキスト」の評価の高さがうかがえた。
オリコン独自の顧客満足度指標で消費者の選択をサポート
オリコン顧客満足度は、oricon MEが独自に行っている顧客満足度を示した指標だ。2006年から、商品やサービスの満足度を可視化する顧客満足度(CS)調査を実施。サービスを利用したことのあるユーザーのみを対象とした、大規模なアンケート調査を実施し、結果をランキングとして発表。さまざまな業種・業態における187のランキングを公開している。
oricon MEは、消費者側にも企業側にも属さない第三者の中立的な立場で、この指標を公開することで、日本で流通しているサービスや商品に対して消費者の選択を容易にすること、そして、それらを提供する企業の成長に貢献することをめざしている。
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