楽天(株)は24日、提供するポイントプログラム「楽天ポイント」の累計発行ポイント数が2兆ポイント(1ポイント1円相当)を突破したと発表した。サービス開始は2002年。15年後の17年に1兆ポイントを突破、そこから3年で2兆ポイントの大台に乗せた。
17年から3年で発行ポイント数が倍増
「楽天ポイント」は楽天が提供するサービスだけでなく、提携している街の店舗やオンラインサービスでの買い物で貯まり、支払いにも利用できる。02年に「楽天市場」内で使えるポイントとしてサービスを開始し、その後、ほかの楽天グループサービスや提携サービスで貯めたり使ったりできるポイントへと進化してきた。
14年から楽天グループと提携している街の加盟店で使える共通ポイントサービス「楽天ポイントカード」を開始し、利用できる場所の拡大、利便性のさらなる向上に努めてきた。17年にはサービス開始15年で累計発行ポイント数1兆ポイントを突破し、そこから3年で、さらに発行量1兆ポイントを加算、このたび2兆ポイントを突破した。
キャッシュレス還元事業やマイナポイントも後押し
政府による「キャッシュレス・消費者還元事業」や「マイナポイント事業」もあり、ポイント還元に対する消費者の関心が高まっている。楽天グループサービスでは、業界に先駆けたさまざまなポイント施策により、「楽天カード」の会員数や、「楽天ペイ(アプリ決済)」「楽天Edy」といったキャッシュレス決済サービス、および「楽天ポイントカード」による共通ポイントサービスによる提携企業数の増加につながっている。
「楽天ポイント」が貯まる場所がリアルでもオンラインでも拡大しており、政府の施策の追い風を受けてキャッシュレス決済サービスの利用が急増した昨年は、年間3200億ポイント以上を発行する規模となった。
「楽天ポイント」を軸とした経済圏形成により、広告費用をかけるのではなくポイントとしてユーザーに還元する形で、楽天グループサービス内の回遊性が高まり、楽天の複数サービス利用率(クロスユース率)も、3年前の64.9%(17年6月)から72.3%(20年6月)と7.4ポイント上昇している。
楽天ポイントのクロスユースや金融サービスとの連携が奏功
また、楽天グループサービスの利用状況などによって「楽天市場」での付与ポイント倍率が上がる「SPU(スーパーポイントアッププログラム)」や、新しいグループサービスを使うたびに1000ポイントがもらえるポイントプレゼント施策など、クロスユースの取り組みが奏功。各グループサービスの利用者増につながった。
最近は、貯まったポイントの新たな楽しみ方として、ポイントそのものを運用する「楽天ポイント運用by楽天PointClub」が人気を集め、ユーザー数は200万人を突破。「楽天証券」では、ポイントを使った投資信託(通常・積立)と、国内株式などが購入できる「ポイント投資」サービスを始めており、投資信託購入者の約7割は「ポイント投資」も利用している。
「楽天損保」が提供する対象保険商品の保険料の支払いにも利用でき、ポイント活用の在り方が広がっている。こうしたさまざまな施策が利用者からも支持を集め、「楽天ポイント」は「お客様満足度No.1」(マイボイスコム調べ)の評価を継続して獲得している。
楽天グループは今後も、ユーザーの利便性向上と、よりお得で楽しい消費体験ができる環境の提供をめざし、「楽天ポイント」を通じた新たな価値提供に努めていくとしている。
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