2020.10.06 通販支援
Tポイント離れが加速?ヤマト運輸もサービス終了
ヤマト運輸(株)は5日、カルチュア・コンビニエンス・クラブ(株)が展開する「Tポイント」のサービス利用とポイント付与を、2021年3月31日に終了すると発表した。
ヤマト運輸のサービス利用によるTポイント付与を拡充も
終了するサービスは、「宅急便発送時などのTポイント付与」「運賃などの支払い時のTポイントの利用」「クロネコメンバーズに登録し、対象サービスを利用時のポイント付与」「同社ホームページでのTポイントとオリジナルグッズの交換(クロネコマーケット)」に加え、「同社営業所でのTポイントカードの配布」としている。
同社が、TSUTAYAを運営するカルチュア・コンビニエンス・クラブと連携してTポイントを導入したのは18年。主に、宅急便などの支払いの際、Tカードを提示したユーザーに、支払い金額200円につきTポイント1ポイントが貯まるサービスなどを提供していた。
今年4月からは、さらなるデジタル化やキャッシュレス化の推進に向けて、Tポイントの利用手続きをしたクロネコメンバーズ会員を対象に、Tカードの提示がなくても、デジタル送り状で発送した荷物1個につき10ポイント、キャッシュレス決済であればさらに5ポイントのTポイントが貯まるなど、サービスをリニューアルしていた。
また、これまでTポイントが貯まるタイミングは、同社直営店への持ち込み集荷とセールスドライバーによる集荷時のみだったが、コンビニエンスストアや取扱店への持ち込み集荷時にも拡大していた。
消費者のポイント選別で加盟店が「マルチポイント」にシフトへ
共通ポイントとしては「老舗」といえるTポイントのスタートは03年。19年春から他社ポイントとの相乗りをしているが、最近はスマホ決済と連動して使える共通ポイントサービスの広がりとともに、ユーザーがポイントの選別を始めている。
Tポイントをめぐっては、(株)三越伊勢丹グループや(株)ドトールコーヒーをはじめ、ヤフー(株)のYahoo!ショッピング、ヤフオク!など、Tポイントの運用から離れる動きも。Tポイントの代表格とされていた(株)ファミリマートも、ユーザーがTポイント以外のポイントも選べる「マルチポイント」にシフトしている。
ヤマト運輸は今後、ほかのポイントサービスを導入する可能性について、「これからも、お客様に便利に利用していただけるよう、決済サービスの拡充や便利でお得なサービスづくりを行っていく」としている。
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