2020.11.16 ECモール
天猫「独身の日」セール、流通総額7兆円突破…越境ECは日本がV5
中国のアリババグループはこのほど、「11月11日」にちなんで開催した出店企業と消費者に向けたECイベント「2020 天猫ダブルイレブン・ショッピングフェスティバル」(W11・独身の日)の結果を発表した。流通総額は7兆円を大きく超え、セール商品だけでなく、物流や人気のライブコマースなどでも記録づくめ。今年も「過去最高」が居並ぶ買い物の祭典となった。
流通総額は26%増の7兆7200億円
2009年に始まったW11のネット通販セールは、すでに国民的消費イベントに成長。10月の国慶節、1~2月の春節と並ぶ商戦期と位置付けられるようになっており、内需の力強さを表す機会にもなっている。
今年のW11は、これまでで最大となる25万以上(昨年は20万)のブランドが参加。8億人以上(昨年は5億人)の消費者がアリババグループの各サービスを利用し、最終的な流通総額は4982億元を記録した。過去最高だった昨年と比べて26%増。1元15.6円で換算すると、日本円ベースでは約7兆7200億円となる。
越境ECには89の国・地域が参加、流通総額で日本が5年連続1位
中国向け越境ECには89の国・地域(昨年は79)のマーチャントが参加。アリババグループの中国消費者向け越境ECプラットフォームは、主に「天猫国際」と「コアラ(Kaola)」の2つ。「コアラ」は今年初めてW11に参加した。ブランド数は3万1000以上(昨年は2万2000以上)となり、流通総額ランキングでは、日本が16年から5年連続で1位となった。
今年は運用方法を一部変更。コロナ禍からの消費回復とともに、物流・配送への負荷軽減、より多くのブランドや商品、割引特典に注目してもらおうと、予約販売期間を10月21~31日、11月4~10日に設定し、販売期間を11月1~3日と例年通りの11月11日の2回に拡大。販売期間の拡大に合わせて、集計期間も延長している。
中小企業の出店を支援し、470ブランド以上が1億元の流通総額を達成
新規出店ブランドや中小企業を含む多くの出店企業には、より多くの販売機会と露出を提供し、コロナ禍の影響からの事業回復をサポート。同時に消費者は、より多くの商品を閲覧でき、割引などの特典機会も増加。2段階にすることで、最初の販売期間に注文した商品をより早く受け取ることができた。その結果、470以上のブランドが流通総額 1億元以上を達成。アリババ・エコシステム全事業を挙げて推進するDX価値を示すことができたとしている。
また、ピーク時に毎秒58万3000件の注文を処理し、新たな記録を達成した。アリババグループの物流基盤である菜鳥(ツァイニャオ)は、計11日間で過去最大となる23億2000万件(昨年は約13億件)の荷物配送オーダーを処理した。
ライブコマース「タオバオライブ」で30以上のスタジオが流通総額1億元達成
さらに、マーチャントにとっては欠かせないマーケティングツールとなった人気のライブコマースは、アリババのライブコマース・サービス「タオバオライブ」で、30以上のライブ配信スタジオが流通総額1億元を達成した。
淘宝網、天猫プレジデントの蒋凡(Jiang Fan)氏は、「W11の軸はイノベーション。アリババ・エコシステム全体の消費者、マーチャント、パートナーよって支えられているとともに、社会全体から支援があるからこその結果だ。事業規模にかかわらず、あらゆるマーチャントがデジタルエコノミーで成功への道を見つけられるよう、今後もデジタル基盤の発展に注力していく」とコメントしている。
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