(株)ストリームが8日発表した2021年1月期第3四半期(20年2~10月)連結決算は、売上高が前年同期比18.6%増の203億1400万円、営業利益が同484.2%増の4億7500万円、純利益は3億7200万円(前年同期は1200万円の純利益)となった。
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EC事業の売上は24.7%増の190億円
主力の「インターネット通販事業」は、売上高が前年同期比24.7%増の190億1400万円、営業利益は同438.7%増の7億2200万円となった。売上高は、前期に引き続いて新型コロナウイルス感染症拡大の影響による巣ごもり需要の増加により増収。利益面では、売上高増に伴う変動費の増加があったものの、各サイトおよび商品ごとのきめ細かい価格の見直しによる粗利率の改善や固定費の削減により、営業利益は前年同期から大きく改善した。
PCなどテレワーク関連の需要増
家電小売はネット販売の伸びが加速。リモートワークや巣ごもり需要の増加によるパソコンやタブレット、プリンターといったIT商品、空気清浄器や電子レンジなどの調理家電の買い替え需要、さらに特別定額給付金支給が後押しとなり、大画面テレビを中心とした映像家電商品、冷蔵庫なども販売が好調に推移した。各カテゴリの前年同期比では家電43.8%増、パソコン62.3%増、周辺機器・デジタルカメラ10.3%減となった。
自社EC、モールともに家電設置が好調
「楽天市場」「Yahoo!ショッピング」「Amazonマーケットプレイス」などの外部サイトの売上高も大きく伸長した。また、オリジナルサイト「ecカレント」では、WEB接客ツールのチャット機能を活用することで、設置サービスが必要な冷蔵庫や洗濯機などの大型家電の売上高が引き続き、好調に推移している。3月から「楽天市場」、7月からは「Yahoo!ショッピング」でも大型家電の配送設置サービスを展開し、順調なスタートを切っている。
5月に本格稼働した家電レンタルサイト「レントコ」は、ワンコイン(500円)キャンペーンの実施やスマホ向けアプリの提供を行い、11月からはお友達紹介キャンペーン、50%オフクーポンの提供などで、レンタル事業の強化を進めている。「ecカレント」「イーベスト」オリジナルサイトでは9月から新たな決済サービス「PayPay(オンライン決済)」を導入した。
エックスワンはインバウンド減が直撃
(株)エックスワンが展開する「ビューティー&ヘルスケア事業」の売上高は前年同期比45.1%減の8億3000万円、営業損失が9600万円(前年同期は7500万円の営業利益)となった。売上高は、卸販売でコロナ禍の影響により、訪日外国人観光客向け国内免税店などの店舗販売が依然厳しい状況で、全体として前年同期を大きく下回った。利益面でも、卸販売の販売減に伴って各段階利益が減少、前年同期を下回る結果となった。
新商品として、9月に天然植物成分をとり入れた弱酸性の自然派ヘアケアシリーズ「キューアップEXトリートメントシャンプー」など4種、「XLUXES」シリーズより「エグゼテ ィシャン マッサージクレンジングW」など2種、頭皮・毛髪に悩みのある女性に向けたスカルプケアアイテム「エックスリュークス ヘアシャンプーリキッド」を発売。また同月にはエチケットに欠かせない「ニオイケア」と「トゥーサップS 液体歯ミガキ」を発表した。
3PL事業は本格化に向け強化
「その他事業」(各種販売支援事業)は、売上高が前年同期比16.1%増の5億3700万円、営業利益が同29.3%減の5900万円となった。物流倉庫・受注管理・出荷の包括的な物流支援サービスである3PLの本格的事業化に向けてさらなる強化を図っており、家電以外の自転車やギフトアイテムなどの新規案件により、堅調に推移している。10月から同社コーポレートサイトに3PL事業紹介サイトを新設し、11月からは新聞広告の展開も進めている。
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