「働きがいのある会社」に関する調査・分析を行っているGreat Place to Work Institute Japan(GPTWジャパン)は16日、「2021年版 日本における『働きがいのある会社』ランキング」を発表した。ベストカンパニーの鍵は「尊重」と「相互信頼」とした上、462社の中から160社を選出。通販関連からも多くの企業が名を連ねている。
コロナ禍で激変する働き方やマネジメントに対応
Great Place to Work Instituteは、「働きがいのある会社」(Great Place to Work)に関する調査・評価・支援を行う専門機関。世界共通の基準で調査にあたり、毎年約60か国で7000社、500万人を超える従業員が参加しており、世界最大規模の従業員意識調査となっている。日本では(株)働きがいのある会社研究所がGreat Place to Work Institute よりライセンスを受け、GPTWジャパンを運営。今年で15回目の発表となる。
ベストカンパニーの選出には、企業だけでなく従業員からもアンケート。従業員規模で3部門に分け、「大規模部門(1000人以上)」で25社、「中規模部門(100~999人)」で65社、「小規模部門(25~99人)」で70社を選んだ。この1年は多くの企業がコロナ禍の影響を受け、働き方やマネジメントの在り方が激変。そんな状況下でもさまざまな創意工夫を凝らし、依然として従業員の高いエンゲージメントを引き出している企業が並んだ。
通販業界から20社以上がランクイン
各部門の1位~3位は次の通り。(※)は通販関連企業。
・ 大規模部門では、1位「シスコシステムズ」、2位「セールスフォース・ドットコム(※)」、3位「ディスコ」。通販関連企業では、9位に「DHLジャパン」、15位に「エイチーム」が入った。
・中規模部門は、1位「コンカー」、2位「サイボウズ(※)」、3位「CKサンエツ」となった。通販関連企業では、9位に「セプテーニ」、18位に「ヤッホーブルーイング」、25位に「GMOペパボ」、32位に「ラクス」、38位に「レノボ・ジャパン」、42位に「プロロジス」、46位に「GMOペイメントゲートウェイ」、52位に「イルグルム」が、それぞれ選出された。
・小規模部門では、1位「フラッグシップオーケストラ」、2位「ダイレクトマーケティングミックス」、3位「ENERGIZE」。通販関連企業では、12位に「売れるネット広告社」、14位に「フレスカ」、16位に「EXIDEA」、22位に「SATORI」、23位に「かっこ」、25位に「ランクアップ」、34位に「リスティングプラス」が名を連ねた。
テレワークの導入率は9割以上
カンパニーの特長と評価のポイントは、「管理職の男女割合」「ダイバーシティ担当者導入率」「フレックスタイム導入率」「在宅勤務、テレワーク導入率」「女性活躍推進における課題」「若手の離職防止への取り組み」など。
多くのベストカンパニーは、働きやすい環境を整えるだけでなく、テレワークで不安を感じる従業員に積極的な情報発信をしたり、ほかの社員とのつながりを感じられる多様な取り組みを展開。ベストカンパニーのテレワーク導入率は、9割以上に上った。
その他、従業員の自由な働き方を容認し、社内外の人とのコミュニケーションを絶やさない「仕組み」と「工夫」に力を入れていた。これからのニューノーマルには、「尊重のマネジメント」と「相互信頼を構築するコミュニケーション」の2つの要素が重要だとしている。
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