(株)アイスタイルがこのほど配信したニュースレター「@cosmeのトレンドの芽・3月版」によると、コロナ禍で引き続き関心が高い「スキンケア」のクチコミで、いま注目のリニューアルブランドなどが初登場。さらにその商品の中から新たなワードが続々登場するなど、新しいものをとり入れようとする気持ちの表れが反映しているかのようだ。
「@cosme」のクチコミが直近1カ月で約8万件に
国内外3万以上のブランド、34万点以上のコスメの商品データベースと、クチコミ検索機能や新商品情報などを備えたコスメ・美容の総合サイト「@cosme」。「トレンドの芽」は、@cosmeに投稿されたクチコミからトレンドの兆しを発掘、紹介する場として配信している。
この1か月、@cosmeには購入品クチコミとして約8万件のクチコミが投稿された。これらのクチコミに使われている言葉は約8万ワード。すべてについて、2015年以降の月次出現率を調べ、初登場したワードや出現率が大きく伸長したワードピックアップしている。
スキンケアのクチコミに「2015年以来初」が目立つ傾向に
それによると、特に「スキンケア」の分野のクチコミに、「2015年以来初」が目立った。「肌への意識」は、コロナ禍のマスク生活によってさらに加速。その意味もあってか、20年12月に5年ぶりに大型リニューアルした『新生ドモホルンリンクル』の名が初めて登場した。
鱧や茄子、大豆など、食べられるものに由来した成分や漢方発想など、肌を「育む」ヘルシーさが、いまの潮流にマッチ。関連する『マツダイコラーゲンペプチド』『鱧コラーゲンペプチド』『漢方発想』『泉州水茄子』などのワードも、すべて「2015年以来初」となった。
韓国の免税店やドラッグストアで販売量1位を記録したという韓国のスキンケアグランド『デュイセル(DEWYDEL)』(過去6か月で初)と、木目調のボトルが特徴的な日本生まれのオーガニックケアアブランド『WAGANIC』(2015年以来初)のクチコミも急増している。
メイクアップ編ではマスクが影響?
「メイクアップ編」では、引き続きメイク全体にマスクの影響がみられる結果となった。『グラデーションメイク』(過去3か月平均と比べて4.9倍)、『じんわり発色』(過去3か月で初)、『大人上品』(過去3か月平均と比べて3.1倍)などが、出現率が高いワードだった。
ここ最近は単色アイシャドウ人気が続いていたが、目元に立体感が出る『グラデーションメイク』は、マスクで顔が平坦に見えてしまうことの対策の一つかも。メイク全体では、ぼかしたり、じんわりさせたりの「淡い」表現も特徴的。どれもマスクの影響を感じさせる。発色の表現として登場したのが『じんわり発色』。温かみのある発色を創造させる言葉だ。
その他・ライフスタイル全般編では『緊急事態宣言』が6.4倍に
「その他・ライフスタイル全般編」では、『緊急事態宣言』(過去3か月平均と比べて6.4倍)、『練習中』(同11.6倍)、『育む』(同3.8倍)、『機能性表示食品』(同8.6倍)など。2度目の『緊急事態宣言』で、普段と違う方法で化粧品を購入したり、いつもとは違う商品との出会いがあったり。習慣の変化を強いられる様子がうかがえる。
『練習中』の伸長は、おうち時間の使い方として、新しい美容法や化粧品を使いこなそうとする様子が。同時に、その楽しさも。『育む』は即効性を求めるのではなく、キレイになる過程を楽しもうとする気持ちの表れとも受け取れる。コロナ禍で人気が加速した、自分自身でつくり上げる「DIY」やゲームソフト「あつまれ どうぶつの森」の人気と通じるものがある?
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