2022.09.12 コラム
【資料付】新聞広告の種類や出し方…出稿費・製作費・デザイン費の相場は?
通販広告や意見広告、ユニークな企業PR広告などで根強く活用される新聞広告。出稿形態にはどんな種類があるか、出し方、代理店の立ち位置、掲載費からデザイン費や制作費の相場がどれほどかなど、意外と知られていません。詳しくわかりやすく解説します。(2021年6月初出/2022年9月改稿)
新聞広告の種類は?
「新聞広告」とは、名前の通り新聞の紙面に掲載されている広告のことです。近年では、デジタル化の発展により、インターネットの普及が伸びていますが、日本では現在でも世帯全体の60%が新聞を購読しているほど、新聞の影響力は未だに大きいと考えられます。
また、新聞広告の形態には、考えや思想を表明するための「意見広告」、募集を行うための「案内広告」、商品やサービスを認知させるための「営業広告」などがあります。広告自体の形式としては「記事下広告」「記事中広告」「題字下(横)広告」があります。
今回は広告の形式について紹介していきます。
今回は広告の形式について紹介していきます。
【記事下広告】
新聞広告の中でもっとも利用されています。記事の下に掲載される広告で、一目で広告だと分かることが特徴です。通常、新聞は1面あたり15分割されていて、それぞれのブロックは「段」と呼ばれています。広告費もこの段数で値段がついています。なお、「15段広告」はいわゆる1ページを丸ごと使う「全面広告」に相当します。「30段広告」は見開き2ページをまるごと使う「見開き広告」に相当します。
【突き出し広告】
記事下広告の真上の両端に配置され、記事のなかに突き出している広告です。
視認性が良いため、インパクトを重視した広告にも相性がいいでしょう。両端を使うことも出来るため、その位置を活かした展開など工夫の余地があります。
【記事中広告】
記事の間に掲載される広告です。記事の中に広告を挟み込めることから、情報が読者に行き届きやすくなります。
【題字下(横)広告】
新聞社の名前が記載されている題字の下(または横)に掲載される広告です。読者に広告の印象を与えることができます。
新聞広告の相場は?
出稿するためには、広告内容の審査や考査などの過程が必要ということや、費用対効果が見えにくいというマイナスな印象がありますが、ブランディング効果が高く、新聞広告の価値を見出すことができます。現在は、費用対効果のリスクを抑えるための成果報酬型の出稿方法も登場してきています。
広告の掲載費は幅広く設定されていますが、参考までに全国紙の料金設定の目安をご紹介します。
記事下広告1段あたり | 朝刊:約150万円/夕刊:約85万円 |
---|---|
題字下 | 朝刊:80万円~/夕刊:50万円~ |
記事中 | 朝刊:50万円~/夕刊:30万円~ |
突き出し | 40万円~ |
※各料金は現時点での相場であり、あくまで目安となります。
新聞広告の出し方は?
広告を出すには、新聞社の専属代理店を通じて出稿します。また、その専属代理店と取引できる広告代理店を通じて出稿することがもっとも一般的です。また、新聞各社によって読者層が異なるため、最も効率的に見込み客に訴えかけることができるのはどの新聞か、ということも非常に重要になってきます。
☆出稿する新聞の選び方
新聞媒体は一口に言ってもさまざまあります。ぱっと想像するのは日経新聞や朝日新聞、読売新聞、毎日新聞、産経新聞といった5大紙です。5大紙だけでも「全国版」「地方版」「朝刊」「夕刊」などと種類は様々ありリーチ数(部数)や出稿金額も異なります。それ以外にも中日新聞や東京新聞といういわゆる地方紙、「日本農業新聞」のような特定の業種などに特化した「業界紙」というものもあります。
自社に最適な媒体な選ぶには、ターゲティング戦略に基づく考え方が重要になります。例えば仙台を中心とする東海エリアの顧客開拓を重要視する場合は全国紙よりも「河北新報」といったターゲットエリアに沿った読者層を抱える媒体がよさそう、と考えられるかと思います。自社のターゲット戦略を鑑みた媒体選定を心がけましょう。
製作費・デザイン費の相場は?
広告を掲載するにあたり、発生するのが製作費やデザイン費。新聞広告の制作費用は、デザイン会社や載せたい内容によって大幅に変動します。ここでは以下の例を紹介しますので、目安として参考にしてください。
全1段 | 企画/¥5,000円〜、デザイン/¥10,000〜、コピー/¥10,000〜 |
---|---|
全5段 | 企画/¥30,000円〜、デザイン/¥20,000〜、コピー/¥20,000〜 |
全15段 | 企画/¥100,000円〜、デザイン/¥150,000〜、コピー/¥100,000〜 |
全30段 | 企画/¥100,000円〜、デザイン/¥200,000〜、コピー/¥150,000〜 |
突出し/題字下 | 企画/¥10,000円〜、デザイン/¥10,000〜、コピー/¥10,000〜 |
実際には、製作費込みで代理店に任せる方法が一般的に周知されています。なかには、掲載費が成果報酬型であるものや、製作費や固定費なしという広告代理サービスも存在するように、費用対効果のリスクを抑えながら、広告を制作することが可能です。
株式会社インターカラーのサービス「インターペーパー」では、リスクなく新聞などの紙媒体から集客を行う施策を打ち出すなど、非常に興味深いアプローチ方法を取り入れています。詳しくは、こちらを参考にしてください。
◆新聞折込チラシ広告は別物!
新聞広告と同様のものとして認識されがちな新聞の折込広告というものがあります。朝刊などに挟まれているスーパーの特売チラシ等は、本記事で説明している新聞広告とは別物のため、注意してください。
このような新聞折込広告は、通常新聞販売店が取り扱っており、広告主が新聞販売店に直接依頼するか、印刷会社や折込会社を通して依頼することになります。
同封同梱広告や折込チラシに関してさらに理解を深めたい方は以下を参考にしてください。
新聞広告についてまとめ
ここまで新聞広告の種類や費用、出稿方法について説明してきました。
「広告」と一口にいっても、現在では、雑誌・テレビ・インターネット・SNSなど、さまざまな媒体を通して広告を目にする機会があります。多くの種類がある中でも、新聞広告は、厳密な掲載基準により、内容が正確で分かりやすく、信頼性が高いのが特徴です。
また、中高年層の間では長年読み続ける習慣性があることから、購読率が高く、アピール情報が読み込まれやすいことも新聞広告の利点です。
新聞広告の別の特徴として、全国紙やブロック紙、またはスポーツ紙など、新聞の種類が豊富であるため、読者の特性を活かしたターゲティングが可能になることが挙げられます。知識欲のある年齢層や、ある専門的な分野に関心がある読者に絞り、より密接なアプローチが行えると言うことです。
あまり周知されていませんが、広告を出すにはある程度の予算が必要ではあるものの、新聞広告は一部あたりの料金が他の紙媒体よりも安いと言われています。
このようなことから、新聞広告ならではのメリットがあることが分かります。
本記事を通して、新聞広告の種類や費用、出稿方法について理解を深め、新聞広告の利点を最大限に活用していきましょう。
新聞広告のお役立ち資料
通信通販ECMOでは、新聞広告に関するお役立ち資料を用意しています。ECMO会員になっていただくとお手元に資料をダウンロードすることができ、便利です。ぜひ活用してください。
成果報酬型の新聞広告の具体的実績を取り上げています。ぜひご覧ください。
新聞広告のお役立ち記事
新聞広告に関するコラムやニュースを多数用意しています。本記事を踏まえてさらに理解を深めたい場合は、他業種・他企業の戦略等を参考にし、自社の施策に活用してください。
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