同梱物の一部表示が景表法違反に、不服事項は不明

静岡県島田市で健康食品などを販売するティーライフはこれを受け、取消訴訟では優良誤認表示でないなど、主張の立証に努めるとともに、今後ともコンプライアンス体制の強化に努めていくとしている。措置命令に不服としている具体的事項については言及していない。

対象となった商品は、同社が提供する「メタボメ茶（ポット用ティーバッグ30個入り）」。総合通販事業を手がける（株）ベルーナの会員向け通販商品に同梱して配布した広告冊子の内容の一部表示が、景品表示法（優良誤認）に違反すると、消費者庁と公正取引委員会（公正取引委員会事務総局中部事務所）の調査で認定した。

消費者庁は「痩身効果が容易に得られるかのうように記載」判断

それによると、2018～19年に配布した冊子「中年太り解決読本」に、「2年半で－43㎏！その方法を公開中」「スリムも！健康も！家族の絆も！取り戻す　これはあなたの物語です」などと表示。「メタボメ茶」を飲むことにより、商品に含まれる成分の作用で痩身効果が容易に得られるかのように示す記載内容だったとして、誤認の排除や再発防止を命じた。

同社はこれに対して即刻、措置命令の事実認定と判断には承服しがたいと反論。4月になって東京地裁に取消訴訟を提起するとともに、命令の執行停止の申し立てをしていた。

同社に対して消費者庁は19年3月、今回と同様に「ダイエットプーアル茶（ポット用ティーバッグ35個入り・4個入り）」の表示が景品表示法（優良誤認）にあたるとして措置命令を出していた同社に、課徴金の納付命令を出した経緯がある。