2022.11.05 コラム
商品撮影で差をつけるコツを解説!スマホで商品撮影をしている方は必見
ECサイト(ネットショッピング)やメルカリが台頭し、様々な目的で商品撮影を行う人が増えています。誰でもネットショップを開設することができる一方で、商品画像のクオリティに関しては、プロと初心者で差がついてしまうといった懸念も産まれています。ECサイト初心者の方はスマホで簡易的な商品画像を撮影する方も多いでしょう。本記事では商品撮影はスマホでもokか、ライティングのコツはどうか、など売れる商品写真の撮影法を解説します(2021年7月初出/2022年11月改稿)。
商品撮影はスマホでも可能
メルカリなどのネットショップへ出品する商品の写真はスマホでの撮影で全く問題ありません。実際に多くのネットショップへの出品者が自宅でスマホを使用して商品画像を撮影しており、特別なカメラや機材を使っている人はそれほど多くはありません。
「スマホで撮影したら画質が悪いのでは?」といった疑問を持つ方も多いかもしれませんが、最近のスマホはカメラの性能が向上しており、撮り方を工夫することで一眼レフカメラなどの機材と遜色ない画質での撮影も可能となっています。
スマホで撮影を行う際にはできるだけ明るい場所で撮影を行うようにしましょう。基本的にカメラ撮影では光の当たり方によって画質が変化します。暗い場所で撮影するとピントが上手く合わなかったり、手ブレが起こったりするなどのデメリットがありますし、他の出品者の商品と比べて見劣ってしまう可能性があります。自宅の照明では明るさが不十分であることが多いです。商品の映りが悪い場合は撮影用にライトを購入するとよいでしょう。
また、スマホで商品撮影をするメリットとして、画像データを管理しやすいという点もあげられます。メルカリなどのフリマアプリはスマホで出品することも多いため、すぐに商品画像をアップすることができることで時間を効率よく使うことができ、撮影し直さなければいけない場合もすぐに対応することができます。
もちろんスマホカメラの限界はありますが、メルカリなどのフリマアプリや、ネットショップでも特に問題なく撮影を行うことができます。
スマホによる商品撮影に関しては以下の記事でも詳しく説明していますので、ぜひご確認ください。
商品撮影で差をつける3つのコツ
実は商品撮影において照明環境(ライティング)がカメラ機材以上に重要ということをご存じでしょうか?プロのカメラマンが使用しているような大掛かりな照明は必要ありませんが、商品を本格的に販売していきたい場合は、それなりの照明環境や撮影背景を整えておく必要があります。
(1)背景を白にする
まず商品撮影の際の背景ですが、基本的に白背景にするようにします。なぜ白背景にする必要があるかという点についてですが、楽天やAmazonなどのネットショップでは、原則として商品画像に関しては白背景処理を必須とする旨のガイドラインを公表しています。白以外の背景だと商品が掲載されなくなる可能性もありますので、注意しましょう。
(2)ライティングを工夫する
おすすめの撮影環境ですが、乳白色のアクリル板を用意して、背景からもライトが当たるようにするなどの環境が最適です。これにより被写体の輪郭を保ちつつ、余計な影が映らなくなるため、立体感のある見やすい写真を撮影できるようになります。
アクリル板は通販やホームセンターで購入することができますが、できるだけ光沢の少ないものを選ぶようにしましょう。ツヤがある素材のアクリル板だと、ライトが反射して上手く撮影できなくなるためです。
また洋服を撮影する場合はマネキンやハンガーを用いた撮影になることが多いです。その場合も背景からライトがあたるような設置を行うことが大切です。
これらの撮影方法を「透過性撮影」と呼びます。限られた時間で多くの商品を撮影しつつ、画像加工などの時間を短縮できるメリットがありますので、本格的にネットショップを運営したい方には非常に有効な撮影方法となります。
売れるための「ライティング」のコツはこのような照明環境などを考慮しつつ、ユーザーが見やすい画像を撮影するための工夫を行うことだといえます。以下の記事では売れる「ライティング」について詳しく解説していますので、ぜひこちらもご確認ください!
(3)サイズや雰囲気を伝わりやすくする
ECサイトでは実際に商品を手に取ることができない分、写真で商品のサイズや色味、雰囲気を具体的に伝える必要があります。商品の雰囲気を伝えるコツとしては、「写真の余白を作り相対的にサイズが伝わりやすいよう工夫する」「複数の角度から撮影する」「利用例として実際に手に取っている写真を撮影する」などがあげられます。
サイズや雰囲気を分かりやすくすることで、ユーザーが利用イメージを想像しやすくなり、結果的に購入に至りやすくなると考えられます。
フリマアプリもコツは一緒
最近では従来のネットショップに加えてメルカリなどのサービスが次々にローンチされていますが、ユーザーが商品を正しく理解することが最優先、という観点はどのサービスにおいても同じです。これは個人や企業などといった違いに関わらず、ネットショップを運営するうえでの商品撮影のコツとなります。
特に商品を売る上で大切となるのが「正確な色再現」となります。写真と実際の商品との色味を近づけることで、購入後の返品やクレーム発生を防ぐことができますし、購入率の改善にもつながります。
そのため「撮影後に加工すればいいか」などといった、編集や加工を前提とした撮影は行わないようにしましょう。できるだけ実際の色味を損なわないよう、照明や背景色などの撮影環境をベストな状態にしておくことが商品撮影の最低条件といえます。
また撮影のコツとして、できるだけ太陽光を使わないという点もあげられます。太陽光では、光の当たる確度が決まっていますので、商品全体を照らすことは困難です。そのため実際の商品よりも暗く見えてしまう部分や、オレンジ掛かった色味になってしまう部分が混在してしまう恐れがあり、「正確な色再現」から遠ざかることになってしまいます。
撮影環境を整えることと同時に太陽光を遮断することも重要となりますが、自宅でどうしても太陽の光が入ってきてしまうという方は、高性能な遮光カーテンを購入するなどの対策が必要となるでしょう。
「正確な色再現」に関する解説は以下の記事でも行っていますので、詳しく知りたいという方はご確認ください。
商品撮影のコツまとめ
本記事では商品撮影のコツについて解説しました。内容についてのポイントは以下になります。
- ・商品撮影はスマホでもOK
- ・撮影機材以上に照明(ライト)の環境が重要
- ・どのネットショップにおいても「正確な色再現」がコツになる(ユーザーが正しく商品を理解するという観点で)
商品写真を撮影するにあたって、画質や機材を気にする方は多いと思いますが、まずはユーザーが商品について正しい情報を受け取ることができるかについて考えてみましょう。それがしっかりと行えていれば、ネットショップでの売り上げにつなげることができます。
もしネットショップで商品が中々売れない、という方がいれば、撮影環境や現状の写真を客観的に見て改善していくことをおすすめします。
商品撮影のお役立ち資料
商品画像を撮影したあとに白背景化したり、切り抜いたりして適切な形でアップロードする必要があります。
その際に便利なツールを下記記事でご紹介しています。以下のリンクからダウンロードできますのでぜひご活用ください。
商品撮影のお役立ち記事
今はまだ情報収集段階という方向けに、商品撮影や画像加工についてのおすすめ記事を紹介します。
またネットショップについての知識や情報を増やしていきたいという方にもおすすめです。今後のためにぜひご活用ください。
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