2023.02.01 コラム
【Q&A形式で解説】ROI(投資利益率)の計算式や意味・目安
ROIの読み方とその意味は?
投資収益率を評価するもので、費用対効果とも称されており、マーケティングの上で投資に見合った利益が生まれているのかを測るための重要な指標です。
主にマーケティング用語として使用されますが、カードゲームのポーカーでも利用されていたり、IT業界や医療業界では「Region Of Interest(リージョン オブ インタレスト)」といい、画像処理や画像解析の際に特定の領域を表す言葉でもあります。このように、別の意味で使用されるいるため注意が必要です。
ROIの計算式と単位、例は?
計算式 | ROI(%)=(利益金額)÷(投資金額)×100 |
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例えば、ECで販売する商品Aの利益が200万円、対して商品Aを販売するために投資した金額を100万円とすると商品AのROIは…
商品AのROI | 200万円(=利益金額)÷100万円(=投資金額)×100=200(%) |
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ROIを算出するメリット
- ・利益率の測定ができる
- ・複数の事業・施策の投資効果を比較できる
1.利益率の測定ができる
2.複数の事業・施策の投資効果を比較可
ROIを算出するデメリット
- ・中長期的に進行予定の事業には向いていない
- ・数値化できない利益を反映することができない
1.中長期的に進行予定の事業には向かない
2.数値化できない利益を反映できない
ROIをマーケティングに有効活用するには
企業でマーケティングをおこなう際にも、ROIは注視されます。いかに費用を抑えてマーケティングをおこない、利益を最大化するかが求められているからです。常に投資に対して得られた利益を意識するため、その判断材料としてよく用いられます。
ROIを最大化するためのポイント
- ・ターゲットを最適化する
- ・無駄なコストの削減を行う
- ・売上アップを図る
◇ターゲットを最適化する
◇無駄なコストの削減を行う
◇売上アップを図る
ROIに関するよくある質問
Q1.ROASとROIの違いは?
ROAS(ロアス)はReturn On Advertising Spend(リターン オン アドバタイジング スペンド)の略で、「広告費用対効果」と呼ばれます、計算式は「(売上金額)÷(広告投入費用)× 100」です。ROASで導き出されるのは、どれだけ広告を経由した売上が得られたかということです。ROASもROIも、数値が大きければ測定した案件の効果が高いことを示します。ROIよりも知名度が低い「ROAS」ですが、ROIよりも算出が容易と考えられており、特に広告担当者にとっては、自社が配信する広告の効果を測定するうえで重要な指標となるでしょう。一方で、ROASは利益を測ることはできないという面があるため、双方の指標を用いて分析することが重要になります。
Q2.ROIの目安や基準は?
ROIが100%を切ることは、得られた利益が投資金額を下回ることを意味します。事業を継続するためには、少なくとも100%を上回る必要があります。過去の投資案件のROIを集計し分析することで、次に投資する案件のROIが100%を下回らないような対策を立てていく必要があります。基本的にはROIが100%を下回る場合は、該当事業や施策の撤退を検討すべきですが、今後を見据えた投資の場合は、初期に低いROIであっても長期的な利益獲得を目指して継続するケースもあります。
Q3.ROIの平均は?
ROIは案件ごとの、投資に対して効果を測る指標であるため、平均値を求めること自体にあまり意味はありません。しかし、過去の投資案件を精査し、似た案件があれば、それらをまとめて平均値を出すことで、案件ごとの投資対効果を測ることもできるでしょう。広告媒体が宣伝文句として、「出稿主の平均ROI 110%」などのように用いられることもありますが、あくまで他社のケースとして捉え、自社の案件でROI100%を超えられるかどうかを検討すべきです。
Q4.エクセルでROIは計算できる?
前述のように、ROIの計算式は単純です。売上予測管理シートなどがあれば、式を入れて計算してみましょう。または、すでに計算式が組み込まれたエクセルシートがウェブサイトで公開されています。自社に合わせてカスタマイズして使用すると運用がスムーズになるはずです。大事なことは案件ごとにROIを計測し、次の案件の予測材料としてストックしていきましょう。算出した値がある程度誤差を含んでいたとしても、案件ごとに継続して算出することが重要です。
Q5.ROI・ROASのほかに活用できる指標はある?
ROI、ROASのほかにも費用対効果を測るための指標があります。ここではCPA、LTVの2つについてご紹介します。
【CPA(Cost Per Acquisition/Cost Per Action)】
・読み方:シーピーエー
・意味:顧客獲得単価、コンバージョン1件の獲得にかかったコスト
・用途:インターネット広告費を主としたマーケティング費用の費用対効果を測定する
・計算式:マーケティング施策にかかったコスト÷コンバージョン数
【LTV(Life Time Value)】
・読み方:ライフ・タイム・バリュー
・意味:顧客生涯価値
・用途:1人の顧客が取引開始から終了するまでの期間に、どれだけの利益をもたらしたかを算出する
・計算式:購入単価×購入回数×継続期間
ROIについてまとめ
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