2021.09.13 コラム
【目的別】おすすめメール配信システム3選!仕組みや選び方について
企業のメルマガや社内外へのメール一斉送信においてメール配信システムは欠かせないツールです。しかし、どのシステムを導入するべきか迷う方も多いでしょう。導入で失敗しないためには、目的や機能をふまえて最適なシステムを選ぶ必要があります。
メール配信システムとは?
メール配信システムとは、企業が所有するメールアドレスのリストを活用し、メルマガやお知らせなどのメールを一斉送信するサービスのことです。そのため事前に何らかの手段で顧客のメールアドレスを取得していく必要があるということを覚えておきましょう。
メール配信システムは、主に「大量配信タイプ」と「セグメントタイプ」の2つに分けることができます。大量の顧客リストに一斉にメールを送信する目的であれば一度に送信可能な数を重視した方がよいでしょう。配信したいターゲット層や目的が明確である場合は、ニーズによって配信するターゲットを絞り込むことができるセグメントタイプが適しています。
またシステム導入タイプは、主に「サーバー導入型」「クラウド型」「パッケージソフト型」の3種類があります。
「サーバー導入型」は、自社内でサーバーを構築し、その後の保守管理等を一貫して行うタイプです。カスタマイズ性に優れているため企業ニーズに適応しやすいですが、構築に時間と技術を要することや費用面で課題が生まれる可能性があります。
「クラウド型」は既存のサービスを利用することでシステムが利用できます。保守管理や構築等が不要のため、カスタマイズすることは難しいですが、初期費用を抑え、すぐに導入することが可能なシステムが多いです。
「パッケージソフト型」はソフトウェアをインストールすることでシステムを利用できます。基本的には購入することですぐに使用できますが、セキュリティ対策は自社で行う必要があり、ソフトウェアのアップデート時にPC環境が対応しないケースもあるため注意が必要です。
メール配信システムの仕組み
メール配信システムが活用される理由は、GmailやOutlookなどのメールシステムの場合、メールを大量送信することで迷惑メールやスパムメールを誤認されるリスク等があるためです。そのためメール配信システムには、同じIPアドレスから認識されないようにする仕組みなど、正確にメール配信ができる機能が搭載されています。
また、「MTA(メール転送エージェント)」という高性能なプログラムが組み込まれており、Gmailをはじめとする他ツールよりも高度なメール配信が可能になっています。これらの仕組みは大手企業だけでなく、ベンチャー企業などのスタートアップ企業にも多く導入され、活用されています。"
◆学校などでも活用できる
近年、メール配信システムは学校での利用も多くなっています。もともとは天候による学校行事の中止や緊急の連絡などは、連絡網を活用した電話連絡が主流でした。
しかし、各家庭にメール配信システムに登録してもらうことで一斉に連絡をすることが可能となり、時間と工数を大幅に削減することに役立っています。
メール配信システム導入のメリデメ
メール配信システムにはマーケティングや一斉連絡などの場面で多くのメリットがありますが、デメリットが考えられないわけではありません。メリットを含め、それらを導入前に理解しておく必要があります。
▽メール配信システムのメリット
メール配信システムには主に以下のようなメリットが考えられます。
・業務効率化
・セキュリティ対策
・効果測定が可能になる
・ニーズにふまえたターゲット層にアプローチできる
(1)業務効率化
配信日時の指定や配信先リストの管理など、システム機能を活用して業務の効率化を図ることができます。大量のメールを手動で送付する場合、ユーザーによってメールが届くタイミングに差が出てしまいますが、メール配信システムで一斉送信することで、同時にユーザーにメールを届けることが可能です。
(2)セキュリティ対策
メール配信をシステム化することで、情報漏えいなどの人為的なミスを防ぐことができます。システムによってはウイルス対策もされており、手動メールよりも安心といえるでしょう。
(3)効果測定が可能になる
メール配信システムでは開封率やクリック率などのデータを取得できる機能があり、それらを活用することでメール施策の効果を可視化することができます。それらのデータを元にして、次のメール配信や自社マーケティング全般に活かすことが可能です。
(4) ニーズにふまえたターゲット層にアプローチできる
自社で所有している顧客リストの中から、宣伝するサービスのターゲット層となるユーザーのみに配信を絞るなど、効果的なメール配信が可能です。あらかじめ設定されているデータを活用するため、手動でリストを作成する手間や時間を削減することも期待できます。
▽メール配信システムのデメリット
メール配信システムにはメリットが多いですが、中には以下のようなデメリットも考えられます。
・事前にアドレスを登録する必要がある
・迷惑メールに振り分けられる可能性がある
・システム設定などの工数がかかる
(1)事前にアドレスを登録する必要がある
メール配信システムを活用するためには、事前に顧客アドレスを登録しておく必要があります。そのため所有する顧客リストが少ない場合には、何らかの方法でアドレスを収集しておかなければなりません。
(2)迷惑メールに振り分けられる可能性がある
メールを受信するユーザーが不要だと感じ、迷惑メールに振り分けてしまう場合があります。そのようなケースが増えた場合、メールの内容や文章などを見直し、ユーザー目線で読みやすいかどうかを考えてみる必要があります。
(3)システム設定などの工数がかかる
導入したメール配信システムが、配信設定やターゲティングに細かい設定やカスタマイズが必要な場合、最適な設定を行うための工数がかかってしまうことがあります。導入前にどのような設定が必要かを確認しておくことで、想定外の時間がかかるなどのリスクを防ぐことができます。
上記のようなデメリット(事前に注意すること)も考えられるため、導入前にシステムの特徴や機能を理解した上で、システムを選ぶとよいでしょう。
メール配信システムの選び方
メール配信システムは機能やスペックによって様々な種類がありますが、「目的に合った機能が搭載されているか」「料金は予算内に収まるかどうか」などを基準に選ぶことをおすすめします。
特にシステムの機能性については、ツールによって大きくことなるために重視している機能がある場合は、それらが搭載されているかどうかをしっかり確認することが大切です。
メール配信システムによっては有償版だけではなく、無料版が提供されていることもあるため、テスト導入が可能な場合は一定期間お試しで使用してみるのもよいでしょう。
目的別おすすめメール配信システム3選
目的別におすすめのメール配信システムを紹介します。自社の目的に合ったシステム導入への参考にしてみてください。
目的①到達率を高めたい
◆配配メール(株式会社ラクス)
メールの到達率を高めたいという目的がある場合は、株式会社ラクスが提供している「配配メール」がおすすめです。大手企業にも導入実績が多く、導入企業は8000社を超えており、継続利用率は98%のメール配信システムの定番といえるでしょう。
特徴としては、レポートやエラー回避フラグによってエラーアドレスの管理を徹底し、配信のエラー率を下げることができ、高い到達率を実現できる点があげられます。
目的②見込み客の発掘を行いたい
◆MailChimp(MailChimp社)
マーケティングにおける見込み客の発掘に力を入れたい場合は、MailChimp社が運営する「MailChimp」がおすすめです。
アメリカの配信システムですが、マーケティングオートメーション(MA)に強く、無料プランもあるためテスト導入も可能です。サイトは英語表記ですが、有料プランでも2,000円以下と比較的安価で導入ができますので、費用を抑えつつマーケテ
ィングオートメーションにも力を入れたい企業に人気となっています。
目的③低価格かつ高い機能性が欲しい
◆blastmail(ラクスライトクラウド)
低価格かつ高機能なメール配信システムを探している場合は、株式会社ラクスライトクラウドが運営する「blastmail」がおすすめです。
12,000社以上の導入実績があり、ターゲットリスト作成やAPI連携など、使用方法によっては高スペックの運用が可能です。開封率やクリック率などの成果計測にも対応しており、継続的なマーケティングにメール配信システムを活用したいという企業に最適です。
メール配信システムについてまとめ
メール配信システムは作業工数の削減やDMなどのマーケティング施策に実施に大きく貢献します。導入企業が多く、その分さまざまなシステムが存在するので、目的などを明確にして最適なシステム選びを行うことが重要となります。
メール配信システムのメリット・デメリット、最適なシステムの選び方などを事前にしっかり把握しておき、効果的な施策を実施できるよう準備をしていきましょう。
メール配信システムに関連する資料
当サイト「通販通信ECMO」では、メール配信システムに関する資料を多数掲載しています。以下のリンクからぜひご活用ください。
メール配信システムに関連する記事
まずは情報収集から始めたいという方向けに、メール配信システムに関連した記事を紹介しています。以下のリンクからご確認ください。
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