3月にZホールディングス(株)とLINE(株)が経営統合し、新生Zホールディングスが誕生して半年。中核企業のヤフーとLINEを中心に、インターネットで「できるを、もっと。」を届けることをめざしている。それぞれの日常生活、企業活動、そして社会自体のアップデートをめざす同社が「統合シナジー」の進捗を振り返った。特に進んでいるのがコマース領域だ。
LINEのサービス一覧に「Yahoo!ショッピング」などが追加
LINEのサービス一覧に、ヤフーのサービスであるYahoo!ショッピングやヤフオク!などのサービスが並んでいる。また、Yahoo! JAPANトップページのサービス一覧からLINE MUSICや出前館への誘導を行っている。そんな相互のサービスへのアクセスが可能になった。
LINEが提供する「LINEポイント」からPayPayが提供する「PayPayボーナス」へのポイント交換を3月16日から開始。PayPayが提携するサービスや加盟店での決済など利用シーンや用途が大幅に拡大した。「LINEポイント」1ポイントで「PayPayボーナス」1円相当と交換でき、手数料は無料。PayPayとLINE Pay連携でより便利になった。
Yahoo!ショッピング出店ストアの半数が「LINE公式アカウント」開設
さらに8月17日からは、全国340万カ所以上のPayPay加盟店のうち、ユーザースキャン方式(MPM)加盟店で「LINE Pay」での支払いが可能になった。PayPay×LINE Pay×宮川大輔さんのコラボスタンプをプレゼントするキャンペーンも実施中だ。
「Yahoo!ショッピング」の全出店ストアを対象に、「LINE公式アカウント」の開設申込受付を7月8日から始めている。約20日で取扱高の約50%を占めるストアの申し込みがあった。ストアとユーザー間のコミュニケーション体験向上を図り、年内には「購入前の商品ページにおける問い合わせ誘導」「購入時の注文手続きページにおける友だち登録誘導」などを追加予定。チャットを通じた購買体験「チャットコマース」などの新しいコマース体験も提供の予定だ。
最短15分配送の「PayPayダイレクト by ASKUL」実証実験も
また、アスクル・出前館との協働で、出前館上でオーダーした日用品や食料品を最短15分で届ける即配サービス「PayPayダイレクト by ASKUL」の実証実験を7月28日から開始。東京・板橋など一部エリアで提供しており、ユーザーの「いますぐほしい」というニーズを把握し、欲しい時に欲しい商品が手に入るという買い物体験を提供している。
「LINEギフト」×「Yahoo!ショッピング」×「PayPayモール」の3サービスで、出店者と出店希望者などへの営業活動に関する連携を開始した。「Yahoo!ショッピング」と「PayPayモール」の出店ストアに対し、「LINEギフト」への出店を促進することにより、LINEで「贈れる」商品の、より幅広いラインアップをめざしている。
新型コロナワクチン接種スケジュール情報のプッシュ通知も
ほかにも、3月からヤフーが提供する災害情報をLINEにプッシュ配信する「防災速報」を開始しているのをはじめ、7月からは新型コロナワクチンの接種スケジュール情報のプッシュ配信も開始。
さらに、ワクチン接種のキャンセル枠がLINEで届くサービスも。現在 9会場で受け付けており、廃棄されるはずだったワクチンの有効活用に役立てているなど、社会の「いま」「これから」を見据えた取り組みの拡大も「シナジー効果」の一つとして生かされている。
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