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2021.10.11 コラム

ECサイトを制作する5つの方法は? 初心者におすすめの手順や費用相場について解説

 ECサイトを初めて制作する際に、どのような方法や手順で制作するべきか迷う方は多いでしょう。制作方法によって費用感や特徴が異なるため、それぞれのメリットデメリットを把握しておく必要があります。自社サービスにとって最適な方法を選択するようにしましょう。



ECサイトを制作する方法や費用相場は?


 ECサイトを制作するにあたって、いくつかの方法があるのはご存じでしょうか?制作方法によって初期費用などのコスト面が大きく変わりますので、まずは費用や特徴を抑えておきましょう。代表的なECサイト構築方法を5つ紹介します。

【1】ASP

 ASPとは、初心者でもあらかじめ構築されているシステムを活用することで簡単にECサイトを作成することができる方法です。ソフトをインストールする必要がないため、すぐにECサイトを立ち上げることができ、無料や月額数千円から利用できるASPもあるため初期費用がかからないといったメリットもあります。

 低コストでECを始めたい方や個人事業主の方にはおすすめの方法ですが、カスタマイズ性を求める方や企業で運営するECサイトの場合は、後述のパッケージECやフルスクラッチといった方法をおすすめします。

【2】オープンソース

 オープンソースとは、無料で公開されているECサイトの構築システムのことです。誰でも簡単にアクセスし、サイトを構築できるだけでなく、カスタマイズを自由に行えることもメリットの一つです。導入費用は数千円から数万円と、比較的費用を抑えてECサイトを作成することができます。

 ただし、オープンソースを活用するにはWEBデザイン等に関する知識がある程度ないと難しいという課題があります。ソースコードが公開されているということからセキュリティ面にも注意が必要で、自社内にエンジニアがいるなどの環境で使用することをおすすめします。

【3】パッケージEC

 パッケージECとは、開発会社がECシステムを開発し、そのシステムを企業がカスタマイズすることで独自のECサイトを構築していく方法です。導入費用は数十万円以上が目安となっており、個人向けというよりも本格的にEC事業を展開していく企業向けと言えます。

 カスタマイズ性が高く、他のシステムとの連携が可能であるなどのメリットがありますが、ソフトウェアやサーバーをはじめとする専門的な知識が必要になる、導入費用が高いといった点には注意が必要です。

【4】フルスクラッチ

 フルスクラッチとは外部のシステムを使用せずに自社ECサイトを構築する方法です。ゼロからサイトを作成することになるため、完全オリジナルでカスタマイズ性の高いサイトを構築することが可能です。

 フルスクラッチでサイトを構築する場合、初期費用だけで数千万円から数億円といった費用相場になるだけではなく、高額な維持費用がかかったり製作期間が長くなったりといった特徴があるため、事業規模が10億円以上などの企業であれば導入を検討してみてもよいかもしれません。

【5】クラウドEC

 クラウドECとはクラウド上にあるプラットフォームを活用してECサイトを構築する方法です。特に規模の大きいECサイトや販売店がよく利用しています。既存のプラットフォームを利用するためASPやECパッケージと仕組みが似ていますが、セキュリティ面やサーバー負荷に強い点などがメリットとしてあげられます。

 初期費用は数百万円から数千万円と高額になりますが、常にシステムがアップデートされていくため、大規模なシステム改修などの工数を削減できることから、長期間サイトを運営していくことを考えると費用対効果が高い方法といえるでしょう。

ECサイトの制作で確認すべきポイント

 ECサイトを制作する方法にはASPなどの活用や、自社構築など複数の方法がありますが、いずれの場合にも事前に確認しておくべきポイントがあります。スムーズにサイト運営を行うために、以下の6つのポイントについて把握しておきましょう。

・自社製品の強みや顧客ニーズの分析
・競合サイトの分析
・集客方法
・デザイン
・商品写真
・物流体制

(1) 自社製品の強みや顧客ニーズの分析

 自社製品の強みや顧客ニーズを分析した上でサイト構築することが重要です。同じような商品を販売している競合他社のサイトを参考にしてみてもよいでしょう。顧客ニーズは常に変化し続けていくため、定期的にPDCAを回していくことも忘れてはいけません。

(2)競合サイトの分析

 ECサイトを運営している同業他社がどのようなサイトデザインで制作しているかなど、競合サイトの分析も事前に調査しておきましょう。競合サイトがそのデザインを選択しているということは何かしらのメリットがある可能性が考えられます。

(3)集客方法

 構築したECサイトにどのような手法で集客を行っていくかを事前にイメージしておきましょう。SNSを活用して集客を行うのであれば、戦略はもちろんのことスマホ表示をされることをふまえたサイトデザインを作っていくことが必要です。マーケティングについて他社に外注する場合は、事前に集客イメージをすり合わせておくことでスムーズに運営していくことができます。

(4)デザイン

 売れるECサイトを作るためにはユーザー視点で分かりやすいデザインを意識することが大切です。一見綺麗なサイトでも「使いづらい」「分かりにくい」などの理由で、離脱率が高くなってしまうサイトも少なくありません。サイト内の導線や重要なポイントを目立たせるなどの工夫を加えたデザインが必要となります。

(5)商品写真

 ECサイトは実店舗とは違い、購入前に手に取って商品を確認することができないため、商品写真が非常に重要となります。さまざまな角度から撮影した写真や素材感が分かる写真などを多く用意する必要があります。また撮影環境によって見栄えが大きく変わるため、どのような方法で撮影を行うかという点も事前に決めておきましょう。

(6)物流体制

 ECサイトを運営していく中で、購入してもらった商品をユーザーも元に届けるフローが必ず発生します。商品の在庫管理から発送まで物流体制をどのようにしていくかを事前に決めておく必要があります。
外部の業者に委託する場合は作業に応じた費用が発生しますが、自社内で完結させることが難しい場合も多いため、効率的に業務を回せる方法を考えておきましょう。

【制作方法別】ECサイトの制作手順


 次におおまかなECサイトの制作手順を制作方法別に紹介します。

▽ASP

 ASPには無料版と有償版がそれぞれ存在しますが、あくまで一般的な制作の流れについて説明します。手順は以下の通りです。

①ASPへの登録
②サイトデザインの決定
③商品撮影・登録
④サイト動作確認

 ASPでサイトを制作する場合は既存のフォーマットなどに沿って構築が可能なため、ECサイトを初めて制作するという方でも簡単なステップで構築することができます。有償版のASPの場合は、デザイン種類の数や機能が充実しているものもありますので、自社の目的に合ったASPを選択するようにしましょう。

▽パッケージ/クラウド/フルスクラッチ

 パッケージECやクラウドEC、フルスクラッチの場合はシステムの開発などが重要ですので、ASPよりも工数や時間がかかります。制作の流れは以下の通りです。

①課題や目的を明確にする
②ECサイトの設計
③システム開発
④商品撮影・登録
⑤システム(サイト)動作確認

特にシステム開発前の課題の整理や目的の設定に時間をかけるべきでしょう。解決するべき課題や今後の目的などを明確にしないまま開発を進めることで失敗につながるリスクも考えられます。

◆初心者や個人事業主は無料ASPから!

  ECサイト初心者や個人事業主の場合は、あらかじめすぐにECサイトが運営できる機能が搭載されている無料ASPがおすすめです。 法人でサイトを制作する場合は他社との差別化やカスタマイズ性が必要となるため、まずは低価格の有料ASPから始めても良いでしょう。クラウドECやパッケージでの制作は、年商1億円以上で社内にシステム管理や連携などの技術を持つスタッフがいる場合などに検討しても良いですが、やはり個人規模であればハードルが高くなるため、あまりおすすめできません。

ECシステムを乗り換える際の注意点


 長期間ECサイトを運営していくと、事業規模の変化などにより構築システムを変更したい、また今後ECシステムを乗り換えたいといったニーズが出てくるかもしれません、その場合は以下に注意する必要がありますので、抑えておきましょう。

・SEO対策(リダイレクトの重要性)
・ユーザーへのサイト変更の告知
・ユーザーログイン情報の変更の有無

 これらは安易にシステムを切り替えたり、URLを変更したりといった場合に起こり得るリスクになります。基本的にシステムの乗り換えなどを行わないのがベストですが、やむを得ない場合には想定されるリスクがどのようなものなのかについて事前に確認しておきましょう。

目的や事業規模によって最適な制作方法を


 ECサイトを制作する場合は目的や事業規模によって、最適な方法を選択することが重要です。ECサイト初心者や個人事業主の場合は、あらかじめすぐにECサイトが運営できる機能が搭載されている無料ASP、事業規模が1億円以上の企業に関しては有料ASPやパッケージECなどの方法を検討してみるとよいでしょう。

 EC事業を展開するビジネスにおいて、どのようなサイトを制作するかは非常に重要なポイントとなりますので、細かく計画を立ててサイトを制作することが大切です。

ECサイト制作に関連する資料


 当サイト「通販通信ECMO」では、ECサイト制作に関する資料を多数掲載しています。ぜひご確認ください。


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 まずは情報収集から始めたいという方向けにECサイト制作に関する記事をまとめています。以下のリンクからご確認ください。

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