「バストアップサプリメント」などと宣伝

　2社は共同して、健康食品『ジュエルアップ』『モテアンジュ』を販売。『ジュエルアップ』はインスタグラムとアフィリエイト広告（LiSA LIFE）、『モテアンジュ』はアフィリエイト広告（同）を活用して宣伝していた。

　『ジュエルアップ』については、「バストアップサプリメントです」、「貧乳が悩みなので２カップアップが目標！目に見える効果が出たらいいなぁ」などと表示。

　『モテアンジュ』については、「『バスト育ちすぎてヤバい！？』バストアップ＆美容ケアのＷ効果で簡単に巨乳メリハリボディになる裏技解禁！」、「巨乳になっちゃう！？」などと表示していた。


　消費者庁発表の資料から

　2社から表示の根拠となる資料は提出されなかった。消費者庁は2社に対し、表示内容が景表法に違反していたことを一般消費者へ周知するとともに、再発防止策の構築などを命じた。

　PIO-NET（全国消費生活情報ネットワークシステム）には2018年5月～今年9月末の期間に、2商品に関する消費者相談が約1,800件寄せられている。


　消費者庁発表の資料から

アシスト代表はアクガレージの社員

　消費者庁の担当官は、2社の関係を次のように説明する。

　「アシストの代表はアクガレージの社員で、アシストの業務のほぼすべてをアクガレージに委託している。2社が一体となって販売していた」（表示対策課）。

　販売は形式的にはアシストが行っていたが、実務は2社が共同で行っていたというのが実態だ。

　また、インスタグラムでは「素人（社外の一般人）に投稿させていた」（同）と話している。

2社がコメント、「景表法の理解に不十分な点があった」

　取材に対し、アシストは弁護士を通じて、「今回の措置命令については真摯に受け止めております」とコメント。違法広告を行った原因について「景表法の理解に不十分な点があった」とし、「消費者庁と連携・協議の上で適切な対応を取っていく」と説明している。

　アクガレージの関係者も、「弊社において景表法の理解に不十分な点があったものと考えております。今後は、これまで以上に法令順守に取り組んでいきたいと考えております」としている。

　（木村 祐作）