2022.03.10 コラム
DSPとは?Web広告におけるDSPの特徴や仕組み、おすすめDSPサービスを紹介
広告主の費用対効果を最大化させるためのプラットフォームDSP。WebマーケティングにおいてDSPの需要は年々高まってきています。今回の記事では、そもそもDSPとは何か、仕組みやメリット、DSPサービスについて紹介します。
DSPとは
DSPとは、「Demand-Side Platform」の略で、広告主のための広告配信プラットフォームです。
名前にもDemand-Sideとあるように、広告在庫の買い付けや配信先ユーザーのターゲティング、予算の設定など、広告主側の広告配信における作業を支援するためのツールです。
代表的なWeb広告として、Webサイトやアプリに掲載されるディスプレイ広告というものがあります。ブログやネットニュースなどのサイドバーに写真やロゴなどの広告を見かけたことがある方も多いのではないでしょうか。
DSP広告もディスプレイ広告の一種で、Webサイトやアプリの広告枠に広告の配信を行います。
その中でもDSPの最大の特徴は、ユーザーにマッチする広告を選別し掲載できるという点です。従来のWeb広告は、広告主が媒体の広告枠をひと枠ずつ購入し、広告を配信するというのが一般的だったため、無駄な広告が増えてしまうなどのデメリットがありました。
しかし、DSPの登場により、広告を配信したいターゲットを絞り、複数の広告枠に対して広告の購入・配信ができるようになりました。
このように、広告主が主体となって配信条件を決められることができるため、ユーザー単位で広告効果を高めたい場合に向いている手法であると言えます。
DSPの仕組みは?
DSPは、SSP(Supply-Side Platform )と呼ばれる媒体側のプラットフォームを通じて、広告配信が行われるという仕組みになっています。
広告配信は、オークション制となっており、SSPからのリクエストに応じて最高額で入札したDSPが広告を配信することができます。DSPが広告配信のための一連の作業を行ってくれるため、広告主側の作業は至ってシンプルなものです。
以下がDSPの流れです。
1. ユーザーが広告枠のあるサイトに訪問する
▽
2. ユーザー属性などの情報をSSPにリクエストする
2. ユーザー属性などの情報をSSPにリクエストする
▽
3. ユーザー情報をもとにSSPが各DSPにどのような広告を配信するか入札をリクエストする
3. ユーザー情報をもとにSSPが各DSPにどのような広告を配信するか入札をリクエストする
▽
4. 各DSPが入札結果をSSPに送信する
4. 各DSPが入札結果をSSPに送信する
▽
5. SSPがもっとも高い金額で入札したDSPの情報をサイトに送信する
5. SSPがもっとも高い金額で入札したDSPの情報をサイトに送信する
▽
6. サイトから落札したDSPに対して配信したい広告をリクエストする
6. サイトから落札したDSPに対して配信したい広告をリクエストする
▽
7. DSPがサイトへ広告配信する
7. DSPがサイトへ広告配信する
ここで重要になってくるのが、DSPとSSPの関係性です。DSPが広告効果を高めたい広告主側のサービスであるのに対し、SSPは広告枠をなるべく高く買ってもらいたい媒体側のサービスです。
このようにDSPとSSPは対の関係にあるものの、互いに広告費用対効果を生み出すために欠かせない仕組みとなっています。
DSPのメリット・デメリット
では、DSPを利用するとどのようなメリットとデメリットがあるのでしょうか。
Q.DSPのメリットとは?
DSPの最大のメリットは、幅広い層に配信を行う手法とは反対に、ターゲットユーザーにフォーカスしてアプローチを行えるという点です。ユーザー情報をもとに、関心の高いユーザー、または類似ユーザーをターゲットとして絞り、広告を配信することができます。
また、DSPを利用すると手作業で入札や配信の調整を行う必要がないため、広告配信にかける多くの作業を自動化することが可能です。これにより、広告の費用対効果を向上させるだけでなく、作業効率化にも繋がります。
Q.DSPのデメリットとは?
一方でデメリットになり得るのが、DSPを利用するための初期費用です。
多くの場合、DSPに支払う初期費用が発生したり、最低契約期間が設けられている場合もあります。予算と必要な費用を照らし合わせて、費用対効果が見込めるのかしっかり分析する必要があります。
また、サービスごとの性質を理解する必要がある点もデメリットと言えるでしょう。DSPによって提携している配信先やユーザーをターゲティングするための仕組みが異なります。
そのため、多少の手間と時間がかかりますが、各DSPの独自性を十分にリサーチしておくことが重要です。
DSPサービス5選
ここでは、数あるDSPサービスの中から5つのサービスをピックアップし、それぞれ特徴を紹介します。
DSPの導入を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
▽FreakOut
提供会社:Supership株式会社
国内最大規模の広告在庫を持ち、多くのユーザーに配信ができる。
豊富なデータをもとに念密なターゲティングを行うことで、本当に必要な広告配信が実現可能。
▽UNIVERS Ads
提供会社:株式会社MicroAd
ユーザーの消費行動を的確に捉える業界特定型のデータプラットフォームを導入。
AIによって入札金額を自動最適化し、適切な価格で入札・広告配信を行うことができる。
▽GMO SmaAD DSP
提供会社:GMO TECH株式会社
リスクが少ない成果報酬型の広告配信プランあり。
LTVの高いユーザーへのアプローチを行うことができる。
▽Logicad
提供会社:SMN株式会社
ビックデータと人工知能による優れた技術を使って、広告効果のパフォーマンスを最大化。
広告主の知識や経験を生かし、安定的な運用をサポート。
▽KANADE DSP
提供会社:デクワス株式会社
滞在ニーズに基づいた広告価値を提供。
豊富な広告在庫によって、広告主の戦略に沿った施策が可能。
DSPの仕組みを理解してうまく活用しよう
DSPは、広告主がより快適にユーザーへアプローチを行うことのできるサービスです。
DSPを導入するにあたり、数多くのサービスの中から自社に見合ったものを選ぶには、自社の戦略の分析はもちろん、各サービスへの理解が欠かせません。
しかし、DSP全体の役割や仕組みを理解していれば、自社に必要な機能が備わっているか、費用対効果を見込めるかなど、選択肢から絞り込むことが可能です。
ターゲットや出稿の目的を今一度明確にし、より最適なサービスを選択してください。
DSPに関連する資料
「通販通信ECMO」では、DSPに関する資料を掲載しています。DSPについて理解を深めたいという方は、ぜひご確認ください。
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