自身で感じる自分の年齢『実感年齢』という考え方を勧めているサントリーウエルネス(株)は26日、『年齢意識に関する全国調査』の結果を公表した。「実年齢」に縛られず、自身の体力や気力、見た目から感じられる年齢で生きることが「充実人生のヒント」と同社。デジタルとの関わりでは、実感年齢が若い60代・70代はデジタルリテラシーが高い傾向にあった。
呼び名のイメージ年齢に最大で11.5歳差、「おじいさん・おばあさん」は69.0歳から
同社は、『サントリー セサミンEX』の新ブランドメッセージとして「実感年齢」を提唱。日本の年齢に対する価値観を見つめ直す「#実感年齢で生きようプロジェクト」を始動した。調査は、プロジェクトの施策の第1弾となり、20歳~79歳の男女1万894人に、2021年12月10日~15日に実施。年齢意識や、実感年齢と個人の特徴の関係をひも解き、分析結果を「人生100年時代のヒントを探る」を副題とした「実感年齢白書 2022」としてまとめた。
まずは、「日本人が持っている年齢意識」。呼び名からイメージする年齢は、「シニア」が平均61.6歳、「おじいさん・おばあさん」が69.0歳、「お年寄り」が73.1歳だった。どれも似たような言葉と思いがちだが、最大で11.5歳の差があり、呼称に対するイメージは大きく違っていた。
「最近の若者は…」と思うのは、40代がピークに
「最近の若者は…」とつい思ってしまうのは、40代の49.4%がピークで、年齢が上がるにつれて低くなっていた。高齢者が使いがちな言葉とイメージしがちだが、実際は現役世代の40代・50代がそんな感情を持つことが多いことが判明した。
日本人の「実感年齢」に関係する個人の特徴も、さまざまな切り口から。自身の「実感年齢」は、20代と30代は実年齢より実感年齢の方が高かった。回答者の差分を年齢別に平均したスコアでは、37歳で実年齢と実感年齢の関係が逆転。40代以降は実年齢より実感年齢の方が若いと回答していた。年代が高くなるにつれて実年齢との差は大きくなり、特に55歳ぐらいを境にその差は顕著になっていた。
美容やファッションに気を使う人は実感年齢が若い傾向に
「美容やファッション」をテーマに、当てはまる項目を分析したところ、「ファッションは自分の個性を表現するもの」「自分の姿を鏡でよくチェックする」「髪型にはこだわっている」という項目に対して、実感年齢を実年齢より若く答えた人たちは、高く答えた人たちに比べて最大で21%以上高い結果となった。
「デジタルとの関わり」も同様の手法で聞いた。「同世代と比べてデジタルに詳しいと思う」「スマホを使いこなしている」「SNSを使いこなしている」という項目に対して、実感年齢を実年齢より若く答えた人たちは、高く答えた人たちに比べて10%以上高かった。
「実感年齢」別のランキング、1位は和歌山県
実感年齢が若い人と実感年齢が高い人の差は、「デジタルに詳しい」が13.5%。「スマホ」が17.6%、「SNS」が10.4%。実感年齢が若い人は、より活発に活動する人が多く、必需品としてのデジタルアイテムを使用しているため、デジタルリテラシーが高いことが読み取れた。
さらに、こんな結果も。「実感年齢」別にランキング化したところ、1位は和歌山県(-3.51歳)、2位は高知県(-2.81歳)、3位は大阪府(-2.80歳)、4位は兵庫県(-2.75歳)、5位は鳥取県(-2.67歳)と、TOP5はすべて関西から西のエリアだった。和歌山県は、カラダへの健康意識が高いだけではなくココロの健康を重視したりするなど、ココロとカラダの健康バランスが取れていることが実感年齢の若さに繋がっていると分析している。
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