(株)ZOZOがこのほど発表した2022年3月期第3四半期(21年4月~12月)連結決算は、売上高が前年同期比14.1%増の1237億7800万円、営業利益が同14.8%増の387億7900万円、純利益は同12.3%増の266億5300万円となった。
サイト訪問者・新規会員獲得が好調で10%以上の成長を維持
商品取扱高は前年同期比23.4%増の3755億600万円、その他商品取扱高を除いた商品取扱高は同13.6%増の3415億8700万円となった。サイト訪問者数、新規会員数獲得が良好に推移し、アクティブ会員が増加。同10%以上の成長を維持した。
売上高は、買取・製造販売とUSED販売、広告事業の成長が主な要因となり、前年同期比で商品取扱高(その他商品取扱高除く)の成長率を上回る伸び率となった。営業利益は、商品取扱高と広告事業の成長に伴う粗利の増加などで増益。営業利益率は、対商品取扱高(同)比11.4%と前年同期と比較して0.2ポイント上昇した。
中国でのZOZOTOWN事業は撤退
事業別では、買取・製造販売、受託販売、USED販売で構成するZOZOTOWN事業の売上高は前年同期比6.8%増の914億6100万円となり、商品取扱高は同8.0%増の2895億7200万円。商品取扱高に占める構成比は77.1%となった。
新規出店は30ショップ(純増14ショップ)。主な新規ショップは、英国生まれの自然派化粧品を取り扱う「THE BODY SHOP」、同じく英国発の総合アウトドアブランド「karrimor」、日本ならではの繊細な技術とデザインで表現されたジュエリーの「AMBUSH」など。越境ECモデルでサービスを展開していた中国でのZOZOTOWN事業は撤退することとした。
買取・製造販売の商品取扱高は、前年同期比53.6%増の21億4700百万円、商品取扱高に占める割合は0.6%(前年同期実績0.5%)。売上高は同51.1%増の21億1200となった。21年12月末現在、ZOZOTOWN出店ショップは24ショップを運営している。
PayPayモール事業の商品取扱高は95.7%増の315億6800万円
受託販売の商品取扱高は、前年同期比7.6%増の2776億4400万円、商品取扱高に占める割合は73.9%(前年同期実績84.8%)。売上高(受託販売手数料)は、同5.3%増の797億3100万円となった。2021年12月末現在のZOZOTOWN出店ショップは1492ショップ(同年9月末1478ショップ)となっている。
USED販売の商品取扱高は、前年同期比14.4%増の97億7900万円、商品取扱高に占める割合は2.6%(前年同期実績2.8%)。売上高は同12.9%増の96億1600万円となった。
ZOZOTOWNを出店するPayPayモール事業の商品取扱高は、前年同期比95.7%増の315億6800万円、商品取扱高に占める割合は8.5%(前年同期実績5.3%)となった。売上高(受託販売手数料)は、同95.0%増の91億9900万円となった。
広告事業の売上高は60.4%増の46億3600万円
ブランドの自社ECサイトの構築と運営・物流業務を受託しているBtoB事業の商品取扱高は、前年同期比23.0%増の204億4700万円、商品取扱高に占める割合は5.4%(前年同期実績5.5%)。売上高(受託販売手数料)は、同20.0%増の38億500万円となった。21年12月末現在の受託サイト数は48サイト。
広告事業の売上高は、前年同期比60.4%増の46億3600万円となった。引き続きユーザーの拡大とコンテンツの拡充に注力しており、21年12月末時点のアプリダウンロード数は1500万件を超え、月間利用者数ともに堅調に推移している。
第3四半期からPayPayモールのZOZOオプション契約ストアを組み入れた、その他事業の商品取扱高は、前年同期比877.6%となる339億1900万円。ZOZOTOWN事業に付随した事業の売上(送料収入、決済手数料収入など)、その他商品取扱高に関連した売上などが計上されている売上高は、同21.7%増の146億7500万円となった。
第3四半期には、「LINEギフト」にZOZOTOWNが登場(11月)したのをはじめ、12月にはZOZOTOWNの年間購入者数が1000万人を突破。年明けには、東証の新市場区分「プライム市場」への移行を公表した。
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