(株)ファーマフーズが7日発表した2022年7月期第2四半期(21年8月~22年1月)連結決算は、売上高が前年同期比41.3%増の288億2100万円、営業利益が20億3200万円(前年同期は8100万円の損失)、純利益は15億6100万円(前年同期は4億4600万円の損失)となった。
商品ラインアップ拡充で広告投資が効率化
第2四半期としては過去最高の売上高と利益を記録した。新商品の販売では、累計出荷30万本を超えた「まつ毛美容液」と、ロート製薬(株)との提携で販売を開始した「アイケアサプリメント」、21年8月に連結子会社化した明治薬品(株)が新たに開始した通信販売事業が売上高の増加に貢献した。海外販売では、「ニューモ育毛剤」のECプラットフォームなどでの販売が新規事業として売上高に貢献した。
一方で、商品ラインアップが増えたことで、より投資効率がよい商品への広告投資を行うことができ、営業利益、四半期純利益の増加につながった。
「発明企業の通販事業」として、独自の機能性素材を配合したサプリメント、医薬部外品(「タマゴ基地」ブランド)、化粧品(「フューチャーラボ」ブランドなど)の商品を、通信販売で直接販売を行っている「BtoC事業」の売上高は前年同期比33.1%増の251億5900万円と大幅な増収、セグメント利益は20億7000万円(前年同期は2億3500万円の損失)となった。
リピート購入拡大で黒字化に、グループ全体の定期顧客件数は84万件に
新商品への積極投資を実行した結果、広告宣伝費は同18.3%増の155億6100万円を計上。積極投資を行う一方で、リピート購入による収益が積み上がった結果、黒字を達成。1月末時点のグループ全体の定期顧客件数は、83万4139件となった。
主力の「ニューモ育毛剤」の売上高は149億1300万円。定期顧客件数は52万958件と高水準を維持し、リピート購入の進展で全体の売上と利益の押し上げに寄与した。累計出荷件数は、2月17日時点で1200万本を突破。引き続き、堅調な受注が継続しており、「今期300億円」の売上高をめざしている。また、「ニューモ育毛剤」のクロスセルを引続き注力。サプリメントの売上高は15億8000万円、シャンプーの売上高は3億8900万円となった。
まつ毛美容液「まつ毛デラックス WMOA」の初回生産が完売
「ニューモ」ブランドの水平展開の取組みとして、まつ毛美容液「まつ毛デラックス WMOA」の広告宣伝に注力した。受注好調により初回生産分は完売となったが、21年12月から出荷を再開し、売上高は9億9200万円となった。
機能性素材、健康食品、医薬品などの研究開発と製造を行い、食品・医薬品メーカー、流通事業者等に販売する「BtoB事業」の売上高は、前年同期比214.8%増の36億4700万円、セグメント利益は同67.5%増の5億4100万円となった。
機能性素材の販売では、主力商品「ファーマギャバ」の売上高が、前第4四半期に海外向け出荷が増大したことによる反動減で、前年同期比20.9%減の4億5600万円となった。国内市場では、機能性表示食品制度における「GABA」の届出件数が1月末時点で625件となり、第1位の採用実績を維持。食品メーカーの採用拡大が引き続き継続している。
「バイオメディカル事業」の売上高は前年同期比95.7%減の1400万円、セグメント損失は1億3800万円(前年同期は1億7400万円のセグメント利益)となった。独自のニワトリ由来抗体作製技術「ALAgene technology」を用いた創薬事業は、あらゆる疾患を標的とした次世代抗体医薬品候補となり得るリード抗体の作製を開始している。
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