Hamee(株)が14日発表した2022年4月期第3四半期(21年5月~22年1月)連結決算は、売上高が前年同期比10.2%増の99億7900万円、営業利益が同13.3%増の18億7400万円、純利益は同26.5%増の14億4800万円となった。
楽天SOYでジャンル賞を3年連続で受賞
コマース事業は、売上高が前年同期比6.2%増の75億3200万円、コスメ事業のリリースに伴う広告宣伝投資などにより、セグメント利益は同4.9%減の17億8300万円となった。国内事業では第2四半期の新型iPhone商戦の勢いに加えて、キャリアの旧機種に対する販売施策効果もあり、年間で最も大きな商戦である年末商戦でiFaceシリーズが堅調に推移した。
EC(小売)では「楽天ショップ・オブ・ザ・イヤー2021」スマートフォン・タブレット・周辺機器ジャンル大賞を3年連続で受賞するなど、市場に存在感を示した。リアル(卸売)では、キャリアにおける旧機種販売施策の効果を受け、新機種だけではなく旧機種においても想定以上のリ ピート発注を獲得でき、堅調な売上となったため、前年同期並みの売上となった。
米国での売上高が105%増
今期から事業カテゴリー拡張をめざして取り組んでいるゲーミングモニターブランド「Pixio」は、不足している半導体の商品調達に目途がつきつつあることや、12月と1月に新商品を展開することができたことから、22年1月の売上が7000万円を超えた。また、iFaceブランドの別カテゴリーへの挑戦として立ち上げたコスメブランド「ByUR」を1月13日にリリースした。
海外事業は、事業の中心の米国で、ローカライズされた商品を展開できるほどに組織力が強化。iFaceは前年同期比で82.0%増、音楽玩具のオタマトーンや低反発雑貨も好調に推移。全カテゴリーで増収となり、米国での売上高は同105.7%増と大幅に伸長した。
プラットフォーム事業は、売上高が前年同期比21.4%増の20億5100万円、セグメント利益は同19.6%増の8億5000万円となった。ネクストエンジンは、12月単月売上で初めて2億円を突破し、第3四半期の売上高は6億100万円(前年同四半期比18.8%増)と四半期売上で過去最高を記録した。
同じく、第3四半期末の総契約社数は5236社(第2四半期比143社増)となった。最繁忙期である年末商戦という季節的なトレンドを背景に、ネクストエンジンを通じた取引が活発に行われ、GMV(受注処理金額)は3075億円(前年同期比21.3%増)、顧客単価は3万7077円(同0.3%増)となった。
コスト面では、クラウドインフラ化への投資を継続実施しており、サーバーコストが増加したことなどによる固定費用の増加に伴い、営業利益率は減少したものの、前年同期比15.5%増の2億9800万円と着実に増収増益となった。
ふるさと納税支援サービスも好調
また、ネクストエンジンユーザーの課題解決に最適なネクストエンジンプラットフォームのアプリやサービスをマッチングするサービス「NEHUB」を1月にリリースした。EC事業者向け販売支援コンサルティングを提供するHameeコンサルティング(株)では、引き続き堅調に推移。新しく立ち上げたECサイト制作・構築事業での大型受注もあり、好調に推移した。
ふるさと納税支援サービス、小学生向け見守りモバイル端末「Hamic POCKET」、エシカルネットショップ「RUKAMO」などの「その他事業」の売上高は前年同期比45.5%増の3億9400万円、セグメント損益は9000万円(前年同期は1億7400万円の損失)となった。
ふるさと納税支援サービスは、市場が最も活況となる11~12月に向けた準備を着実に進めた結果、第3四半期の寄付額は前年同期比35.5%増となり、売上高は同41.8%増と過去最高の四半期売上となった。
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