時計のイラストと共に「期間限定」を強調、1日限定のサービスも

　同社は自社のウェブサイト「脱毛ラボ通販イーラボ公式ストア」で、脱毛器「脱毛ラボ ホームエディション」を販売。昨年2月15日～3月14日の期間、3月14日までに「乗り換え割」を利用して新古品を購入すると、購入代金の30％相当額の現金キャッシュバックが適用され、またレビューを投稿すると15％または20％相当額のポイントがもらえると宣伝していた。

　ウェブサイトでは、時計のイラストと共に「期間限定3/14（日）まで」と強調。「脱毛ラボHome Editionに乗り換えで最大45％OFF！」、「普通に買うと64,980円（税別）が・・・/乗りかえ割なら 現金キャッシュバック30％ 19,494円＋ポイント15％付与 9,747円 実質35,739円（税別）で購入できる！」などと表示していた。

　さらに、例えば昨年5月10日には、「限定5/10（月）23：59まで ケア４点セット13,728円相当プレゼント＋最大1,000ポイント進呈」などと、1日限定のサービスを表示していた。

景表法で禁止する有利誤認表示に該当

　しかし、消費者庁の調べによると、期間限定の期日を過ぎてから「乗り換え割」を利用して新古品を購入しても、手持ちの光脱毛器や他社の脱毛サロンの会員証などを送付すれば、購入代金の30％相当額の現金キャッシュバックが適用されていた。さらに、レビューを投稿すれば、購入代金の15％または20％相当額のポイントが付与されていたという。

　1日限定のサービスについても、期間後も同様のポイントを付与していたことを確認。内容を少し変えながら、1日または3日の間隔で繰り返して提供していた。

　消費者庁では、これらの表示が景表法で禁止する「有利誤認表示」に該当すると判断。同社に対し、表示が景表法に違反する旨の一般消費者への周知や、再発防止策の構築などを命じた。

1日限定のサービスは同一のものと判断

　消費者庁の担当官は、1日限定のサービスについて「（毎日のように）表示の内容を少し変更していたが、同一のものとみなした」（表示対策課）と話している。

　取材に対し、同社は「今回の行政処分を真摯に受け止め、全社を挙げて法令順守の強化と再発防止に努める」（広報担当）とコメント。違反した原因については、「社内の広告チェック体制についての認識の基準が甘かった」と説明している。