アメリカをはじめ世界中で「LGBT+(LGBTQ+)」の権利やコミュニティーへの支持を示す「プライド月間(Pride Month)」の6月――。日本でも各地でイベントが計画される中、楽天グループ(株)や(株)メルカリをはじめ、「VOGUE」の公式アパレルラインや(株)ZOZOなど、EC関連の企業・ブランドでも理解の促進と啓発、さらには「多様性」を訴える活動が始まっている。LGBT+のPRIDEのシンボルとしての「レインボー・カラー」を活かした取り組みが目立っている。
楽天グループの『Walk Together with Pride』
楽天は2回目となる『Walk Together with Pride』を開催
楽天は、昨年に続き2回目となる『Walk Together with Pride』を、6月いっぱい実施する。期間中、「楽天ブックス」と「楽天Kobo電子書籍ストア」では、LGBTQ+によるエッセイやLGBTQ+の登場人物が描かれた作品など、NPO法人「東京レインボープライド」が選書したLGBTQ+関連書籍を紹介する特集を実施する。
フリマアプリの「楽天ラクマ」では昨年に続き、「虹色」の楽天ロゴがプリントされた梱包用の「楽天レインボーテープ」を作成した。楽天ラクマの出品代行サービス「ラクまるっと」の商品梱包時に使用する。その他、LGBTQ+のコミュニティーへのサポートを表現するARフィルター(インスタグラムやフェイスブックで利用可能)の提供も予定している。
これまでも実施していた、「楽天生命」での同性パートナーの保険金受取や「楽天カード」での生計を同一にする同性パートナーの家族カードの申し込み、「楽天銀行」ではLGBTQ+当事者向け住宅ローンの提供、性的マイノリティへの支援を表すイメージカラーのレインボー柄の、「楽天Edy」と「楽天ポイントカード」を一体化させた「Edy-楽天ポイントカード」発売などの取り組みも実施する。詳細は6日開設予定の『Walk Together with Pride』特設サイトで。
メルカリは「プライド月間」を楽しむグッズを紹介
フリマアプリ「メルカリ」アプリでは、ピックアップタブでLGBT+についての理解を深める書籍やシンボルであるレインボーのグッズなど、「プライド月間」を楽しむグッズを紹介している。また、「おくる・もらう」機能のメッセージカードに「レインボーデザイン」が登場。カードは6月以降も使える。LGBT+について理解し、D&I(ダイバーシティ&インクルージョン)を推進することを目的にした社内研修「Mercari Pride E-Learning」の資料を6月中に無償で公開する。
4月に日本上陸を果たした「VOGUE」発の公式アパレルライン「VOGUE Collection」(コンデナス・ジャパン運営)は、「プライド月間」に合わせ、Tシャツラインに新たに「レインボーカラーロゴ」(税込・送料込9800円、S・M・L・XL)を加え、公式ECサイトで販売している。
『VOGUE』白Tシャツ「VOGUE CLASSICS」
ZOZOでは、ZOZOTOWNのサービスロゴやコーポレートロゴを、LGBTQ+の象徴であるレインボーカラーに変更し、LGBTQ+に寄り添う意思を表明。特設ページを公開し、同社のLGBTQ+をはじめとした個性に対する想いを発信している。
同社は、「配偶者」の定義に同性パートナーも含むように社内規定を改定するなど、さまざまな施策を進めており、LGBTQ+の取り組みを評価する「PRIDE指標2021」で最高評価の「ゴールド」認定を獲得している。
■『楽天 Walk Together with Pride 特設サイト』(6日開設予定)
https://corp.rakuten.co.jp/event/pride/22 ■『メルカリ プライド月間』
https://jp.mercari.com/topic/10052
■『VOGUE Collection』
https://shop.vogue.co.jp/
■『ZOZOプライド月間』
https://zozo.jp/pride/
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