2022.07.27 その他

通販通信ECMO22年上半期アクセスランク、物流関連が3割超を占める

　「通販通信ECMO」編集部がまとめた「通販通信ECMO 2022年(2022年1月1日~6月30日)アクセスランキングTOP30」は、21年の年間ランキング同様に物流関連記事が最も多くランクイン。そのほか消費者庁が絡む法規制関連も多かった。そのほか、特筆するポイントとしてはメタバース関連記事のTOP10入りしたり、ウクライナ情勢関連も複数ランクインするなど世相を反映した結果といえそうだ。一方で、コロナ禍の影響が薄れるにつれて「コロナ特需」に関連した記事の存在感は薄れる結果となり、昨年は存在感の大きかった決算情報や市場調査関連も影を潜めた。

配送状況や送料値上げに注目

　物流関連のニュースはTOP30内の約3分の1を占めた(1位/3位/4位/8位/12位/14位/18位/20位/22位)。遅配や受付停止状況といった配送状況を報じる記事が3つ、宅配商品の値上げに関する記事が2つランクインした。

　ダントツにアクセスを集めたのは、当サイトが今年2月から掲載スタートした主要宅配ブランド5つの遅配状況をまとめた記事だ。同記事では日本郵便、ヤマト運輸、佐川急便、西濃運輸、福山通運の5社の遅配状況を1記事で横断的にチェックできるもので平日は毎日2回更新をしている。EC事業者にとって購入者へ商品がちゃんと届くかは死活問題、自然災害などが頻発し宅配状況は毎日変化する。その動向チェックにこの記事が多くの支持を集めたと言えそうだ。同記事は引き続き平日毎日更新を継続中、本紙面で存在を知った読者もぜひブックマークしてもらい、毎日ルーティンで閲覧する記事としてほしい。

特商法・景表法関連の記事も多数

　今年6月1日は特定商取引法(以下、特商法)の改正もあり、規制関連の記事も多くTOP30内にランクインしている(5位/15位/19位/26位/28位/30位)。内訳としては改正特商法関連が1記事(15位)、アフィリエイト広告の規制や措置命令情報など景表法関連が3記事、残り1記事が食品表示法関連だった。

メタバース活用や新商品にも関心

　ポジティブな内容で関心を集め注目したいのは「メタバースEC」の紹介記事(10位)や、EC・通販会社による新商品記事（13位/17位）だ。商品分野では男性用化粧品と「睡眠の質改善」の機能性表示食品の新発売情報に関心が集まった。

依然としてセキュリティ意識低く？

　今回の調査では、なにかと話題となるセキュリティ事故の記事はTOP30にランクインしなかった。ただ事実としてEC界隈のセキュリティ事故は引き続き頻発している。「通販通信ECMO」では上半期に個別のセキュリティ事故に関するニュースを7件扱っており、最大で万単位という情報流出が3つ、有名企業による事故情報も扱っている。前回調査時も同様の指摘をしているが、セキュリティ事故が止まらない背景の1つとして、業界内のセキュリティ対策の関心度の薄さが課題とする識者は少なくない。課題を再び浮き彫りにするランキング結果とみることもできそうだ。