2022.07.02 コラム
企業におすすめするRPAツール6選!メリット、デメリットなどもご紹介
RPAとは「Robotic Process Automation」の略です。PC上で行われる作業を自動化してくれるソフトとして知られています。業務の効率化などにつながるRPAの、メリット・デメリット、おすすめツールをご紹介します。
RPAとは?
RPAとはロボティックプロセスオートメーション(Robotic Process Automation)の略で、業務をロボットで自動化することをいいます。従来人間のみが対応可能と思われていた作業などをルールを決めたロボットが代わりに行うことで、業務改善や働き方改革につながると注目されているツールです。
RPAでできること
◇データの収集、分析
RPAツールはデータを収集し分析する際に役立ちます。企業が所有する情報には、会社名、住所、電話番号、代表者名などがあり、とても人的な作業では追いつかない量のデータを抱えていることもあります。
例えばリストを作成する場合やメルマガリスト、テレアポリストを作成するときにRPAツールを導入しておくと、自動化して業務の効率化をアップしてくれます。
人が作業するよりも見落としや入力ミスの可能性が減るので、正確さを保ってくれるのもRPAツールが持つ利点の一つです。
◇単純、定型業務に最適
単純な作業や誰でも担当できる定型業務は、RPAツールで自動化するのにぴったりな業務でしょう
請求書、納品書を作成する際もRPAツールに記憶させることで自動的に作業してくれます。決められたルールのもとで動くので、イレギュラーな作業よりは単純作業により効果的です。
◇カスタマーサポート
RPAツールはカスタマーサポートにも活用できます。
顧客間との会話なので決まった対応しかできないことからRPAツールが不向きだと思う企業もいますが「メールを受信し定型文のメールを自動的に送付する」、「顧客対応履歴を顧客管理システムに自動転記する」、 「電話対応時の音声記録をサーバーからダウンロードする」といった、手順があらかじめ決まっている業務は自動化できます。
RPAと従来のシステム構築の違い
RPAツール以外に存在するシステムには「AI」、「bot」などがあります。
まず「AI」とは「人工知能」という意味で、機械が自律的に判断し対応をします。ですが、AIは単体で活用されることはほとんどなく、主にソフトウェアに組み込まれることでその力を発揮します。
また「bot」は「Robot」の略で、人の会話や行動をシミュレーションし自動で発言するシステムをいいます。アプリやSNSの自動応答システムとして利用されるのでRPAとは作業目的が異なります。"
RPAのメリット
◎ミスを防止できる
人間の手作業はミスが生じる可能性が高く、書き込む場所を間違える、英語の大文字と小文字を間違えるなど、転記するだけでも正確に処理できないことがあります。
一方でRPAはロボットなので基本的にはミスすることがありません。設定されたルールで作業を実行し、人為的なミスを防止できます。ヒューマンエラーを避けることで業務の品質向上や作業内容の効率化アップを期待できます。
◎業務スピード向上で効率化
RPAのメリットは業務スピードの向上と作業の効率化です。設定した業務を正確かつ速いスピードで処理します。なかでも入力や転記作業をRPAに一任することで、工数が減り作業時間も短縮できます。RPAに作業を任せることで1日2時間短縮できれば、年間600時間~700時間短縮でき、その時間をほかの有用な施策制定に充てられます。
◎コスト削減
業務の効率化はコスト削減にもつながります。単純労働をRPAが行うことで、その部分に割かれていた人件費を2人分カットできれば人的コストを減らすことができます。余剰となるコストで他の投資ができたり、新たな事業に取り掛かることもできます。
◎24時間稼働できる
RPAはロボットなので24時間稼働可能です。業務のスピードアップ、スケジュールの大幅短縮が期待でき人が行う作業を削減し残業時間も減らすことができます。
RPAのデメリット
▲業務停止の恐れがある
RPAはITシステムなので、システム障害が発生すると突如作業が停止する可能性があります。また、作業可能な容量を超えるとサーバーがダウンしてしまう場合もあるので、導入する際には余裕のあるサーバーを用意するのがおすすめです。日々のメンテナンスを行いWi-Fiの切断、ブラウザのバージョンアップなどで停止することがないように心がけましょう。
▲費用対効果が高いとは限らない
RPAシステムの導入にはそれなりのコストがかかります。数多くあるRPAから選定、ロボットの作成など実際に稼働するまでの作業も大変です。高い費用対効果を期待する場合はRPAに任せる業務量を最大限にしなければコストに見合った効果は得られません。導入前後にRPAの費用対効果を精査する必要があります。
▲誤った作業方法を続けてしまう
指示したい作業内容を誤ってしまうと、RPAはその指示通りに稼働するため誤った作業を続けてしまいます。作業を指示する前に何度かテストを行って確認しましょう。
▲情報漏えいの可能性がある
RPAをネットワークに繋がったサーバーからインストールした場合、不正アクセスや情報漏えいが起きることがあります。また、サイバー攻撃による乗っ取りなどのリスクもあるので万全なセキュリティ対策が必要です。
おすすめRPAツール
RPAのおすすめツールを6つご紹介します。それぞれの特徴や料金などを考慮し、自社に合うツールを導入することをおすすめします。
batton(株式会社batton)
〇 特徴
batton(バトン)は、続けやすい低価格で97%の継続率を誇るRPAツールです。
目標設定から運用まで手厚くサポートしてくれて、クラウド型でありながらローカルでも利用可能なのも選ばれる理由の一つです。1つのライセンスで異なるPCでも利用できます。
またスマホのようなUIでITの知識がなくても誰でも始められる手軽さ、EC関連から営業、経理など多様なジャンルの自動化に対応しています。
〇 料金
アシロボ(ディヴォートソリューション株式会社)
〇 特徴
アシロボは簡単に導入し利用できるのが最大の特徴で、情報システム担当者が不在の場合やコストを多くかけられない企業におすすめのツールです。また、セキュリティレベルが高く操作性も直感的に行えるため、現場の担当者でも簡単に自動化ロボットが作成できます。
作業時間や内容の記録、日報機能も備えておりアフターサポートも無料なので、トラブルや不明な点があっても安心して利用することができます。
〇 料金
初期費用200,000円
月額50,000円〜
そのほか
UiPath StudioX - UiPath 株式会社
〇特徴
UiPathは「日経コンピュータ 顧客満足度調査 2021-2022」のRPAソフト/サービス部門で3年連続1位を獲得したRPAツールです。UiPathは2017年に日本法人を設立し顧客の声を活かしながら製品・サービスの拡充を図ってきました。多様な導入形態がありセキュリティシステムも高度です。
60日間の無料トライアルもあるのでどのような効果があるのか実感して導入できるのもおすすめポイントの一つです。
〇料金
用途によって異なるので要問い合わせ
WinActor(NTTアドバンステクノロジ株式会社)
〇 特徴
NTTグループが開発した「WinActor」はOffice製品、ERP、個別の業務システムなどあらゆるアプリの操作に対応していることから、導入しやすいことで定評のあるRPAツールです。7,000社を超える企業にて導入実績があり (2022年6月現在)、日本語での技術サポートなどフォローが充実しているのもポイントです。
〇 料金
フル機能版:年額908,000円
実行専用版:年額248,000円
Autoジョブ名人
〇 特徴
構造解析でのロボット作成や、実行をスケジュールに基づいて確実に稼働できるなど、シンプルで日本人にとても使いやすいことで定評があります。また、初心者でも分かりやすいように自動化シナリオ作成のセミナーやサポートも充実しています。
〇 料金
開発版:(1年間)600,000円、(5年間)2,700,000円
実行版:(1年間)180,000円、(5年間)810,000円 スクリプト実行機能
実行指示クライアント:(1年間)24,000円、(5年間)108,000円
データ変換オプション 開発版:(1年間)70,000円、(5年間)315,000円
データ変換オプション 実行版:(1年間)10,000円、(5年間)45,000円
RPAロボパットDX
〇 特徴
Robo-Patは簡単な操作、オフライン環境でも利用できるという2点が一番の特徴です。基本的なパソコン操作ができれば自動化ロボットが作成できます。無料のヘルプデスク、1ヵ月間の無料トライアル、操作勉強会など提供内容も豊富で初期費用サポートも0円。1ヵ月単位で契約できるのも人気の理由です。
〇 料金
フル(作成・実行)機能ロボ:月額120,000円
実行専用ロボ:月額40,000円
レンタルRPA:2泊3日19,800円
【RPAまとめ】
ECMOでは他にもRPA関連の情報を紹介しております。おすすめツールで紹介した「batton」の紹介資料もあるので下記のリンクからご覧ください。
〇 通販ロボ「batton」紹介資料
〇 定期解約やデータ集計業務をロボットで自動化!RPAチャットボット「フルタイム」
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