(株)ZOZOがこのほど発表した2023年3月期第1四半期(22年4月~6月)連結決算は、売上高が前年同期比9.6%増の425億9000万円、営業利益は同13.7%増の143億1200万円、四半期純利益は同14.1%増の99億6000万円となった。
商品取扱高と営業利益は1Qで過去最高を更新
商品取扱高は前年同期比9.5%増の279億2800万円、その他商品取扱高を除いた商品取扱高は同8.7%増の1159億4800万円となった。人流回復でオフラインの売上が活気づく中、商品取扱高と営業利益は、ともに第1四半期で過去最高実績を更新した。
売上高は、商品取扱高に対する売上高比率が高い買取・製造販売とUSED販売、広告事業の成長、商品取扱高に対する売上高比率が低いBtoB事業の商品取扱高の構成比が減少したことが主な要因となり、前年同期比で商品取扱高の成長率を上回る伸び率となった。
売上総利益の商品取扱高に対する割合(粗利率)は34.8%となり、前年同期と比較して0.2ポイント上昇した。上昇の主な要因も、買取・製造販売とUSED販売、広告事業の成長、粗利率の低いBtoB事業の商品取扱高が商品取扱高における構成比が減少したことによる。また、営業利益率は対商品取扱高比12.3%と前年同期と比較して0.5ポイント上昇した。
ZOZOTOWN事業は売上高11%増・商品取扱高11.5%増
「買取・製造販売」「受託販売」「USED販売」の3つの事業形態で構成するZOZOTOWN事業は、売上高が前年同期比11.1%増の320億100万円、商品取扱高は同11.5%増の1010億4300万円となった。
アクティブ会員数は約927万人。前年同期比10.8%増、前四半期比2.5%増とそれぞれ増加したことにより、年間購入者数も約1062万人(前年同期比9.1%増、前四半期1.9%増)と順調に増加した。新規出店したショップ数は21ショップ(純増13ショップ)となった。
買取・製造販売の商品取扱高は前年同期比34.9%増の9億7200万円、売上高は同31.1%増の9億3800万円。6月末現在、ZOZOTOWN出店ショップは25ショップ(3月末24ショップ)を運営している。
PayPayモール事業は14.5%増、広告事業の売上高は26%増
受託販売は商品取扱高が前年同期比10.8%増の968億700万円、商品取扱高に占める割合は75.6%(前年同期実績74.8%)。売上高(受託販売手数料)は同8.9%増の278億1800万円となった。1498ショップ(3月末1486ショップ)を運営している。
USED販売の商品取扱高は前年同期比26.4%増の32億6300万円、売上高は同27.4%増の32億4400万円となった。
ZOZOTOWNを出店するPayPayモール事業の商品取扱高は前年同期比14.5%増の112億2700万円、商品取扱高に占める割合は8.7%(前年同期実績8.4%)。売上高(受託販売手数料)は同14.3%増の32億8300万円となった。顧客の定着や、モールを運営するヤフー(株)による積極的な販促費用投下が続き、順調に売上を伸ばしている。
ブランドの自社ECサイトの構築と運営・物流業務を受託しているBtoB事業は、商品取扱高が前年同期比41.1%減の36億7700万円、売上高(受託販売手数料)は同47.9%減の6億2000万円となった。6月末現在、受託サイト数は40サイト(3月末42サイト)。
広告事業の売上高は前年同期比26.7%増の17億5100万円。WEARについては、引き続きユーザーの拡大とコンテンツの拡充に注力しており、6月末時点のアプリダウンロード数は1600万件を超え、月間利用者数ともに堅調に推移している。
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