(株)ストリームが8日発表した2023年1月期第2四半期(22年2月~7月)連結決算は、売上高が前年同期比6.3%増の155億5900万円、営業利益が同44.3%減の1億5300万円、純利益は同51.2%減の1億900万円となった。
広告宣伝や外部サイトの売上手数料の増加、価格競争などの影響で減益
売上高は前年期を上回ったが、利益面はインターネット(主に検索連動型)などの広告宣伝費や外部サイトの売上増に伴う支払手数料の増加、競合他社との価格競争に伴う粗利益の低下などで、減益となった。
主力の「インターネット通販事業」は、売上高が前年同期比7.9%増の149億6500万円、営業利益は同7.6%減の3億9900万円。出店する楽天市場、Yahoo!ショッピング、Amazonマーケットプレイスなどの外部サイトの売上高は、ポイントなどの効果的な販促施策の展開で、ヘアドライヤーなどの理美容家電、洗濯機やクリーナーなどを中心に好調に推移した。また、スマートフォン、HDDなどについても伸長した。
大型家電の配送設置サービスが好調を維持
WEB接客ツールのチャット機能を導入している「ecカレント」オリジナルサイト、楽天市場およびYahoo!ショッピングの外部サイトでの大型家電の配送設置サービスは、洗濯機と冷蔵庫などを中心に、売上高は引き続き好調に推移している。
5月から、「ecカレント」オリジナルサイトで、エアコンの購入を検討する際の買い替え、設置工事などの不明点をオンライン上でアドバイスする「オンライン相談」サービスをスタート。今後はエアコン以外の大型冷蔵庫や洗濯機など、対象アイテムを増やしていく予定でいる。
各カテゴリにおける前年同期比では家電14.7%増、パソコン7.7%増、周辺機器・デジタルカメラ4.5%減となった。
「ビューティー&ヘルスケア事業」は9000万円の営業損失に
(株)エックスワンによる「ビューティー&ヘルスケア事業」は、売上高が前年同期比16.7%減の3億7700万円、営業損失は9000万円(前年同期は3700万円の営業損失)となった。
会員ビジネスでは、WEB会議アプリケーションによる動画(ライブを含む)配信を活用したオンラインセミナー、インスタライブを開催するなど、SNSの活用を積極的に展開し、売上高は堅調に推移した。卸販売は、コロナ禍の影響で依然として店舗販売は厳しい状況が続き、全体として前年同期を下回った。利益面に関しては、広告宣伝費、業務委託費および支払手数料などの販売管理費が増加したことにより、利益が減少した。
各種販売支援事業と3PL事業の「その他事業」は、売上高が前年同期比26.3%減の2億5700万円、営業利益は同41.3%減の2500万円となった。3PL事業では、パソコンや家電以外に自転車などの案件により、堅調に推移している。
業績予想を下方修正
併せて同社は7日、23年1月期の通期業績予想を下方修正した。売上高は318億5500万円から316億2900万円(前期比4.3%増)、営業利益は6億8900万円から3億4100万円(同50.9%減)、純利益は4億7000万円から1億9700万円(同61.8%減)を見込んだ。
売上高は、外部モールへの積極的参加と効果的な販促活動で、概ね計画通りに推移する見込み。利益面では、インターネット通販事業で、半導体不足などに伴う欠品や値上げなどが影響。ビューティー&ヘルスケア事業でも、コロナ禍に伴う費用増の継続などを挙げている。
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