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通販通信ECMOニュース・記事コラム【アパレルOEMとは】メリット・デメリットや注意点、探し方を解説

2022.10.29 コラム

【アパレルOEMとは】メリット・デメリットや注意点、探し方を解説

アパレルOEMとは、製造メーカーが依頼者に代わって、依頼先のブランドのアパレル商品を製造することです。本記事では、アパレルOEMの概要からメリット・デメリット、注意点、アパレルOEM会社の探し方について分かりやすく解説していきます。

アパレルOEMとは

 アパレルOEMのOEMとは、「Original Equipment manufacturer」の略称で、アパレルOEM会社が依頼者に代わって、依頼先のブランドのアパレル商品を製造することです。

 アパレル商品の生産から販売の流れは下記の通りで・・・

1.商品のデザインを作成
2.パターンを作成し、工場で製造
3.店舗やオンラインショップで販売

 このうち、アパレルOEM会社は、「2.パターンを作成し、工場で製造」を担当します。

 アパレル業界では、多くの企業がOEMを活用して、自社オリジナルブランドの商品を製造しています。また、OEMはアパレル業界以外にも化粧品業界や食品業界、家電業界など多くの業界で利用されています。

◇アパレルOEMとアパレルODMの違い

 アパレルODMのODMとは、「Original Design Manufactured」の略称で、アパレルODM会社が依頼者に代わって、依頼先のブランドのアパレル商品の企画から製造までを担当することです。アパレルOEMは、製造のみを担当するのに対して、アパレルODMは、企画から製造までを一貫して、対応するといった違いがあります。


アパレルOEMのメリット

 アパレルOEMの利用で、どのようなメリットを得られるのでしょうか。本項目では、アパレルOEMのメリットを4つ解説していきます。


◎コストを抑えて製造できる

 自社でオリジナル商品を製造する場合は、工場の建設費用や設備費、従業員費など、多額の費用がかかります。しかし、アパレルOEMを利用すれば、初期コスト、ランニングコスト共に抑えられるため、コストの削減になります。


◎自社工場を持たず製品を製造できる

 通常、自社のオリジナル商品を製造する場合は、自社の工場を持つ必要があります。しかし、アパレルOEMを利用すれば、自社で工場を持たなくても自社オリジナル商品を製造できます。

 中小企業や個人でアパレル販売を行っている方は、工場を建設する費用や従業員を雇う費用を準備できない場合が多いと思います。しかし、アパレルOEMを利用することで、多くの人が簡単にオリジナル製品を製造し販売できます。

◎販売・マーケティングに専念できる

 自社で商品の製造を行う場合、設備管理や品質チェックなど販売業務の他に製造業務にもリソースを割く必要があり、労力が分散されてしまいます。

 一方、アパレルOEMに製造を任せた場合、販売・マーケティング活動に専念できます。アパレル業界は、トレンドの流れが早く、入念なマーケティングが必要になるため、販売・マーケティング活動に専念できるのは大きなメリットになります。

◎在庫リスクを低減できる

 アパレル販売において、一番避けたいのは商品の在庫を余らせることです。アパレル商品は、かさばるため、在庫を抱えると広いスペースを準備する必要があります。OEM会社によっては、小ロットから生産を引き受けてくれる会社もあるため、大量の在庫を抱えてしまうリスクを低減できます。


アパレルOEMのデメリット

 では、アパレルOEMを利用するデメリットにはどのようなモノがあるのでしょうか。本項目では、アパレルOEMを利用するデメリットを3つ解説します。


▲長期的にみると生産コストが高くなる

 デメリットの1点目は、長期的にみると生産コストが高くなる点です。1回の利用料だけをみれば、自社で工場を構えるよりもアパレルOEM会社に製造を依頼する方が安く済みます。しかし、長期にわたってアパレル販売を続けるのであれば、自社で工場を構えた方が結果的に安くなるケースがあります。長期に渡ってアパレル販売を続ける予定の方は、アパレル販売が軌道に乗り出したタイミングで自社工場の建設を検討するのも良いかもしれませんね。


▲自社に生産ノウハウが蓄積されない

 デメリットの2点目は、自社に生産ノウハウが蓄積されない点です。商品の製造をアパレルOEM会社にまるまる依頼しているため、自社に製造のノウハウが蓄積されません。これは将来、工場を建設し、自社で製造を行う際にノウハウが蓄積されていないせいで、製造が上手くいかないといった結果を招く恐れがあるため注意が必要です。


▲製品のオリジナリティが薄くなる

 デメリットの3点目は、製品のオリジナリティが薄くなる点です。アパレルOEMは、自社の工場で製造するよりもできることが少なくなるケースが多いです。また、アパレルOEM会社は多くの企業が利用するため、他の企業と製造した商品に類似点が生まれることも少なくありません。そのため、ブランドコンセプトや販売戦略で差別化を図りましょう。


アパレルOEM会社に依頼する際の注意点

 アパレルOEM会社に依頼する際にはいくつかの注意点があります。本項目では、アパレルOEM会社に依頼する際の注意点を5つ解説します。


△1回の発注に対する最低ロット数の確認

 Tシャツの製造をアパレルOEM会社に依頼する際に、A社は1回の発注に対する最低ロット数が100着なのに対して、B社は1回の最低ロット数が150着のようにアパレルOEM会社によって、最小ロット数が異なる場合があります。そのため、1回の発注に対する最低ロット数を事前に確認しましょう。


△検品体制の充実性を確認

 商品を販売する際に注意したいのが、不良品がお客様に渡らないように注意することです。そこで、アパレルOEM会社に依頼する際に注意したいのが、検品体制が充実しているかどうかです。検品体制が充実している会社は、不良品が納品される可能性が低く、結果お客様トラブルを事前に防げます。


△サポートの充実性を確認

 サポート体制の充実性は、製造を依頼するアパレルOEM会社を選ぶ際に重要な項目です。特に初めてアパレルOEMを利用する方は、サポート体制が万全な会社を選ぶと良いでしょう。

 また、担当の人との相性も重要です。そのため、アパレルOEM会社と契約を交わす前に、担当の方と直接会って自社との相性の良し悪しを見極めるのがおすすめです。

△納期を確認

 商品が納品されるまでにどれくらい時間がかかるのか確認しましょう。アパレルOEMは多くの企業が利用するため、繁忙期には通常よりも納期が遅くなる可能性があります。その点も頭に入れておきましょう。


△料金を確認

 どんなに高品質の商品を製造できるアパレルOEM会社だとしても、自社で料金が払えないくらい高額なのでは、意味がありません。料金を事前に確認し、自社でいくら料金を準備できるのかも確認しましょう。


アパレルOEMの探し方


 依頼するアパレルOEMを探す方法はたくさんありますが、「インターネットで検索する」、「展示会で探す」、「自社に近い場所のアパレルOEM会社を探す」のいずれかの探し方がおすすめです。本項目では、それぞれの探し方について詳しく解説していきます。


1:インターネットで検索する

 1つ目の探し方は、「インターネットで検索する」です。インターネットで検索する方法が一番素早くアパレルOEMを見つけられます。実際にGoogleやYahoo!で「アパレル OEM 会社」と検索すると多数のアパレルOEM会社がヒットします。

 しかし、注意したいのが、インターネットの情報を全て鵜呑みにしてはいけないということです。インターネットの情報は全て正しいわけではないため、参考にするのは良いですが、全てを信じるのは危険です。インターネットでアパレルOEM会社を調べて、実際に会社に足を運んで話しを聞く、のように自分の足でも情報を仕入れると良いアパレルOEM会社と巡り会えるでしょう。

2:展示会で探す

 2つ目の探し方は、「展示会で探す」です。様々なOEM企業が定期的に展示会を開催しています。展示会に参加するメリットは、実際に生地や縫製を手で触り目で見れる点です。どのような生地を使用して洋服を作っているのか、縫製は丁寧なのかは、実際に洋服に触れてみないと分かりません。実際にOEM会社が作成した製品を目にすることで、製品完成後のイメージも湧きやすくなるでしょう。

3:自社に近い場所のOEMを探す

 3つ目の探し方は、「自社に近い場所のアパレルOEMを探す」です。自社に近い場所のアパレルOEMであれば、すぐに直接足を運べ、担当者と直接顔合わせも簡単に行えます。また、出来上がった製品を納品する際も距離が近いため、輸送費を抑えられます。このように、自社に近い場所でアパレルOEMを選ぶメリットは、たくさんあります。


まとめ

 本記事では、アパレルOEMについて解説しました。本文でも解説した通り、アパレルOEMを活用すれば、自社で工場を持っていなくても簡単に自社オリジナルブランドの洋服を製造できます。自社ブランドの商品を製造したい方は、ぜひアパレルOEMの利用を検討してみてください。

 また、複数のアパレルOEM会社を比較することで、自社に適した会社を見つけられる可能性が高まります。しっかり比較して、自社に最適なアパレルOEM会社が選べると良いですね。最後までご覧いただきありがとうございました。

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