楽天グループ(株)は24日、運営するオンライン書店「楽天ブックス」、電子書籍ストア「楽天Kobo電子書籍ストア」、電子雑誌読み放題サービス「楽天マガジン」、定額制の音楽聴き放題サービス「Rakuten Music」、動画配信サービス「Rakuten TV」を対象に集計した『2022年 エンタメ年間ランキング』を発表した。集計期間は「楽天マガン」(1月1日~10月31日)以外は、いずれも1月1日~10月20日。
「楽天ブックス」1位は『スプラトゥーン3』
「楽天ブックス」の1位は、前作の『スプラトゥーン2』の約8倍の売上となったゲームソフト『スプラトゥーン3』。また、同作品に「楽天ブックス」限定特典が付属した商品も8位となった。2位の『Johnny’s Festival~Thank you 2021 Hello 2022~(通常盤Blu-ray初回プレス仕様)【Blu-ray】』は、3位だった上半期ランキングから順位を上げている。
さらに、ジャニーズ事務所所属アーティストであるSnow Manが3作品(5位、7位、10位)ランクイン。3位と4位には、「週刊少年ジャンプ」の名作コミック『ONE PIECE』の102巻と103巻がそれぞれ入り、根強い人気が継続している。
「楽天ブックス」年間洋画DVD・ブルーレイランキングのトップ10には、コロナ禍で公開が延期となりながらも、公開後には大ヒットした映画シリーズが並んだ。1位は1986年公開の世界的ヒット作『トップガン』の36年ぶりの続編として公開され、全米興行収入歴代5位を記録した『トップガン マーヴェリック』。予約販売を開始した9月8日から7週連続で1位を獲得した。
前作の『トップガン』も、『トップガン マーヴェリック』の公開前と比較して売上が約7倍に伸びて4位。また、2位にはトム・ホランドが主演を務める「スパイダーマン」の「ホーム」シリーズ3部作の最終章『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』、3位にダニエル・クレイグが長年主演を務め、自身の最終作となった『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』、9位に約18年ぶりの続編『マトリックス レザレクションズ』など、話題作がランクインしている。
「楽天Kobo電子書籍ストア」は『呪術廻戦』が2年連続で総合1位
「楽天Kobo電子書籍ストア」は、『呪術廻戦』の高い人気が継続。21年に続き、2年連続で総合1位となった。2位と3位は、ともに7月に映画版が公開された『キングダム』と『ONE PIECE モノクロ版』。また、4月にアニメ放映が開始された『アオアシ』も6位にランクイン。映画公開やアニメ化で注目を集め、原作コミックの人気が加速する傾向が続いている。
「楽天マガジン」の1位は、「国内旅行ガイド(ムック)」カテゴリーが1位、「グルメ・トラベル」カテゴリーが5位となった。これらから、コロナ禍の影響に伴う行動制限緩和による旅行やお出かけ需要の拡大がうかがえる。また、「ヘア・ビューティー」カテゴリーが3位となり、外出機会の増加による身だしなみへの関心の高まりもうかがえる結果となった。
「Rakuten Music」で1位に輝いたのは、Official髭男dismの『ミックスナッツ』。「楽天Kobo電子書籍ストア」部門で5位にランクインした『SPY×FAMILY』のTVアニメシリーズのオープニング主題歌だ。4月15日にリリースされた楽曲で、上半期ランキングではトップ10にランクインしていなかったが、年間総合ランキングでは首位を獲得した。
さらに、TVアニメ『「鬼滅の刃」遊郭編』のオープニングソングAimerの『残響散歌』や、映画『ONE PIECE FILM RED』の主題歌、Adoの『新時代(ウタ from ONE PIECE FILM RED)』、映画『劇場版 呪術廻戦0』の主題歌のKing Gnu『一途』もランクインし、トップ10のうち4つを映画やアニメの主題歌が占めた。2位になったback numberの『水平線』や、4位のSEKAI NO OWARIの『Habit』は、SNSを中心に下半期から人気を集めた。
「Rakuten TV」の1位は中国ドラマ『山河令』
「Rakuten TV」では、中国ドラマ『山河令』が1位を獲得。男性同士の熱い友情を描いた「ブロマンス」と「時代劇」を掛け合わせた作品で、上半期ランキングに引き続き人気が継続している。また、中国・韓国・台湾・タイ発のBL・ブロマンスドラマがランキング上位を占める中、初めて日本発のBL作品がトップ10にランクインした。
今回ランキング初登場となった日本発BLドラマ『オールドファッションカップケーキ』は、オフィスで展開するラブストーリー。原作漫画はシリーズ累計50万部の売上を突破した人気BL作品で、6月の配信から圧倒的な人気。日本発のBLドラマについては、楽天がドラマプロデュースを手掛け、10月から配信している『壁サー同人作家の猫屋敷くんは承認欲求をこじらせている』も10月の月間総合ランキングで1位を獲得。国内BLの人気の高まりがうかがえる。
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