2022.12.04 コラム
Microsoft広告を配信するメリットと成功させるコツをご紹介
Microsoftの広告サービスが2022年5月より日本でも利用可能となりました。一方、始まったばかりのサービスで概要をよく知らない方も多いはずです。そこで今回は、Microsoft広告のメリットと成功させるコツ、実際の配信事例をご紹介します。
Microsoft広告とは?注目される理由
Microsoft広告とは、Microsoft社の提供する媒体上に広告を配信できるサービスです。広告はBingの検索結果ページやMSN、Microsoft EdgeのスタートページやMicrosoft Outlookなど、Microsoftが提携するサービスにおいて配信されます。
同様の広告サービスにGoogle広告やYahoo!広告がありますが、Microsoft広告はGoogleやYahoo!だけでなく、Bingやexciteなどの提携サービスにも広告を配信できる点で異なっています。とくに近年Windows10への移行に伴い検索エンジンとして初期搭載されているBing使用率が増加している背景から、Microsoft広告に注目が集まっています。これまでBingで広告を出す際は、Yahoo!広告しか選択肢がなかったうえに、他の提携サービスにも配信されるためBingのみに配信することができませんでした。Microsoft広告の提供が開始されたことで、Bingに広告を配信するサービスの選択肢が増えたのです。
検索エンジン各媒体の利用率(2022年10月)を見てみると、Googleが71.7%、Bingが17%、Yahoo!が10.4%で、検索エンジンの約99%がこれら3つで構成されていることが分かります。
データ出典:statcounter GlobalStats
Googleと比較するとBingとYahoo!のシェアは少なく感じるかもしれませんが、前述の通りWindows10の移行に伴ってBingを利用するユーザーも増加しています。その結果、2022年3月にはBingがYahoo!を抜きました。このようにBingユーザーが増加しているため、広告を配信するにはMicrosoft広告の利用も視野に入れておくべきでしょう。
Microsoft広告を配信するメリット4つ
microsoft広告を配信するメリットは大きく以下の4つです。
- ・既存の広告データをインポートできるため配信がスムーズ
- ・広告にかかるコストを把握しやすい
- ・Windows OSを利用する日本企業へのアプローチに有効
- ・幅広いユーザーを獲得できる
以下より詳しく解説していきます。
▽既存広告データを取り込み配信できる
既にGoogle広告やYahoo!広告を利用している場合には、それら既存の広告データのインポートが可能です。そのため配信準備の工数が少なく済み、スムーズに運用を開始できます。インポートする作業のみであるため、広告のデータを一から作成して入稿するまでの手間と時間、費用の削減につながります。既に他社の広告サービスを利用している場合で、microsoft広告の利用を開始する際には大きなメリットになるでしょう。
▽広告にかかるコストを把握しやすい
広告にかかるコストは、クリックされた分だけ発生する成果型の報酬制度です。クリック単価はオークション形式で決定されるため、広告主が入札単価を決めます。入札単価やその他広告に関する点数によって広告の掲載順位などが決定される仕組みです。競合他社の多いキーワードではクリック単価が上がることもありますが、商品やサービスによっては比較的安価に収まる場合もあります。広告主が単価を決められるので、予算を超えることがなく安心して利用できるでしょう。
▽WinOS利用の日本企業リーチに有効
日本ではMicrosoftが提供するWindows OSを利用している企業が多いため、企業向けのサービスや商品を扱う場合はターゲットにアプローチしやすいといったメリットがあります。Windows OSには初期設定でMicrosoft Edgeがインストールされており、そのまま利用することが多いためです。Microsoft EdgeはMicrosoft広告との相性がよく、この点から企業向けのサービスや商品を扱う際にはメリットが大きいといえます。
▽幅広いユーザーを獲得できる
Microsoft広告はGoogle検索以外の媒体で配信できるため、幅広いユーザーにリーチできます。前述の通り検索エンジンにおいてはGoogleが圧倒的シェアを占めているものの、17%はBingユーザーです。広告サービスにおいてもGoogle広告がメインになっていますが、その分多くの企業が利用しているため広告が埋もれてしまう可能性もあります。このような状況においては新規顧客の獲得につなげるためにもMicrosoft広告は有効だといえるでしょう。
Microsoft広告を成功させるコツ3つ
幅広いユーザー獲得に有効なMicrosoft広告ですが、運用を成功させるにはコツがあります。
- ・KPIに設定して定期的にモニターする
- ・アプローチする層を広めに設定する
- ・さまざまなパターンのアセットを用意する
3つのポイントについて詳しく見ていきましょう。
①KPIに設定して定期的にモニターする
最終的な目標だけでなく、中間目標となるKPIを設定して定期的に結果をモニターしておきましょう。KPIを設定するメリットは進捗状況や達成度合いなどが可視化できることで、成果を出しやすくなる点です。また、成果と同様に問題点も浮き彫りになるため、問題の原因を発見しやすく、素早く改善に取り組めるようになります。このように客観的な現状把握ができることでPDCAサイクルを回しやすく、効率的な広告運用が可能になるでしょう。
②アプローチする層を広めに設定する
microsoft広告では、アプローチする層に対して業界や業種、会社はもちろん、リマーケティングなどの細かい設定によるターゲティングが可能です。広告にリーチしてもらいたい層にピンポイントに設定したい気持ちになるかもしれませんが、あまりにターゲット層を絞りすぎると広告の露出が減り、リーチしにくくなるため本末転倒です。そのため開始時にはある程度広めに設定しておき、データが蓄積されてからターゲティングしましょう。
③さまざまなパターンのアセットを用意
広告のアセットは、なるべく多くのパターンを用意しておきましょう。なぜなら、広告では画像や見出し、説明文について多数のパターンを設定できる場合が多く、検索エンジンやデバイスなどに応じて自動で最適な組み合わせが表示される仕組みになっているからです。そのため、さまざまな切り口の画像や見出し、説明文を用意しておくことがおすすめです。広告の強みを最大限出すためにも、広告アセットは上限数まで入稿しておきましょう。
Microsoft広告の可能性
Microsoft広告において最近話題となったニュースがNetflix社との業務提携です。2022年7月には、Netflixが広告付きの新しいサブスクリプションプランとともに、広告のセールスパートナーとしてMicrosoft社と提携したことを発表しました。
▽参考:Netflix社プレスリリース
これにより、すでに広告配信をしているAmazonPrimeなどのサービスと同様に、今Netflixにおいても広告が配信されることが予測されます。これまでとは異なる新たなネットワークで広告を配信できることで、検索ユーザー以外の幅広いユーザーにアプローチすることが可能になるでしょう。そのため、Microsoft広告には今後もより注目が集まることが期待されます。
まとめ
今回は、Microsoft広告が注目される理由や配信するメリット、コツについて解説してきました。ポイントをまとめると以下の通りです。
▽Microsoft広告とは?
Microsoft社の提供する媒体上に広告を配信できるサービスです。2022年5月より日本でも利用可能となりました。Windows10への移行に伴い検索エンジンとして初期搭載されているBing使用率が増加している背景から、近年Microsoft広告に注目が集まっています。
▽Microsoft広告を配信するメリット4つ
・既存の広告データをインポートできるため配信がスムーズ
・広告にかかるコストを把握しやすい
・Windows OSを利用する日本企業へのアプローチに有効
・幅広いユーザーを獲得できる
▽Microsoft広告を成功させるコツ3つ
・KPIに設定して定期的にモニターする
・アプローチする層を広めに設定する
・さまざまなパターンのアセットを用意する
▽Microsoft広告の可能性
Netflix社との業務提携したことで、今後さらに注目が集まると期待されます。
これまで主流だったGoogle広告に加えて、Microsoft広告ではBingに配信できる点や今後のNetflixでの配信の可能性など多くのメリットがあります。この機会に、Microsoft広告での配信も検討してみてください。
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