2022.12.11 コラム
【ファクタリングとは】種類やメリット・デメリットを解説
ファクタリングを活用するとスピーディーに資金調達できます。本記事では、ファクタリングの概要から種類、メリット・デメリット、ファクタリング会社を選ぶ際のポイントを解説していきます。ファクタリングの利用を検討している方に、役立つ内容となっています。
ファクタリングとは
ファクタリングとは、売掛債権を売却して代金を受け取る資金調達方法の一つです。銀行融資と比較してスピーディーに現金調達できる点から、多くの企業が活用しています。
ファクタリングの種類
ファクタリングには、「買取型のファクタリング」と「保証型のファクタリング」の2種類があります。本項目では、それぞれの種類に関して解説していきます。
1.買取型のファクタリング
買取型のファクタリングとは、利用者が保有している売掛債権をファクタリング会社が買い取ることで、資金調達をするファクタリングサービスです。
買取型のファクタリングには…
- ・買取ファクタリング
- ・医療ファクタリング
- ・将来債券ファクタリング
といった種類のファクタリングサービスが存在します。
▽買取ファクタリング
買取ファクタリングとは、ファクタリング会社に売掛債権を売却することにより、現金を手に入れる仕組みです。一般的にファクタリングとは、この「買取ファクタリング」を指しています。
買取ファクタリングを利用するメリットは、現金化するまでが早い点と償還請求権がない点です。ファクタリング会社が全リスクを背負う為、もしも、売掛先が倒産してしまったとしても、利用者は調達した資金を返済する必要はありません。
▽医療ファクタリング
医療ファクタリングとは、病院や介護サービスなどの医療機関が、健康保険などに対して請求する医療報酬債権を売却することで、現金を手に入れる仕組みです。
医療ファクタリングを利用するメリットは、手数料が低い点と審査に通りやすい点です。医療ファクタリングの売却先は国の期間であるため、倒産のリスクが圧倒的に低く、信頼が非常に高いのが特徴です。一方で、デメリットは、買取ファクタリングと比較すると資金調達に時間がかかる点や扱うファクタリング会社が少ないといった点があげられます。
▽将来債券ファクタリング
将来債券ファクタリングとは、まだ請求はしていないが、将来発生する可能性がある債権に対するファクタリングです。
将来債券ファクタリングを活用するメリットは、数回に分割して財務改善できる点です。買取ファクタリングの場合、債権を1回で売却し、まとまった資金を調達します。しかし、将来債券ファクタリングでは、数カ月に分割して債権を売却するため、無理なく財務改善が可能です。一方で、将来債券ファクタリングには一部買取負不可能な債権もあるため、注意が必要です。地代や家賃などがこれに該当します。
2.保証型のファクタリング
保証型のファクタリングとは、利用者が保有している売掛債権を保険として掛けることで、売掛先が倒産した場合のリスクに備えるファクタリングサービスです。
保証型のファクタリングには…
- ・保証ファクタリング
- ・一括ファクタリング
- ・国際ファクタリング
といった種類のファクタリングサービスが存在します。
▽保証ファクタリング
保証ファクタリングとは、企業が保有している売掛金の未払いリスクをファクタリング会社が企業の代わりに保証するファクタリングサービスです。
買取ファクタリングがスピーディーな資金調達を目標にしているのに対して、保証ファクタリングは支払企業の倒産のリスクに備えることを目的にしています。そのため、取引先に倒産のリスクがある際に保証型ファクタリングの利用をおすすめします。
▽一括ファクタリング
一括ファクタリングは、利用者と取引先、金融機関の3社間で行われます。電子債権を利用者と取引先の両社があらかじめ導入していることが前提となるため、一括ファクタリングは電子債権を導入している企業におすすめです。また、一括ファクタリングは、審査が厳しいといった特徴があるため、中小企業よりも大企業向けのファクタリングサービスです。
▽国際ファクタリング
国際ファクタリングとは、海外のファクタリング会社と契約するファクタリング手法です。国際ファクタリングを活用することにより、国際取引を安全に進められます。そのため、海外企業と取引している企業に国際ファクタリングはおすすめです。
2社間と3社間のファクタリングについて
買取型のファクタリングには、「2社間ファクタリング」と「3社間ファクタリング」の2種類の契約方法があります。本項目では、それぞれの契約方法について詳しく解説していきます。
▽2社間ファクタリング
2社間ファクタリングは、利用者とファクタリング会社の2社間で取引が行われます。売掛先に債権譲渡の通知がされないため、取引先に資金調達を知られたくない企業におすすめのファクタリング契約です。また、入金スピードが速く最短で即日資金調達が可能なため、素早い資金調達を望んでいる方にもおすすめです。
▽3社間ファクタリング
3社間ファクタリングは、利用者と売掛先、ファクタリング会社の3社間で取引が行われます。契約を成立させるためには、売掛先の承諾が必要であり承諾を必要とする分、入金までに1~2週間ほど時間がかかります。しかし、3社間ファクタリングは、手数料が1~5%程と低めに設定されているため、資金調達に緊急性を要さない企業におすすめです。
ファクタリングのメリット
ファクタリングを利用することで、以下のメリットが得られます。
・すぐに現金化可能
- ・すぐに現金化可能
- ・保証人が不要
- ・柔軟な審査
- ・信用情報に悪影響を与えない
順番に解説していきます。
◎メリット1:すぐに現金化可能
ファクタリングを活用すると、最短で即日に売掛債権を現金化できます。そのため、迅速に資金調達が可能です。
◎メリット2:保証人が不要
銀行から融資を受ける際には保証人が必要になります。保証人になってくれる人がいれば良いですが、すぐに保証人を見つけられない場合もあるでしょう。ファクタリングであれば、保証人を必要としません。この理由は、ファクタリングの場合、取引対象が債券のため、借入金が増えない為です。そのため、銀行融資よりも気軽に資金調達が可能です。
◎メリット3:柔軟な審査
ファクタリングの審査は、銀行融資と比較してゆるい場合がほとんどです。その理由は、ファクタリングの審査は、取引者の信用情報よりも売掛先の信用情報が重要視されるためです。審査のゆるさから、より多くの企業がファクタリングを利用できます。
◎メリット4:信用情報に悪影響なし
ファクタリングと銀行融資をよく混同している人がいます。銀行融資は、取引対象がお金のため、融資を受ければ借入金が増えます。そのため、融資を受けるためには利用者の信用情報が重要であり、借入金を返済できなければ信用情報に大きな悪影響を与えてしまいます。一方、ファクタリングは、取引対象が債権のため、借入金は増えません。そのため、信用情報に悪影響を与えることはありません。
ファクタリングのデメリット
ファクタリングの利用には、以下のようなデメリットが存在します。
- ・手数料がかかる
- ・利用範囲は売却金の範囲内
順番に解説していきます。
▲デメリット1:手数料がかかる
ファクタリングは、手数料が高めに設定されています。これは、貸し倒れする危険性を低減するためです。また、一般的に、3社間ファクタリングよりも2社間ファクタリングの方が、手数料が高い傾向にあります。
▲デメリット2:利用は売掛金の範囲内
ファクタリングは、売掛債権以上の金額は現金化できません。そのため、銀行融資と比較して資金調達力が弱い傾向にあります。より多くの資金調達が必要な場合は、銀行融資の利用も検討しましょう。そのほか広告宣伝費など支払目的別に特化した分割払いサービスといったものもあります。そのほかクラウドファンディングという方法もあります。ファクタリング以外の方法で資金を調達することもぜひ検討してみてください。
ファクタリング会社を選ぶ際のポイント
ファクタリング会社を選ぶ際は、「手数料」、「信頼性」、「入金スピード」の3ポイントを確認しましょう。
◇ポイント1:手数料
ファクタリングの手数料は、ファクタリング会社によって決定されるため、契約時に適切な手数料か確認しましょう。あらかじめ、ファクタリング会社の手数料を把握しておくと、トラブルに巻き込まれるリスクを低減できます。
◇ポイント2:信頼性
ファクタリング会社を選ぶ際は、ファクタリング会社のこれまでの実績や経験などを調べ、信頼できる会社か確認しましょう。ファクタリング会社の中には、違法な取引を行っている会社もあります。事前の情報収集は怠らずしっかりと調べましょう。
◇ポイント3:入金スピード
ファクタリングを利用する方は、なるべく早く現金化したい方は多いでしょう。入金スピードは、ファクタリング会社によって差があるため、事前に確認しておきましょう。
悪徳業者に注意する
近年、ファクタリングを装った悪徳業者が増加しており、金融庁からも注意喚起がされています。売掛債権の買い取り額が、債権額と比較して大幅に低額な場合や、手数料が過度に高額な場合は、悪徳業者の可能性があります。取引に違和感を感じた場合は、金融庁の相談窓口に相談するなどして、悪徳業者に騙されないように注意しましょう。
まとめ
本記事では、ファクタリングの概要から種類、メリット・デメリット、ファクタリング会社を選ぶ際の注意点について解説しました。ファクタリングにはいくつかの注意点がありますが、スピーディーに現金化できる便利なサービスです。資金調達を必要としている方は、本記事を参考にファクタリングの利用を検討してみてください。
※「資料掲載企業アカウント」の会員情報では「通販通信ECMO会員」としてログイン出来ません。
資料DLランキング
-
1
【EC事業者様向け】ECを最短で軌道に乗せる最新のソリューションとは?
-
2
2024年プライムデー速報
-
3
越境ECウェブインバウンド白書2024
-
4
EC売り上げを最大化するマルチチャネル商品戦略
-
5
ECでの商品購入に直結するデジタル広告の実態調査
ニュースランキング
-
1
年末年始、4割が帰省・旅行を中止に…電子マネーでお年玉送金も
-
2
アマゾン、2020年~23年に静岡県へ総額55億円超を投資
-
3
カネトシ、ポン酢しょうゆの原材料で不適切な表示…農水省が是正指示
-
4
【11月23日9時更新:物流配送状況】日本郵便/ヤマト運輸/佐川急便/西濃運輸/福山通運
-
5
指定薬物の3物質を「麻薬」に指定、12月20日施行