無印良品を展開する(株)良品計画は26日、無印良品とIDÉEの一部商品の価格を、1月13日と2月3日に改定すると発表した。値上げする主な商品は大型家具、プラスチック収納、布団カバーなどの布製品や食品など。2月3日からは配送料についても値上げする。
改定率は平均で約25%
商品原材料の高騰と急激な円安の中でも、安心して購入できる価格で提供できるよう、パートナー企業と工夫を重ねてきたが、コストを吸収することが限界に達したとしている。値上げは2023年春夏商品全体のうち約2割で、対象商品の改定率は平均約25%となる。
価格改定にあたり、「家具の月額定額サービスの本格化」「プラスチック商品のリユース・リサイクル・代替素材商品への100%移行推進」「値上げ前と同一価格での代替新商品の開発、販売」を行うという。家具は対象商品を拡大。中古の家具があたりまえに活用される社会を構築したいと考え、将来的は販売中心から月額定額サービスモデルへの転換をめざす。
具体的には、2月3日より月額定額サービスの対象商品を35アイテムから72アイテムへと順次拡大。値上げにはなるが、高額な家具を買い揃えることなく、月々安価な費用で、必要な家具を利用できるようにする。契約期間満了後には買い取りも可能。返却家具は中古品として販売したり、再活用したりするという。
プラスチック商品はリユース・リサイクルなどへ100%移行
プラスチック商品は「リユース・リサイクル・代替素材商品への100%移行」を推進する。まず、バージンプラスチックを利用した商品の代替素材商品として、紙を使った「硬質紙ファイルボックス」とリサイクルプラスチックを利用した「ポリプロピレンファイルボックス・ダークグレー」を2月中旬に販売。2月3日からは、一部を除いたほぼ全店舗でプラスチック商品の回収を開始する。まず、無印良品のポリプロピレン商品、ポリエチレン商品から開始する。
布団カバー・シーツなどの布製品については、綿100%の商品を、洗いざらしにするなどの製造工程の省略・工夫で、最廉価商品群(シングルボックスシーツで1490円)として提供してきた。しかし、綿花の高騰と急激な円安進行のため、価格改定を決めた。最廉価を継続するため、代替となる新商品として機能素材を用いた「乾きやすい寝装ファブリック」シリーズを開発した。このシリーズは1月12日に販売を開始する。
■価格改定を行う主な商品(商品例/現行価格/新価格)――。
【生活雑貨】(1/13)~『引出式・横ワイド・大』/1790円/2290円、『やわらかポリエチレンケース・小』/490円/590円、『パイル織りその次がある薄手スモールバスタオル』/790円/990円、『脚付マットレス・高密度ポケットコイル・シングル・月額定額サービスの対象商品』/2万7900円/3万2900円。(2/3)~『ポリプロピレンファイルボックス・スタンダードタイプ・A4用・ホワイトグレー』/390円/590円。
【食品】(1/13)~『素材を生かしたカレー バターチキン』/350円/390円、『不揃いバナナバウム』(全商品が価格改定対象)/150円/180円。
【衣服・雑貨】(1/13)~『ジュート マイバックA4』/250円/399円、(2/3)~『脇に縫い目のない 二重ガーゼパジャマ(紳士・婦人)』/3990円/4990円。
■ネットストア、店頭購入時の配送料改定(配送料区分/商品例/現行価格/新価格)――。(2/3)~中型配送品/『スタッキングシェルフセット』/2500円/3000円、大型配送品/『脚付マットレス・ソファ本体木製フレーム』/3500円/4500円。
2月3日から「家具の月額定額サービス」の対象商品大幅拡大(商品名/4年契約の場合の月額料金例/購入する場合の価格・2/3からの新価格)――。『木製ベッド』/500円/1万9900円、『木製デスク』/800円/3万4900円、『木製デスクキャビネット』/600円/2万5000円、『木製デスク用上置き棚』/300円/1万円。
同じく2月3日から、「プラスチック製品のリサイクル・リユース」を開始――。対象商品は、「ポリプロピレン商品」(ポリプロピレンファイルボックス、ポリプロピレンケースなど)、「ポリエチレン商品」(やわらかポリエチレンケースなど)。新発売するリサイクル商品・代替商品(2月中旬販売開始)は、「ポリプロピレンファイルボックス・ダークグレー」「硬質紙ファイルボックス」。
寝装シリーズの新商品(1月12日販売開始)――。『乾きやすい 掛ふとんカバー シングル』/1990円、『乾きやすい ボックスシーツ シングル』/1490円。
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