2023.01.18 コラム
「通販通信ECMO」22年間アクセスランク、物流・広告規制・商品分野に熱視線
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「通販通信ECMO」編集部は「通販通信ECMO 2022年(2022年1月1日~12月31日)アクセスランキングTOP50」をまとめた。2022年は社会全体で動乱の一年だった。EC・通販業界も漏れずにその影響は大きく、年間のアクセスランキングにも顕著に反映されたと言えそうだ。ウクライナ情勢に絡むものはもちろん、物流関連の話題は引き続きもっとも関心が高く9記事がランクイン。広告規制関連も8記事ランクインとなった。一方で商品に関するトピックにも注目は集まっており、物流関連と合わせ現場に近い話題が目立った。ランキングはEC・通販事業者の現場から厚い支持を集める「通販通信ECMO」らしい顔ぶれとも言えそうな結果となった。
宅配状況記事が通年でダントツ
2022年より独自企画として立ち上げた「宅配状況記事」が年間通じてダントツでアクセスを集め、上半期に続き首位となった。同記事は当サイトが2022年2月から掲載スタートした主要宅配ブランド5つの遅配状況をまとめた記事だ。同記事では日本郵便・ヤマト運輸・佐川急便・西濃運輸・福山通運の5社の遅配状況を1記事で横断的にチェックでき、平日は毎日2回更新。EC・通販事業者にとって購入者へ商品がちゃんと届くかは最重要事項。近年は一年を通して自然災害などが頻発しており宅配状況は毎日変化している。その動向チェックに同記事が多くの支持を集めた。同記事は引き続き平日毎日更新を継続中、本紙面で存在を知った読者もぜひブックマークしてもらい、毎日ルーティンで閲覧する記事としてほしい。そのほか物流関連では、日本郵便のEMS(国際スピード郵便)については停止(7位)と値上げ(25位)について注目を集めた。軽貨物スクール(19位)など未来の物流基盤構築に関する内容も上位に入った。
広告規制についても2022年は特定商取引法の改正、アフィリエイト広告の議論、ステルスマーケティングに関する議論などが活発だった影響もあり8記事がランクイン。景品表示法の措置命令など個別の執行についても特殊な事案が多かったこともあり8記事中3記事を占めた。
ZOZOに注目集まる…国内カレッジロゴはブームなるか!?
記事ランキングにポジティブな話題が少ないかと言えばそんなことはない。EC・通販会社の新たな仕掛けや商品自体の戦略、広くは市場規模推移にも注目が集まっている。
まずファッションECモールの「ZOZOTOWN」は複数のトピックで「通販通信ECMO」読者の関心を集めた。ひとつは秋のセール「ZOZOWEEK」で仕掛けられた、「無料ガチャ」の取り組みが3位に躍り出た。お馴染みの黒いZOZO箱でなく黄色い箱で届いたら購入額分のポイント還元で実質無料となると言うもの。「通販通信ECMO」では以前もファッションEC企業による無料で服を提供すると言ったニュースに多くのアクセスを集めたこともあり、ファッション分野の大胆な仕掛けには注目が集まりやすいと言う傾向があるようだ。
編集部が注目した記事として、15位に国内私大のロゴ(カレッジロゴ)をあしらったスウェットをオリジナル商品として発売する取り組みがあった。いわゆるクラスTシャツやユニフォームのような大学関係者向けの商品というわけではなく、昔からあり今なお流行りが続く海外の大学のロゴをあしらったファッション(カレッジロゴ)のドメスティック版。日本の大学のカレッジロゴのブームを仕掛けようとしているとみられ、新たなファッショントレンドにつながるか、という期待感からも多くのアクセスを集めたと言えそうだ。
そしてもう一つはウクライナのチャリティー商品(6位)だ。ZOZOのみならず楽天のチャリティー(26位)もランクインし物流と合わせて世相が反映された結果と言える。
男性用化粧品や機能性表示食品にも熱視線
商品分野で注目を集めたものも少なくない。サントリーウエルネスの男性用化粧品、小野薬品グループが春に発売した睡眠の質向上の機能性表示食品、そしてファンケルの機能性表示食品のロングセラー商品「えんきん」の新CMについて、がそれぞれランクインしている。EC・通販の男性用化粧品の関心は依然として高く、単品通販の王者とも言えるサントリーウエルネスによる男性用化粧品の投入はやはり注目された。ファンケルの「えんきん」新CMは、近年TikTokなどで”バズ”った鈴木雅之の楽曲「め組のひと」にあわせた「めッ!」のポーズを沢村一樹がするというユニークな演出で話題を呼んだ。
ベビー用品・ギフトのトピックにアクセス多く
市場規模調査では、「ベビー用品」と「ギフト」がランクインした。ベビー分野については、国内でいうと深刻な出生数減やコロナによる外出用品の需要減という要素があり必ずしも明るい調査結果とはなっていない。コロナ前はインバウンドなど海外需要の高まりにより恩恵のあった市場。2022年、日本国内は深刻な円安に悩まされたが一方で越境ECで物を買う海外の購入者にとってはポジティブな状況。「通販通信ECMO」は2022年を通して円安に絡む越境ECの話題も多く、こうした観点からベビー用品の海外販売に注目した読者が少なくなかったという見方もできるかもしれない。
ギフトについてもコロナ禍以前の水準には戻りきれていないものの、微増とはなっているという内容だ。ただ、この記事とは別にランキング外ながらギフト商品の調達場がリアルからEC・通販にシフトし、総合ECが百貨店を超えたという調査内容もあり一定のアクセスを集めていた。こうした環境もあり、ギフト商品開発に意欲を持つ「通販通信ECMO」の読者から注目を集めたトピックと言えるのではないだろうか。
メタバース×EC、23年は大きく花開くか
「メタバース」に絡む内容も複数ランクイン。メタバースをECと絡めた事例の紹介記事が8位と上位に入り、総務省によるメタバース活用に関する公募についてのトピックもランクインした。ランキング外の部分でもファッション分野や百貨店系によるメタバースのネタは増えてきている。すでにGMO系などがメタバースEC実現を支援するサービスも手がけており、2023年の要注目のテーマとなりそうだ。
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