「クローゼット」を持ち歩くファッション体験を創る(株)STANDING OVATIONは18日、株式投資型クラウドファンディングサービス「FUNDINNO(ファンディーノ)」で、25日から募集による投資申し込みの受付を開始すると発表した。
OMOサービスとして展開する方針
同社は、ユーザーの手持ちの服をAIスタイリストが自動で組み合わせてコーディネートを提案してくれるBtoCアプリ「XZ(クローゼット)」、アパレル企業のECサイト上で「商品」+「手持ち服」のコーディネートをブランド横断でシミュレーションでき、購入を促進するBtoBサービス「XZ-biz(クローゼット・ビズ)」を開発・提供している。
「XZ」は、着回しのコーディネートを自動で提案してくれるアプリだ。「手持ち服」を登録してデータ化し、AIが画像認識で手持ち服と同じ属性(色やカテゴリー)の服で構成されたスナップ写真を抽出してマッチング。スナップ写真は、主要なアパレルブランドやインスタグラマーと連携し、許諾を得た上で提供している。手持ち服と同じ属性の服を組み合わせたプロの着こなしを見ることでイメージが湧き、コーディネートを決める参考にすることができる。
ECサイト上で「商品」+「手持ち服」の組み合わせイメージがシミュレーション可能に
「XZ-biz」は「XZ」アプリの仕組み・エンジンを切り出し、アパレル企業のECサイト上で「商品」+「手持ち服」の組み合わせイメージをシミュレーションできるBtoB向けSaaSだ。これまでのECサイトは商品を単品で陳列するのみだったが、「XZ-biz」では、そのサイトで服を購入したことがあるユーザーがアクセスすると、サイトで販売している「商品」と購入済みの「手持ち服」を組み合わせたコーデイメージのシミュレーションを提案したり、相性のチェックができる。
「XZ-biz」は現在、ECサイト上のみの展開だが、中期的にはブランドの実店舗と連携し、お店でもAIによるコーデ提案が受けられたり、実店舗で購入した商品がECサイトでの提案に反映されたりといったOMOサービスとして展開していく予定でいる。
募集期間は25日~31日、上限募集額は4032万円
このほど、営業体制強化と実証実験の実施などをめざし、株式投資型クラウドファンディングFUNDINNOで、募集案内の事前開示を開始した。今回の資金調達により、XZサービスをBtoCアプリからBtoBtoCのSaaSまで拡張させて事業の成長に繋げたいとしている。募集期間は25日~31日、上限とする募集額は4032万円(1口9万円、1人5口まで)。
「XZ」は現在、無料アプリ(広告収益のみ)だが、11月には買い足しを促すコーデの提案からのコマース機能や、個人に合わせたコーディネートを提案するパーソナル診断機能を実装し、手数料や月額課金でのマネタイズも開始する予定だ。
「XZ-biz」は、初期導入費と月額利用料のSaaSとして提供する。ECサイト向けには、シミュレーション(タップ)数に応じて金額が決まる形態だが、実店舗向けサービスを開始した際は、ブランドごとの初期費用+導入店舗数に応じた月額料金とする予定でいる。
同社は、自分のクローゼットを可視化して最適化することで無駄な買い物が少なくなるような、サーキュラーエコノミー(循環型経済)を実現させたいと考えており、今後は、コーデ・コマースや実店舗対応など多くの機能追加を予定。また、クロスブランドやアプリ連携でクローゼットを統合し、最適なファッション体験を提供することで企業成長を図っていきたい考えだ。
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