2023.03.06 コラム
Youtubeの企業案件の費用相場やメリットや注意点について解説
自社商品やサービスを宣伝する手法としてYoutubeで企業案件を依頼する方法があります。Youtuberが動画内で商品を紹介することで、多くのユーザーに情報を拡散することが期待できます。本記事ではYoutubeの企業案件の費用やメリットについて解説します。(2023年1月初出/2023年3月改稿)
YouTubeの企業案件とは
Youtubeの企業案件とは、自社の商品やサービスをYoutuberに宣伝してもらうマーケティングの一つです。Youtuberとは、Youtubeからの広告収益を得ている動画投稿者のことを指します。
Youtubeの企業案件は、Youtuberに報酬を支払うことで商品を宣伝する動画を制作してもらうことです。企業側からYoutuberに案件依頼をするケースが多いですが、Youtuberから企業へアプローチをして案件につながるケースもあります。
Youtube案件の費用相場
Youtubeの企業案件は、Youtuberのチャンネル登録数や再生回数などを基準として、想定される再生数や拡散力に応じて設定されることが多いです。
費用は「チャンネルの平均再生回数×2~10円前後」といった、過去のチャンネルの再生実績をもとに算出するのは一般的となっています。再生回数に対する単価はYoutuberによって異なりますので、双方が納得できる金額で契約するようにしましょう。
その他、依頼の対価として企業の商品を提供する場合もあります。このケースでは、商品をYoutuberに届ける際の発送料のみがかかることになりますので、報酬制と比べると費用を抑えることができるでしょう。
Youtuberに企業案件を依頼するメリット
Youtuberに企業案件を依頼するメリットについて解説します。企業案件を依頼するメリットとしては以下が考えられます。
- ・ターゲットの選定が可能
- ・拡散力が期待できる
- ・企業側の工数を削減できる
- ・長期間にわたって宣伝できる
◎ターゲットの選定が可能
Youtuberに企業案件を依頼することでターゲットの選定を図ることができます。登録者の多いYoutubeチャンネルは、特定の層にターゲティングした戦略を組んでいることが多いです。そのためより自社のターゲット層を重複しているYoutuberを選定することで、動画が拡散されやすく、高い認知拡大効果を見込めるでしょう。
◎拡散力が期待できる
Youtubeチャンネルの登録者数が数十万~100万人を超えるYoutuberに企業案件を依頼することで、1本の動画で高い拡散力や影響力が期待できます。
Youtuberのファンは他のSNSやツールで動画を宣伝することも多く、Youtubeの再生回数以上に商品を宣伝できる機会が増えることもメリットといえます。
◎企業側の工数を削減できる
Youtubeの企業案件は、企業側が企画や構成を考える必要がないケースも多く、企業の工数を削減できる点もメリットといえるでしょう。商品を提供して動画制作を依頼する場合は、商品発送以外に負担することがないため、作業工数を最小限に抑えることができます。
またYoutuberと企業をマッチングしてくれるキャスティング代行会社に手続きを依頼することで、事務的な工数も抑えることが可能です。
◎長期間にわたって宣伝できる
Youtubeの企業案件で制作された動画は、アカウント停止や何かしらの問題が発生しない限りはチャンネルに残り続けます。そのため広告費を使用している期間だけ配信されるYoutube広告やリスティング広告と異なり、1回動画がアップロードされてから長期間にわたって宣伝効果を得ることができます。
Youtuberに企業案件を依頼するデメリット
Youtuberに企業案件を依頼するデメリットも想定されますので、以下を把握しておきましょう。
- ・動画やアカウントが停止するリスクがある
- ・Youtuberの行動によって企業にも影響が出ることがある
▲動画やアカウント停止リスクあり
企業案件を依頼したYoutubeチャンネルや動画自体が、公開停止となってしまう可能性があるため注意が必要です。想定される理由としては「動画の内容がポリシー違反に該当した」「Youtubeチャンネルの他の投稿動画が規約違反になった」といった内容があります。
そのため、そのような状況になったときの対処については契約前に明確にしておくようにしましょう。公開してしばらくたっていれば損害も少ないかもしれませんが、公開直後はリスクは大きくなりますので注意が必要です。
▲Youtuberの行動によって企業に影響が出ることがある
Youtuberがトラブルや事件に巻き込まれるまたは関与するケースが多発しており、企業案件を依頼したYoutuberの行動によって企業にも影響が出てしまう可能性もゼロではありません。
そのため依頼するYoutuberの普段の言動や行動はチェックしておいた方がよいでしょう。未然に防ぐことが難しい背景がありますが、最低限のリサーチが重要となります。
Youtuberに企業案件を依頼する方法
Youtuberに企業案件を依頼する方法について解説します。企業案件の依頼をするためにはいくつかの方法がありますので、ケースによって方法を検討するとよいでしょう。
依頼方法は主に以下の3つが考えられます。
- ・直接メールやDMで案件依頼をする
- ・所属事務所に問い合わせをする
- ・キャスティング代行会社に依頼する
▽直接メールやDMで案件依頼をする
YoutuberがSNSやホームページから仕事を受け付けている場合は、直接企業案件の相談をすることができます。費用や制作内容などの細かい条件を設定することができるなどのメリットがありますが、連絡や契約などを個人と企業で行う必要があるため、工数増加や契約リスクなども考えなければなりません。
また個人とのやり取りでも最終的には事務所相談になることもありますので注意しましょう。
▽所属事務所に問い合わせをする
あらかじめYoutuberが事務所に所属していることが分かっている場合は、事務所に問い合わせをおこなう必要があります。Youtuber本人ではなく事務所のマネージャーや営業担当と条件などを交渉する必要があります。
事務所の方針によって動画内容や費用などが決定されることもありますので、企業側の条件が通らないケースも想定しておきましょう。
▽キャスティング代行会社に依頼する
キャスティング代行会社に依頼をする方法もあります。キャスティング代行会社は企業とYoutuberとの仲介をおこなってくれる会社で、商材に合ったYoutuberの選定や条件交渉、動画のディレクションなども代行してくれます。
直接Youtuberや事務所に依頼するよりも費用が高くなることもありますが、各工数を削減できるメリットもありますので、ぜひ検討してみるとよいでしょう。
Youtuberに企業案件を依頼する際の注意点
Youtuberに企業案件を依頼するときの注意点について解説します。これからYoutuberへの案件依頼をする企業はチェックしておきましょう。
- ・商材とマッチしているYoutuberを選ぶ
- ・Youtuberの社会的評価に注意する
- ・ステルスマーケティング対策をおこなう
△商材とマッチしているYoutuberを選ぶ
Youtubeの企業案件で良い成果を得るためには、サービスや商材にマッチしているYoutuberを選ぶことが重要です。単純に登録者数が多いYoutuberや企業の担当者が好きなYoutuberに依頼をしてしまうと、チャンネルを見ているユーザー層と企業のターゲット層がマッチしていなかったという失敗が起こることがあります。
まずは企業のターゲット層を分析して、そのターゲット層が良く見ているYoutuberをピックアップしていくことをおすすめします。
△Youtuberの社会的評価に注意する
Youtuberの社会的評価は動画の成果だけではなく、企業イメージにも影響がありますので注意が必要です。過去のトラブルなどを起こしていないか、また世間的な好感度なども調査できる範囲でチェックしておくとよいでしょう。
△ステルスマーケティング対策
ステルスマーケティングとは、広告や㏚案件であるということを隠して商品の宣伝をおこなうことをいいます。インフルエンサーなど影響力のあるユーザーの投稿などでよく問題になりますが、Web業界では批判されることの多い手法です。
過去にステルスマーケティングをおこなっていたYoutuberは宣伝動画自体が嫌われたり、ユーザーの信頼を失ったりする可能性もありますので、まずは過去の投稿やユーザーの反応をチェックしましょう。
また無意識にステルスマーケティングになってしまうことを少なくありませんので、動画制作に関するルールを事前に決めておくとよいでしょう。
Youtubeの企業案件はターゲット層の分析が最重要
Youtubeの企業案件について解説しました。Youtubeの企業案件を依頼することで、Youtuberの拡散力や影響力を利用して、より多くのユーザーに商品やサービスを知ってもらうことができます。
近年ではインフルエンサーやYoutuberなどSNSで影響力のある人の宣伝活動は市場を動かすことも少なくありません。良い影響だけでなく、炎上やトラブルによっては悪影響も発生しやすいということも把握しておきましょう。
Youtubeの企業案件で成果を出すためには、Youtuberの宣伝や宣伝内容が大きくかかわりますので、依頼先の選定やリサーチを十分におこなうことが重要です。ぜひYoutubeを活用して自社マーケティングに役立ててください。
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