(株)ZOZOが1月31日に発表した2023年3月期第3四半期(22年4月~12月)連結決算は、売上高が前年同期比10.3%増の1364億6700万円、営業利益は同15.1%増の446億3500万円、四半期純利益は同17.1%増の312億1300万円となった。
ZOZOWEEKが好調でアクティブ会員や年間購入者数が増加
商品取扱高は前年同期比8.3%増の4064億9700万円となり、営業利益とともに過去最高実績を更新した。その他商品取扱高を除いた商品取扱高は同8.9%増の3720億2200万円となり、ZOZOTOWN事業が計画を上振れ続け、同10%以上の成長を継続。集客・販促施策ともに効果を発揮し、四半期別の前年同期比でも今年度最高の実績となった。
「買取・製造販売」「受託販売」「USED販売」の3つの事業形態で構成するZOZOTOWN事業は、売上高が前年同期比11.4%増の1019億900万円、商品取扱高は同12.1%増の3244億9800万円、取扱高に占める構成比は79.8%となった。
第3四半期のアクティブ会員数は993万5769万人で、前年同期比と前四半期比でそれぞれ増加したことで、年間購入者数も増加した。順調な増加は、22年5月・9月・11月に実施したZOZOWEEK開催期間、同年6月開始の「夏本セール」期間のテレビCM放送やWEB上の広告などによる。新規出店のショップ数は35ショップ(純増22ショップ)となった。
受託販売のZOZOTOWN出店ショップは1526店に
買取・製造販売の商品取扱高は前年同期比65.9%増の35億6400万円、売上高は同63.7%増の34億5800万円となった。22年12月末現在、買取・製造販売のZOZOTOWN出店ショップは28ショップ(22年9月末27ショップ)を運営している。
受託販売の商品取扱高は前年同期比11.4%増の3091億8800万円で、商品取扱高に占める割合は76.0%(前年同期実績73.9%)。売上高(受託販売手数料)は同9.1%増の869億4900万円となった。22年12月末現在、受託販売のZOZOTOWN出店ショップは1526ショップ(22年9月末1505ショップ)を運営している。USED販売の商品取扱高は同20.1%増の117億4600万円、売上高は同19.6%増の115億万円となった。
ZOZOTOWNを出店するオンラインショッピングモール「Yahoo!ショッピング」事業の商品取扱高は前年同期比13.0%増の356億6800万円、商品取扱高に占める割合は8.8%(前年同期実績8.5%)。売上高(受託販売手数料)は同13.9%増の104億8200万円となった。
業績予想を上方修正
ブランドの自社ECサイトの構築と運営、物流業務を受託しているBtoB事業の商品取扱高は前年同期比42.0%減の118億5500万円、売上高(受託販売手数料)は同48.7%減の19億5000万円。22年12月末現在、受託サイト数は37サイト(22年9月末39サイト)。
広告事業の売上高は前年同期比23.2%増の57億1100万円となった。22年12月末時点のアプリダウンロード数は1600万件を超え、月間利用者数ともに堅調に推移している。
こうした業績動向を踏まえ、23年3月期通期業績予想を上方修正した。売上高の1813億円(前期比9.1%増)に変更はないが、営業利益は515億円から550億円(同10.8%増)、純利益は359億円から384億円(11.3%増)を見込んだ。コロナ禍の落ち着きでファッション・アパレル商材の需要が良好で、業績は順調に推移していることなどを挙げている。
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