(株)ファーマフーズが7日発表した2023年7月期第2四半期(22年8月~23年1月)連結決算は、売上高が前年同期比21.9%増の351億4300万円、営業損失が8億8300(前年同期は20億3200万円の営業利益)、純損失は9億1400万円(前年同期は15億6100万円の純利益)となった。
主力原料の「ファーマギャバ」、「ニューモ育毛剤」
BtoB事業の機能性表示食品、健康食品などヘルスケア市場は、健康維持・増進への高い意識を背景に拡大。機能性素材の販売では、主力商品「ファーマギャバ」の売上高が好調だった。BtoC事業では『ニューモ育毛剤』の新規顧客獲得、定期継続率の水準が安定的に推移しており、全体の売上高と利益に寄与した。
BtoB事業の売上高は前年同期比11.6%増の40億7100万円、セグメント利益は同29.5%増の7億円となった。「ファーマギャバ」の売上高は同23.6%増の5億6400万円。海外市場では、米国のアフターコロナの動きに呼応し、商品の採用が増えている。
GABA原料の採用拡大が継続、越境ECは85%増と好調
国内市場では、機能性表示食品制度における「GABA」の届出件数は824件(1月末時点)で、引続き第1位の採用実績を維持。食品メーカーによる採用拡大が継続している。OEM事業の売上高は同58.7%増の4億9600万円となった。
また越境ECでは、中国TモールGlobalなどのECプラットフォームや現地代理店向けの販売の増加と広告効果で、売上高は前年同期比85.8%増の2億200万円。明治薬品が手がける医薬品製造受託の「CMO事業」の売上高は同19.4%増の19億9600万円。また、「CHC事業」の売上高は同44.3%減の4億8400万円となった。
BtoC事業の売上高は前年同期比22.9%増の309億2300万円、セグメント損失は8億5700万円(前年同期は20億7000万円の利益)となった。定期顧客件数は、1月末現在で105万880件(前年同期は83万4139件)。セグメント損益は12億4300万円の黒字となり、広告投資の成果が着実に利益創出につながっている。
『ニューモ育毛剤』は堅調、新商品『キュラ』シリーズが好調
『ニューモ育毛剤』の売上高は前年同期比8.1%減の137億800万円、定期顧客件数は47万8894件(同52万958件)となり、グループ全体の売上と利益に寄与した。累計出荷件数は、22年12月24日時点で1800万本を突破し、引き続き堅調な受注が継続している。
「ニューモ」関連商品では、『ニューモサプリ』の売上高が前年同期比36.9%減の9億9700万円、『ニューモVactoryシャンプー』の売上高は同9.2%減の3億5300万円.。なお、「ニューモ」ブランドの水平展開の取り組みとして引き続き、まつ毛美容液『まつ毛デラックスWMOA』の広告宣伝に取り組んだ結果、売上高は同195.3%増の29億3000万円となった。
明治薬品の『シボラナイトGOLD』の定期顧客件数は、10万2280件(前年同期1万247件)となった。広告表現の一部見直しで新規獲得ベースは鈍化したが、継続率が当初想定より高い結果となり、売上高は 42億3000万円となった。
新商品『DRcula(キュラ)』シリーズは、WEBでの広告宣伝を積極化したことにより受注が増加し、ホワイトニングジェルの売上高は8億4900万円となった。顧客獲得に関しても、マウスウォッシュとの合計で定期顧客数が6万7617件となった。既存商品では、膝関節サプリメント『タマゴサミン』の売上高が前年同期比28.1%減の9億6900万円となった。
化粧品の販売では「珠肌ランシェル」と、新商品『ヘアボーテ ボタニカルカラークリームシャンプー』が好調。CPO重視の新規顧客獲得を行い、1月末時点の化粧品全体の定期顧客件数は18万4346件(前年同期12万6155件)と、新商品の影響で大きく増加した。
バイオメディカル事業の売上高は前年同期比880.0%増の1億3800万円、セグメント損失1億4500万円(前年同期は1億3800万円の損失)となった。プロテオーム解析のさらなる強化のための「Olink Target」受託サービスは、国内の研究機関、製薬企業からの受注が順調に伸び、収益拡大に貢献している。
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