フリマアプリなどで売れた商品を発送する方法の一つとしてスマートレターがあります。しかしスマートレターの特徴や利用方法について分からないという人もいるのではないでしょうか。この記事ではスマートレターの特徴やポイントについて解説します。(2023年3月初出/2023年12月改稿)
スマートレターとは
スマートレターとは、宛先を記入するだけで気軽で簡単に郵送をすることができる便利な手段です。実際にスマートレターのことは知っているけれど、具体的な特徴や購入方法については知らないといった方も多いのではないでしょうか。
まずはスマートレターの特徴や購入方法について整理していきましょう。
スマートレターの特徴
スマートレターとは、日本郵便株式会社から2015年4月の提供が開始された封筒型郵便サービスです。スマートレターで郵送できる物は、書籍やCD、小物などの小型荷物が主となります。また重量制限は1㎏まで、厚さは2㎝までと定められています。
利用料金は全国一律180円となり、全国各地への配送が可能です。配達先は、送付元として指定された郵便受けとなります。差出場所は郵便窓口の他、通常のポストへの投函で送付することも可能です。
スマートレターでの送付がおすすめの物には以下がありますので、覚えておきましょう。
・文庫本などの小さい書籍
・CD・DVD
・アクセサリー
・ハンカチや靴下などの衣類
スマートレターの購入方法
スマートレターの購入は郵便局でも購入できますが、コンビニやホームセンター、スーパーなどでも取り扱っている店舗が多くあります。
スマートレターを取り扱っているコンビニは主に以下となります。
・ローソン
・ファミリーマート(※)
・セブンイレブン(※)
・ミニストップ
・100円ローソン
・セイコーマート
・デイリーヤマザキ
※一部店舗のみ取り扱い
セブンイレブンやファミリーマートなど、店舗によっては取り扱っていないコンビニもあるため注意が必要です。またローソン、ミニストップ、セイコーマートは郵便局と直接業務提携を実施しているため、スマートレターの他にもゆうパックやレターパックも購入することもできます。
コンビニ以外では一部のホームセンターやスーパーなどでもスマートレターを購入することができます。同じ企業の系列店でも、エリアや店舗によって取り扱っていないこともありますので、事前に電話などで確認しておくと安心でしょう。
「スマートレター」「レターパック」の違い
スマートレターと似ている郵送方法に「レターパック」があります。どちらも日本郵便の郵送サービスとなるため、混同して覚えられがちですが、いくつかの違いがあるため理解しておきましょう。
◇レターパックの特徴
レターパックの特徴についても簡単に解説していきます。レターパックには「レターパックライト」「レターパックプラス」の2種類があります。
レターパックはスマートレターと異なり、厚さの宣言がありません、そのため4kg以内であれば厚さの制限がなく配送できるため、送付する品物によってはレターパックで送付する必要がある場合も考えられます。
また「レターパックライト」「レターパックプラス」には、配送状況がWeb上で分かる「追跡サービス」が導入されています。遠方への配送で到着まで時間がかかりそうな場合には、今荷物がどのくらいの場所まで運ばれているかを常に把握することが可能です。特にフリマアプリなど、都度荷物に関するやり取りが発生するケースにとっては、追跡サービスはぜひ活用したい機能となるでしょう。
◇料金の違い
スマートレターは前日の通り全国一律180円(※)で送付することができます。レターパックは、「レターパックプラス」が全国一律520円(※)、「レターパックライト」が全国一律370円(※)とスマートレターよりも料金は高くなります。(※=いずれも2023年12月15日時点の価格)
そのため、料金だけを見るとスマートレターの方が費用を抑えることができますが、商品のサイズによっては送付ができない場合があったり、追跡サービスが使用できなかったりといったデメリットもありますので、状況に応じて使いわけることをおすすめします。
◇配達速度の違い
スマートレターとレターパックでは、レターパックの方が配信を早く行うことができます。理由は、レターパックは速達送付が可能なためです。そのため同じ物を送付するとき、普通郵便でも大丈夫な場合はスマートレター、速達を利用したい場合はレターパックを選択するとよいでしょう。
またスマートレターは土日祝日の配送に対応していませんが、レターパックは全日配達に対応しています。例えば金曜日に配送を手配した場合、スマートレターであれば早くても週明けの配送となるのに対して、レターパックは土日祝日でも送付先に届けられる可能性があります。
◇配送中の補償について
スマートレターとレターパックには、配送中に何らかの理由で品物が破損した場合などの補償が付いていません。
日本郵便では「郵便物(手紙)で書留または代金引換としないもの」については補償の対象外となる旨を制度に記載しています。スマートレターやレターパックは前述の制度に該当しているため、壊れやすいものや高価なものは別の方法で送付するように気を付けましょう。
スマートレターの発送方法と注意点
スマートレターを利用して発送する際の方法や注意点について解説していきます。
▽切手を貼らずに投函する
スマートレターは切手を貼らなくても配送することができます。そのため不要な切手を購入してしまわないよう注意しましょう。
切手を購入するなどの手間を省き、宛先を記入するだけで発想ができるのがスマートレターのメリットです。またコンビニによっては店内ポストが設置されている店舗もあるため、その場で投函できるという点も、メリットの一つでしょう。
▽速達での郵送ができない
スマートレターは速達での配送が不可となっています。そのため急いで送付しなければならない配送物はレターパックなど、別の配送方法を利用しましょう。
また、日本郵便では2022年以降平日の翌日配達を取りやめる方針に変わっているため、スマートレターは最短でも翌々日の到着となることも覚えておきましょう。
▽サイズによっては定形内・定形外郵便の方が安い
重量が軽く、サイズが大きいものを送付する場合、定形内・定形外郵便の方が安いことがありますので注意しましょう。例えばA4サイズのものでも重量が100g以内であれば、定形内・定形外郵便で180円以内に抑えて郵送することが可能です。
そのため、重量が軽いものを郵送する際は、事前に送付したい物の重さをチェックしておきましょう。
▽コンビニ受け取りには対応していない
最近ではコンビニ受け取りができるサービスが人気となっていますが、スマートレターはコンビニ受け取りができませんので注意しましょう。
スマートレターの受け取りは自宅または郵便局の局留めを利用して受け取ることができます。局留めとは、受け取りたい郵便局の窓口でスマートレターを受け取ることができるサービスです。
局留めを利用したい場合は、送付する側が受け取りに利用したい郵便局名をスマートレター郵送時に記入する必要があります。また局留めの保管期間は10日となっているため、期日も確認しておきましょう。
スマートレターを有効に活用しよう
スマートレターは書籍やCDなどの小さい商品を手軽に郵送することができる郵便サービスで す。郵便局だけでなく、コンビニやホームセンターなどの店舗でも利用することができます。
また、送付したい物のサイズや重さによってはスマートレターが利用できなかったり、別の方法で送付した方がお得に郵送できることがあるため、事前に確認しておくことが大切です。
近年はフリマアプリなどの流行により、一般消費者の中でも郵送の機会が増えるといったケースも想定されます。発送方法としてスマートレターやレターパックについて覚えておくと活動しやすくなるはずですので、ぜひ記事で解説した内容をご確認ください。
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