URLを簡単に短縮できるツールがbitlyです。URLを短縮することで見栄えが良くなったりSNSの文字数を節約できたりする一方、ユーザーに不信感を抱かせる場合もあります。今回はbitlyの概要、短縮URLを利用するメリットや注意点を解説します。
URL短縮ツールBitly(ビットリー)とは?
URL短縮ツールは、文字列の長いURLを変換して短縮したURLを生成するツールです。URL短縮ツール自体は各社から多数提供されていますが、そのうちBitlyは2008年にアメリカのニューヨークでスタートしたクラウド型のURL短縮ツールです。
無料版と有料版のEnterpriseプランが用意されており、有料版では独自ドメインが設定できるほか、QRコード作成など、さまざまなサービスが提供されています。
短縮URLは、近年SNSが普及したことによって利用される機会が増えました。投稿に文字制限のあるSNSにおいて、URLを短縮することによって文字数の節約になるためです。
URLが短縮される仕組み
Bitlyでは、URLを入力するだけで自動で短縮URLが生成されます。これは、ツールのサーバーに短縮URLと元のURLが紐付けて保存されるためです。
元のURLと紐付けされた短縮URLをクリックすることで、ツールのサーバーを経由して元のURLへリダイレクトさせる仕組みになっているのです。そのため、短縮URLから元のURLにアクセスする際には、 URL短縮ツールのサーバーを経由することになります。
短縮URLを利用するメリット
次に、短縮URLを利用するメリットについて解説していきます。主に以下の2点が挙げられます。
・見栄えが良くなりユーザーが読みやすくなる
・アクセスの追跡と分析ができる
詳しく見ていきましょう。
◎見栄えが良くなりユーザーが読みやすくなる
まず視覚的な印象が良くなり、ユーザーに文章を読んでもらいやすくなるといったメリットがあります。数字と記号で構成された長いURLで記事が占領されてしまうと本来伝えたい内容が埋もれる可能性があるためです。
また、URLが長いままだと意図せぬ箇所で改行されることがあり、メルマガやSNS上での見栄えが良くありません。その点、短縮することでレイアウトの改善ができ、スマホユーザーに何度もスクロールさせることなく読んでもらえるようになるのです。
◎アクセスの追跡と分析ができる
利用するツールによっては、ユーザーが短縮URLをクリックした時間や属性、クリック数などのアクセス解析が可能になる点もメリットです。短縮URLツールを利用した場合、ツールのサーバーを経由して元のURLを表示させるため、ユーザーのアクセス元やクリック数などが明らかになるためです。
また、アクセスを分析することでユーザーの傾向が調査でき、マーケティング施策の判断材料にも活用できるでしょう。
短縮URLを利用する際の注意点
メリットがある一方、利用する際の注意点も存在します。主に以下の3点が挙げられます。
・迷惑メールに振り分けられる場合がある
・ユーザーに不信感を与える可能性がある
・ツールが廃止されると短縮URLが無効になる
詳しく解説していきます。
▲迷惑メールに振り分けられる場合がある
短縮URLを記載してユーザーにメルマガなどを配信した際に、メールソフトによっては迷惑メールに振り分けられる場合があります。短縮されたURLは数字や記号の羅列になり、元のURLとは全く別のものに変換されます。
フィッシング詐欺などの悪徳業者は元のURLを隠したいがために短縮URLを使用するケースが多く、それゆえ危険と判断される場合があるのです。もしメルマガなどで短縮URLを記載したい場合には、独自ドメインで自社の名前を入れるなど、有料プランの利用も検討しましょう。
▲ユーザーに不信感を与える可能性がある
短縮されたURLはクリックした先にどのようなページがあるのか分からないため、ユーザーに不信感を与えてしまう可能性があります。そのため、短縮URLを利用する際にはユーザーに安心してもらえるよう、クリックしたらどのようなページに移動するのか明確にしておくことが必要です。ドメイン名やディレクトリ名を独自に設定できるようなURL短縮ツールを選定することも検討しましょう。
また、Bitlyでは短縮URLのあとにプラス記号(+)を追加することでページがプレビューできる機能があります。リンク先をプレビューすることで不信感が払拭できるため、短縮URLを記載する際にそういった機能があることをあわせて記載しておくのもおすすめです。
▲ツールが廃止されると短縮URLが無効になる
短縮URLを作成する際に利用していたツールが万一廃止された場合、短縮URLも無効になる点も注意しておきたいポイントです。前述の通り、短縮URLはツールのサーバー上に元のURLと紐付けされて生成されています。
そのため、ツール自体が廃止されてしまうとサーバーも利用できなくなり、短縮URLが無効になってしまいます。通常のURLとは違って、使用し続けられるといった保証はないことを念頭に置いておいてください。
また、長く提供を続けていて、大手企業の利用も多いツールを選んでおくと、より安心して利用できるでしょう。
おすすめのURL短縮ツール4選
最後に、おすすめのURL短縮ツールを4つご紹介します。これから短縮URLを利用したいと考えている場合には、ぜひ参考にしてください。
◇Bitly
BitlyはGoogleのURL短縮機能「Google URL Shorter」が終了した際に、Google側のblogで代替えのサービスとして紹介され、世界的にも有名なツールです。
無料版と有料版が用意されており、無料版でもURL短縮化とレポート機能などのアクセス解析が利用できます。また、有料版では独自ドメインが設定できるほか、QRコード作成など、さまざまなサービスが提供されています。
◇00Min
00Min(ゼロミン)は国内で運営されているURL短縮ツールです。Webサイトも日本語で表記されているため、外国語表示に抵抗がある場合にもおすすめです。無料版と有料版が用意されており、無料版でも短縮URLの生成とアクセス解析が利用できます。ただし注意しておきたいのが、無料版で利用できる短縮URLの期限が1年のみという制約がある点です。延長したい場合には有料版を利用しましょう。有料版では、ほかに独自ドメインも設定できます。
◇URX.NU
URX.NUも国内で運営されているURL短縮ツールです。ユーザー登録不要で、トップページに配置されているテキストエリアにURLを入力して「変換する」のボタンをクリックするだけで短縮URLが生成されます。また、QRコードの生成も可能です。
さらに、URX.NUはGoogleマップとWikipediaとも連携しています。Googleマップでは地名や住所を入力することで、Wikipediaでは辞書単語を入力することで短縮URLが発行される仕組みになっています。
なお、無料版のみで有料版は提供されていません。
◇Hootsuite
Hootsuite(フートスイート)はカナダで運営されているSNS管理ツールです。URL短縮に特化したツールとは異なり、SNS管理ツール内のURL短縮機能という位置付けになります。Bitlyと同様に、Google側のblogで代替えのサービスとして紹介されました。
各種SNSと連携しており、予約投稿や管理ができるほか、広告やレポートなど多様な機能が提供されているため、SNSマーケティングを重視している場合におすすめのツールです。
有料版で数種類のプランが用意されており、30日間のトライアルが利用できます。
Q&Aで確認!URL短縮ツール
今回はURL短縮ツールBitlyについて、メリットや注意点もあわせて詳しく解説しました。以下に要点をまとめておきます。
──BitlyとURLが短縮される仕組みは?
Bitlyは2008年にアメリカのニューヨークでスタートした、クラウド型のURL短縮ツールです。URL短縮では、ツールのサーバーに短縮URLと元のURLが紐付けて保存されています。そして短縮URLをクリックすることで、ツールのサーバーを経由して元のURLへリダイレクトさせる仕組みになっています。
──短縮URLを利用するメリットは?
・見栄えが良くなりユーザーが読みやすくなる
・アクセスの追跡と分析ができる
──短縮URLを利用する際の注意点は?
・迷惑メールに振り分けられる場合がある
・ユーザーに不信感を与える可能性がある
・ツールが廃止されると短縮URLが無効になる
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