アフィリエイトサイトの表示も違反

　同社は、ペット用サプリメント「アイズワン」を自社ウェブサイトや、アフィリエイトサイトを介して販売していた。

　消費者庁と公正取引委員会事務総局九州事務所の調べによると、自社ウェブサイトで、「私も試してみます！」「クリアで綺麗な透き通った気分に！」など、犬にサプリメントを摂取させることで白濁した目が改善する効果をうたっていた。

　アフィリエイトサイト「愛犬と満喫ライフ」では、「アイズワンの口コミや評判は？ ・アイズワンを使い始めて目の濁りが少なくなった ・獣医さんから目が良くなっていると褒められた」、「私が白内障のワンちゃんにオススメしているのはアイズワンです」などと表示していた。

　同社は消費者庁の求めに応じて、これらの表示を裏づける資料を提出したが、十分な根拠とは認められなかった。

客観的でない調査手法によるナンバーワン表示

　また、同社は自社ウェブサイトで、「皆様に選ばれて ７冠達成！」、「No．1 日本トレンドリサーチ 愛犬のアイケアサプリ 口コミ人気」、「No．1 日本トレンドリサーチ 愛犬のアイケアサプリ 品質満足度」などと宣伝。

　「口コミ人気」や「品質満足度」など7項目について、客観的な調査によって第1位だったかのように標ぼうしていた。

　しかし、実際に行われた調査は、競合他社のウェブサイトの印象を問うものにすぎず、客観的な調査手法ではなかった。

　消費者庁は同社に対し、表示が景表法に違反することを一般消費者へ周知することや、再発防止策の構築などを命じた。

　取材に対し、同社の担当者は「措置命令を真摯に受け止めている。社内で景表法を含むコンプライアンスの研修などによって、基礎知識の底上げを行う。チェック・管理体制を強化していく」と話した。