(株)ZOZOが7月31日発表した2024年3月期第1四半期(23年4月~6月)連結決算は,売上高が前年同期比7.7%増の458億7100万円、営業利益は同10.8%増の158億6200万円、純利益は同12.5%増の112億400万円となった。
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第1四半期として過去最高実績を更新
外出機会の増加でオフラインの売上が活気づく中、商品取扱高は前年同期比3.1%増の1319億2000万円、その他商品を除いた商品取扱高は同6.4%増の1233億2700万円となり、営業利益とともに、第1四半期として過去最高実績を更新した。
売上高は、商品取扱高に対する売上高比率が高い買取・製造販売とUSED販売、広告事業の成長、送料収入の増加、商品取扱高に対する売上高比率が低いBtoB事業の商品取扱高の構成比が減少したことなどが主要因となり、前年同期比で商品取扱高(その他商品取扱高除く)の成長率を上回る伸び率となった。
売上総利益は前年同期比6.7%増の430億4400万円。売上総利益の商品取扱高(その他商品取扱高除く)に対する割合(粗利率)は34.9%となり、同0.1pt上昇した。
新規出店は19ショップ
「買取・製造販売」「受託販売」「USED販売」の3つの事業形態で構成するZOZOTOWN事業は、売上高が前年同期比5.9%増の338億8100万円、商品取扱高は同7.2%増の1082億7500万円(構成比82.1%)となった。ショップ数は1564ショップ、第1四半期間に新規出店したショップ数は19ショップ(純増2ショップ)となった。
アクティブ会員数は1035万2251人と、前年同期比と前四半期比でそれぞれ増加し、年間購入者数(1147万592人)も増加した。ゲスト購入者数(111万8341人)は、会員向けサービスの充実により、引き続き前年同期比と前四半期比で減少傾向にある。
買取・製造販売の商品取扱高は前年同期比24.7%増の12億1200万円、商品取扱高に占める割合は0.9%(前年同期実績0.8%)。売上高は同23.8%増の11億6200万円となった。6月末現在、ZOZOTOWN出店ショップは28ショップ(3月末28ショップ)を運営している。
USED販売の商品取扱高は17.5%増の1032億円
受託販売の商品取扱高は前年同期比6.6%増の1032億2800万円、商品取扱高に占める割合は78.3%(前年同期実績75.6%)。売上高(受託販売手数料)は同4.1%増の289億6200万円となった。6月末現在、受託販売のZOZOTOWN出店ショップは1536ショップ(3月末1534ショップ)を運営している。
USED販売の商品取扱高は前年同期比17.5%増の38億3400万円、商品取扱高に占める割合は2.9%(前年同期実績2.6%)。売上高は同15.8%増の37億5500万円となった。
ZOZOTOWNを出店するヤフー(株)のオンラインショッピングモール「Yahoo!ショッピング」事業の商品取扱高は前年同期比3.4%増の116億700万円、商品取扱高に占める割合は8.8%(前年同期実績8.7%)。売上高(受託販売手数料)は同5.0%増の34億4900万円となった。
女性役員の比率が45%に
ブランドの自社ECサイトの構築および運営・物流業務を受託しているBtoB事業の商品取扱高は前年同期比6.4%減の34億4300万円、商品取扱高に占める割合は2.6%(前年同期実績2.9%)。売上高(受託販売手数料)は同11.4%減の5億4900万円となった。6月末現在、受託サイト数は35サイト(3月末36サイト)となっている。
第1四半期終了間際の定時株主総会では、社外取締役比率は11人中6人と過半数を超え、女性役員5人(45%)の選任が承認された。政府は東証プライム市場の上場企業のうち、2030年までに女性役員の比率を30%以上とする目標を掲げている。ZOZOでは女性役員が5人となり、政府目標の30%を超え、女性が活躍するリーディングカンパニーの1社となっている。
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