(株)ファーマフーズが11日発表した2023年7月期(22年8月~23年7月)連結決算は、売上高が前期比13.9%増の685億7200万円、営業利益が同234.1%増の36億1000万円、当期純利益は30億8100万円 (前期は3億7400万円の損失)となった。
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BtoC事業の利益は486%増
独自の研究成果および製品を、「BtoB事業」「BtoC事業」「バイオメディカル事業」の3事業で提供。売上高は3事業とも増収を達成した。
BtoC事業の売上高は、前期比15.2%増の597億8800万円、セグメント利益は同486.9%増の37億4600万円と大幅な増益。主力の「ニューモ育毛剤」をはじめとする「医薬品・医薬部外品」の売上高は同7.6%増の342億7500万円となった。
「ニューモ育毛剤」の定期顧客件数は43万4527件(前期比1.6%減)と新規獲得、定期継続率の水準が安定的に推移し、全体の売上と利益に寄与した。累計出荷件数は、7月22日時点で2200万本を突破し、引続き堅調な受注が継続している。
「化粧品」売上高が76.5%増に
薬用ホワイトニングジェル「DRcula(キュラ)」や、明治薬品(株)の「ラクトロン錠」は、特にWEB広告で受注が増加し、定期顧客件数の増加につながった。「サプリメント」の売上高は前期比0.9%減の112億1200万円となった。
「化粧品」の売上高は前期比76.5%増の121億6700万円。主に「ニューモ」ブランドのまつ毛美容液「WMOA」を、主力製品として引続き育成し、7月末時点で累計出荷件数は220万本を突破した。広告宣伝費の適正化により、7月末時点のグループ全体の定期顧客件数は、前期比6.0%減の94万1628件となった。
BtoB事業の売上高は、前期比4.2%増の84億1800万円、セグメント利益は同21.6%減の13億100万円となった。健康維持、増進への高い意識を背景に、市場規模が拡大しており、 機能性素材の売上高は、前期比17.2%増の20億200万円となった。
GABAの原料販売も好調
主力商品「ファーマギャバ」の販売が好調に推移しており、国内市場では、機能性表示食品制度における「GABA(ギャバ)」の届出件数は7月末時点で961件(前期は716件)で、引続き第1位の採用実績を維持している。
食品メーカーによるGABAの採用拡大が継続しており、海外市場では、骨形成成分である「ボーンペップ」の採用が、乳業メーカー向けなどに大きく伸長。機能性製品の売上高は、前期比47.8%増の13億6800万円となった。うち、OEM事業では、ヘルスケア企業向けダイエット食品、健康飲料、ドラッグストア向けPB製品が売り上げに貢献した。
海外での最終製品の販売では、ECプラットフォームや現地代理店向けの販売を強化。明治薬品が手がける医薬品製造受託の「CMO事業」の売上高は前期比15.0%増の41億9000万円となった。また、同社の機能性食品・医薬品等をドラッグ ストアチャネル等での販売を行う「CHC事業」の売上高は同52.4%減の8億5700万円.となった。
バイオメディカル事業の売上高は、前期比55.8%増の3億4300万円、セグメント損失は2億7800万円(前期は2億3100万円のセグメント損失)となった。
これらの状況をふまえ、24年7月期の通期業績予想については、売上高が前期比5.1%増の720億4700万円、営業利益は同7.5%減の33億3800万円、当期純利益は同9.6%減の27億8400万円を見込んだ。
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